【ツヨシは今、一人暮らしで認知症の診断を受けて要介護2。

ケアマネさんとヘルパーさんに助けてもらいながら生活をしています。】

 

【登場人物】

ツヨシ…カベ子の父親。1人暮らしで認知症要介護2。

カベ子…ブログを書いている人。

アキくん…カベ子の旦那さん。

カベ男…カベ子の弟。電柱みたいに何にもしてくれない。

幸子さん…カベ男のお嫁さん。

凜ちゃん…カベ男と幸子さんの赤さん歩くラブラブ

1号、2号、3号…8歳ニコニコラブラブ、6歳ニコ音譜、4歳照れラブラブになるカベ子の子どもたち

 

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先月のはじめのお話。

 

週末に訪問して、ツヨシに野菜を食べてもらおう!

そう思ったかべ子は食材も買って

ツヨシの家を訪問しました。

 

洗濯機2回まわして、その間掃除して、

洗濯物干して、薬組んで

生活費も分けて

最後に夕飯のおかずを作ろうと頑張っていると。

 

ツヨシが来たので。

 

これでいいかな?

この切り方でいいかな?

 

と色々聞いていたら。

 

ツヨシ「ちょっとかしてみ?」

 

そう言って、

自分でフライパンをもって調理しはじめました。

 

 

 

野菜炒めてインスタントのソースをあえるだけのメニューです。

ツヨシは、これによく色々野菜をいれて

調味料で味を足して

かべ子やカベ男に食べさせてくれていました。

料理が上手って訳でもなかったけど

でも頑張って作ってくれていました。

 

そんなツヨシの料理に

独身時代は我儘に文句をいっていました。

油が多い、野菜は嫌いだとか。

 

でも今は、ドンドン作れなくなっています。

 

2年くらい前までは

作ってよーって言えば

まだ何となく作ってくれたけど

 

今は一から任せて作るのは難しい。

 

こうやって作っている途中で

フッと思い出して作ることしかできません。

 

フライパンを持つツヨシは楽しそうで。

 

数年前は当たり前だったの風景が

今はレアになりつつあることを感じて

写真撮っていました。

 

また、作ってよー!

 

そういうと、ツヨシも嬉しそうで。

 

少し多めに作ってしまったので、

お昼代わりに私も頂いたのだけど。

 

普段、被害妄想でアキくんの悪口ばかりいうんだけど

 

かべ子「アキくんがね、お父ちゃんのご飯は

美味しいねって言っていたんだよね。

娘の私は文句ばっかりいってたんだけどね。

アキくんは美味しいっていうんだよ」

 

その話を聞いて

 

ツヨシ「アキに持って行ってやれ」

 

とニコニコ言って、タッパーも探してくれました。

認知症がなかったら

ツヨシっていつもこんな感じだったのになぁ・・・

 

ツヨシの料理が食べられるのは

あと何回だろうか。

 

1年半前にできたことが

今、全くできなくなってしまったことも

いくつかあって。

 

料理もそのうち

ガス台の前に立つのもあり得ない日がくる。

と、いうか、

そろそろガス台に触れるのもやめてもらおうかな

そんな風に考えていたりします。

 

電気調理器に変えてしまったら

きっともうツヨシは

料理は100%できなくなってしまうでしょう。

 

そうなると、あと1,2回くらいしか

ツヨシのご飯は食べられないかもしれない。

 

また、近いうちに作ってもらおう。

 

今の当たり前が、明日も当たり前とは限らない

今できていることが

ずっとできているなんてことはないんだと

少しずつできないことが増えているツヨシをみて

悲しい気持ちになります。

 

今を大事にいきたいですね。

 

ここまで読んでいただきありがとうございましたニコニコ