【ツヨシは今、認知症の診断を受けて要介護2。

生存率10%と言われた重度の急性膵炎から持ち直し

落ちた機能を復活すべく老健に入所中です】

 

【登場人物】

 

ツヨシ…カベ子の父親。老健に入所中。認知症要介護2。

カベ子…ブログを書いている人。

アキくん…カベ子の旦那さん。

カベ男…カベ子の弟。電柱みたいに何にもしてくれない。

幸子さん…カベ男のお嫁さん。

凜ちゃん…カベ男と幸子さんの赤さん歩くラブラブ

1号、2号、3号…8歳ニコニコラブラブ、6歳ニコ音譜、4歳照れラブラブになるカベ子の子どもたち

 

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退院当日のツヨシ

 

かべ子が持ってきた服に文句をつけていたけど。

落ち着いて身支度をして移動。

 

携帯をいじって会話に参加しないカベ男を無視して。

ツヨシの妄想話を聞き流しながら運転。

 

数日前から

「リハパンツだし失禁しても誰もフォローできない」

「スーパーに往復で歩いていけるほど体力ない」

「食事もちゃんと取れてないから筋力もない」

「次に暴飲暴食してビール飲んで膵炎起こしたら今度は死ぬ」

と本人に話して聞かせ。

 

老健でシッカリ食べて、栄養付けて

リハビリして筋力つけようと話しています。

本人も一人では厳しいことを何となく感じているのか。

老健は在宅復帰に向けて頑張る場所と伝えているからか。

今のところ聞き分けがいいです。

 

でも、老健Sに着いてから、

相談員、ケアマネ、看護師・・・と

ズラッと人がきて

 

「入所です」

 

という言葉を聞いて

初めて固い表情を見せたツヨシ

 

「俺をはめたのかショボーン

 

顔がそんな顔をしていました。

 

泣きそうな絶望したような

もう家には帰れないのかな・・・

と不安になったような顔もして。

その顔をみて胸が痛んだ。

 

同居なら、まだ在宅で頑張れるたかも。

買物さえ私が出来れば。

食事だって作れれば。

服薬管理だってやれれば。

そんなことが過ったけど。

やっぱり無理だ。

 

ビールが飲めないことを

忘れたツヨシが買いに出ることを

止めたりすることは

同居をしていても無理だったと思う。

 

身体的にはまだ在宅でいけるのに

認知症でフォローができないから仕方がない

 

在宅に戻っても

ちゃんとご飯を食べさせることはできないし

飲酒も止められない

 

スタッフの人たちは

「みんなでサポートしますから」

と温かい声をくれましたが。

 

ツヨシ「嫌だ(笑)家に帰る!(笑)」

 

とお茶らけて答える。

怒鳴ったり怒ったりしても

願いは叶わないから

嫌だよーってことを受け入れてもらうために

冗談っぽく言うのはツヨシがよくやるやり方。

 

帰りたいよね

でも帰れないよ

 

ビール買いに行って

道に行き倒れたり

酒飲んで家で

膵炎起こして孤独に亡くなっても

良いんだったら

在宅に帰ることは出来ると思うけど

周りには迷惑かけるだろうし

家に帰すなら子ども(カベ男とかべ子)が

面倒みろって言われても

現実難しいんだよ。

中途半端なことはできないんだよ。

 

私はもう周りに迷惑かけたくない

理想は叶えられない

少しでも在宅で頑張って欲しくて

だからヘルパー入れたのに

結局栄養状態だってよくならなかった。

 

怒鳴り合ったり悩んだり

犯人扱いされて傷ついたり

こんなに苦労させられるなら

早く○ねばいいのにって

何度も思ったけど

 

やっぱりツヨシには生きていて欲しいんだよ

 

入所の日は辛かったけど

 

今のところ穏やかに過ごしているようなので

良かったです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございましたニコニコ