【ツヨシは今、認知症の診断を受けて要介護2。

生存率10%と言われた重度の急性膵炎から持ち直し

落ちた機能を復活すべく老健に入所・・・していたんですが

20数年ぶりに脳梗塞を起こし左麻痺悪化。

落ちてしまった機能はなかなか戻らないので

少しでも維持回復ができるように

老健でリハビリ頑張っています】

 

【登場人物】

 

ツヨシ…カベ子の父親。老健に入所中。認知症要介護2。

カベ子…ブログを書いている人。

アキくん…カベ子の旦那さん。

カベ男…カベ子の弟。電柱みたいに何にもしてくれない。

幸子さん…カベ男のお嫁さん。

凜ちゃん…カベ男と幸子さんの赤さん歩くラブラブ

1号、2号、3号…8歳ニコニコラブラブ、6歳ニコ音譜、4歳照れラブラブになるカベ子の子どもたち

 

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2月中旬に重度の急性膵炎になり

3月下旬に老健入所

4月下旬に脳梗塞起こして入院

5月下旬に退院して老健へ再入所

 

実家を離れてから4か月たちました。

重度の急性膵炎になって

運ばれた病院で

 

ツヨシ「もう終わりだな」

 

と何度もつぶやいていたツヨシ。

命は落とさなかったけど

歩くこともできず認知機能も低下して

ビールも飲ませることはできなくなりました。

自由に好きなことをしていた生活はできなくなりました。

 

それでも3月下旬に老健に入所した時は

まだ希望を持っていました。

まだまだ頑張れるかなと。

 

5月に退院が決まりツヨシに伝えた時。

 

ツヨシ「○○山町の家

(今の実家の前に所有していた家でいまはない)

に帰るんだろう?」

 

と言いました。

 

かべ子「そっちじゃなくて○谷(今の実家)に帰るのよ。」

 

ツヨシ「・・・・・」

 

実家の名前を聞いてもピンと来ないような顔をするツヨシ。

実家で飼っている猫の名前を言うと思い出すのに

ツヨシが20歳前後の時に祖父が購入してずっと住んでいた

実家のことは思い出せない。

 

家の話をすると○○山町の家の話。

駄菓子屋の場所や仲の良かった幼馴染の話。

実家の猫は隔週で私とカベ男が様子を見に行っているんだけど、

その話をすると

幼馴染に猫は預かってもらっているんだと言い出す。

 

老健に入所した時に

凄く心配していたのは

 

ビールの執着

携帯電話の執着

帰宅願望

 

だったのだけど。

酒を飲みたいなんて一言もいわず。

 

携帯も思い出したように

「俺の携帯は?」ということはあるけど

「携帯よこせ!」と騒ぐこともなく。

 

入所当時は帰宅願望を

利用者さんと熱く語ったり

事務所に訴えに来ていたらしいけれど。

そんなこともすっかりなくなり。

 

でも穏やかにトラブルなく過ごしているようで

良かったなぁと思います。

 

それと同時に心が苦しくなることもあります。

老健に入所した時にスタッフさんが

 

スタッフ「入所です」

 

と言った時にかべ子を見た時のツヨシの顔

 

俺をはめたのか

俺を施設に入れたのか

 

強張ったような顔

ショックを受けた顔

悲しい顔

一瞬ではあったけど

色々な感情の顔をみて

 

まだ生気があって

家がいい!!って言っていた時は

ツヨシからは生命力を感じていたけど

 

脳梗塞を起こした後くらいから

その力は弱くなって

会ってもそういう怒りの感情がなくなって

 

穏やかに過ごしているんだから

いいじゃないかって思うのに。

 

でも、以前のハキハキして

言葉の受け答えが出来ていたツヨシはそこにはいなくて。

成り立たない会話を繰り返し

ニコニコ笑うツヨシがいて。

 

認知症が進んで

色んな心配事を考えることができなくなって

周りのスタッフさんも良くしてくれるから

嫌なことを忘れて楽しくできているんだろうけど

 

最後の自立できる力を

使わせずに奪ってしまったんじゃないかとか

思って苦しくなってしまうことがあります。

そう思ったところで

じゃぁ同居できたかっていうと

無理だったんだから

施設入れなかった場合の未来を

考えるだけ無駄なんですけどね。

 

膵炎になる前から

ガスの火がついていたとか

フライパンが焦げまくっていたとか

焦げた総菜コロッケ食べてたとか

色々あったので。

 

体力ないのにビール買いにいこうとして

途中で力尽きられても

すぐには迎えにいけなかったし

 

思うように出来ないストレスを

電話でガンガンぶつけられていたら

今度こそ私は潰れていたかも知れないし

 

老健なら

衛生面も食事もフォローしてくれて

怪我や病気も先生がみてくれて

寂しがりやのツヨシは

いつもみんながいる場所に出てきて

部屋に引きこもってはいないようなので

今のほうが健康安全で寂しくないのかもしれません。

 

私の子供達の名前や顔は怪しくなってきました。

実家のことも忘れてしまうし。

これからどんどん忘れていくんだろうなぁ・・・

 

ここまで読んでいただきありがとうございましたニコニコ