【このお話は過去のお話です。

ツヨシは今は認知症の診断を受けてケアマネさんとヘルパーさんに助けてもらいながら生活をしています。

過去、地域包括に繋がるまでの不安や悩みなどを書いています。 】

 

ツヨシはもうすぐ結婚して家を出ていく息子のカベ男から「生活が辛いから当分の生活費をくれ」とお願いして20万と15万を短期間で2回にわたって生活費として受け取り、そのどちらも短期間で「燃えるゴミに捨てた」と言って紛失していた。

 

かべ子は短期間でもらった現金を燃えるゴミに捨てるなんてありえないと不審に思う。

ツヨシの通帳をすべてチェックしたけれど、入金した形跡もなかった。

ないというなら本当に捨てたのか・・・?

それとも悪知恵働かして隠したのか・・・?

真実はわからず、本人は嘘をついているようには見えない。

 

カベ男は、生活費を渡した当初は「俺とオヤジとの事」「俺の金で渡したことに文句言われる筋合いはない」みたいな感じだったけれど、総額35万をサラッと「燃えるゴミに捨てた」というツヨシには困ってしまったようで弱気だった。

 

かべ子は「もう、ツヨシに金を渡すな、ツヨシはもう大人で収入がないわけじゃないし、カベ男がそこまでする必要はない。」

 

そうカベ男に伝えるがカベ男はなんとも困った顔をしたままだった。

 

その2か月後、カベ男から報告があり。20万生活費としてもらったんだけど、それもすぐに「燃えるゴミに捨てた」とツヨシから言われたと。

 

35万+25万で55万・・・

渡すなって言ったのに・・・・

 

その後も「生活費ないと困るからお金くれ」ってツヨシは言ってきたらしいけど、本当に無理って言って断ったら、それ以降は言ってこなくなったらしい。

それで生活できてるんならカベ男が渡した55万はもとから「渡す必要がなかった金」だよね。

 

なぜすぐに現金を失くす人間に大金をまとめて渡すんだ…2回捨てたら3回目もあってもおかしくないじゃないか・・・

カベ男はバカなんじゃないだろうか・・・

 

そもそも金をそんな簡単に失くしてしまえるなんて、カベ男からもらう金を軽く見ているからじゃないのか・・・

ツヨシもツヨシだ。

カベ男は自分のせいで生活が苦しくなってしまうってことを申し訳なく思いできる限りサポートしようって気持ちもあったんだとは思うけど。

子どものおかれた状況や気持ちを考えたら、金なんて簡単に「くれ」って言わないで欲しい。

 

ガッカリしたり、悲しくなったり、複雑な気持ちになるかべ子。

 

それ以降、ツヨシの変な行動は見られなかったし、認知症とは関係のない出来事なのかも知れないけれど、その頃ちょうどツヨシの姉ツヨ子も認知症の症状がかなり悪化していた時期でもあったので、もし本気で現金のありかがわからなくなっているのなら今後は注意しないといけないな・・・と思ったきっかけの出来事でした。