【ツヨシは今、認知症の診断を受けて要介護2。

生存率10%と言われた重度の急性膵炎から持ち直し

落ちた機能を復活すべく老健に入所中です】

 

【登場人物】

 

ツヨシ…カベ子の父親。老健に入所中。認知症要介護2。

カベ子…ブログを書いている人。

アキくん…カベ子の旦那さん。

カベ男…カベ子の弟。電柱みたいに何にもしてくれない。

幸子さん…カベ男のお嫁さん。

凜ちゃん…カベ男と幸子さんの赤さん歩くラブラブ

1号、2号、3号…8歳ニコニコラブラブ、6歳ニコ音譜、4歳照れラブラブになるカベ子の子どもたち

 

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前回、老健では薬の単価が高い認知症の薬は休薬しがち。

という事実とツヨシ自身も認知症の薬を飲んでいないことが

判明してビックリしたかべ子。

認知症の薬は飲める限り飲んでいて欲しいと思い。

通院が大変になっても良いから

ツヨシをグループホームに入れたいと考え始めていたかべ子。

 

カベ男に話をすると

カベ男も認知症の薬は飲んでいて欲しいという反応。

 

ただ、今までも何故グループホームを選ばなかったのかというと。

ツヨシの月の収入を全部使っても

毎月-4~5万円は赤字になるだろうということ。

貯金が底をつけば生命保険解約か

実家を売るかという話にあるということ。

それが難しいから老健を選択したという経緯がある。

 

今の老健なら利用料も

月の収入内に収まって、必要な支払いもできる。

少しマイナスにはなるかも知れないけれど

生きている間にどうにかなってしまうことはない。

 

今の老健は

まぁ、緊急対応の基準がかべ子側と施設側で

違うんだなってことと

認知症のは自費になっても飲ませたいな・・・

って気持ちがあること以外では不満ってなくて。

 

施設はいつもきれいだし

スタッフさんはみんな挨拶してくれるし

他の利用者さんの接し方をみても

そんなに違和感もないし

よくお世話してくれているなーって思う。

今回のツヨシの脳梗塞の件だって

現場の看護師さんたちは

その危機感をよく理解して

強く通院を勧めてくれていたし。

 

認知症の薬を飲んでいなくても

人に迷惑をかけずに

抑肝散だけでツヨシが穏やかに

過ごせているのならば。

それで良いのかなぁという思いもあり。

 

だって、医者によっては

ある程度進んだ認知症には

薬飲ませたって対して違いないよ

っていう医者もいるみたいだし。

下手に飲ませて怒りっぽくなるくらいなら

飲まないで穏やかにすごせたらいいよねとも思う。

 

で、アキくんにそのあたりのことを話して

多少お金がかかっても

グループホームで生活の充実を図りたいって言ったら。

 

アキくん「現状維持(老健で暮らす)」

 

即答でした。

なんで??と聞くと。

 

アキくん「だって、お父ちゃんはケセラセラで生きてきたんでしょ?

お父ちゃんの幸せは○○の家(在宅)に戻って

ビールと猫とネットのある生活だよ。

お父ちゃんからしたら

認知症の薬を飲まない老健と

割高なグループホームで通院して認知症の薬を飲む生活なんて

どっちも価値ないんだよ。

これでお父ちゃんに貯金があって

生活を充実させたいってグループホームに入れるんならいいけど、

そもそもそんなお金ないから却下したんでしょ。

グループホームを選べなかったのは

ケセラセラで生きてきたお父ちゃんの結果でしょ?

なるようになったんだからいいじゃない。

スタッフさんはよくやってくれているし

そこで幸せに生活したらいいと思う。」

 

なるほど・・・

 

アキくん「かべ子ちゃんが言ってるのはさ、転職と同じだよ。

ないものねだりで転職しても

どこへ行ってもすべて納得できる職場なんてないでしょ。

老健に入る前は『受け入れてくれるかわからない』

って不安になってさ。

いざ入所したら『思っていたのと違う』ことがあって

違う施設を探そうとしてる。

新しい施設に移ったってまた

『思っていたのと違う』ことは出てくるよ。」

 

アキくんの言うことはもっともな話で

グループホームにいっても

また何か不満に思うことが出てくるかも知れません。

 

入れたいなって思ったグループホームは

徒歩圏内でいつでも居室に遊びにいけて

お散歩とか一緒に外出もOKなところだったので

いいなぁって思ったんだけどね。

金銭面が絡むと正直やっぱり難しいのです。

 

無理して自分の希望を満たそうとしていたことに気づき、

グループホームへいくって案はなくなったのでした。

 

 

 

よく考えたら、こんなこともあったしね・・・

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。