前夫とは、入社1年後の異動先で知り合い、職場恋愛から始まった。

 

当時の私たちはとても若く、私が22歳、前夫が21歳。

前職場での6歳上の先輩との恋愛がうまくいかなかった矢先の異動で、

総括業務で事務用品管理をしていた私へ、前夫がよく「あれがないか」

「これが欲しい」と私の席へ訊ねてきては、対応をしていた私。

 

最初は、「かっこいい子だな。」くらいしか思っていなかった。

しかし、勤務終了後に何度かバッタリ会い、駐車場まで一緒に話しながら

帰るうちに、自然と元夫に惹かれていった。

 

花火大会に一緒に行くことになったことがきっかけでお付き合いするように

なった私たち。

 

翌年の冬、当時「未来日記」という番組がブレイクしており、

当時の後楽園遊園地?で「未来日記」のイベントが期間限定で開催されていた。

未来日記とは

 

あまりよく憶えていないが、表示物に「何々をする」とそれぞれの行動を

指示する文章が書かれており、それぞれがその通りに行動。

そして、2人の行動がロマンチックなストーリーになるような仕組みに

なっていた。

 

そして、このイベントは、最終的にそれぞれのカップルの今後のこの恋の

進み方を導いてくれるというものだ。

 

「結婚したい」 or 「このままの関係をキープ」 or 「別れる」(だったかな?)の

選択肢のそれぞれの場所にたどりつき、お互いが同じ気持ちなら同じ場所で

おち会えて、別々の気持ちであればおち会えない といった結果にたどり着く。

 

「未来日記のイベントに行きたい!」と言ったのは私。

 

私は、昔から結婚願望が人一倍強かった。

 

両親が父:21歳、母:24歳の頃に若くして結婚し、翌年に私が生まれた。

そんな両親に憧れていたのもあったからかもしれない。

 

愛する人と家族を作って、愛し愛される幸せな家庭を築いて、

子どもたちが自分たちの若いうちに巣立って、愛する夫と好きなことをして

暮らすということが私の夢だった。

 

しかし、前夫は結婚願望が低く、付き合い始めた当初から

「30歳を過ぎた頃に結婚したきゃすればいいや~」的な考えだった。

 

当時23歳だった私は、「若くして結婚する」という夢を現実化させることに

焦りを感じていた。

仮に元夫と30歳までお付き合いしたとして、いつか別れを切り出されたら??!

夢が叶うどころか置いてきぼりになっちゃう。

 

(自分が30歳になるまでなんて、とても待っていられない。

もしここで彼と落ち合えなかったら、潔く別れて次を探そう。)

 

そんな風に覚悟を決めて、このイベントに参加した。

 

(でも、怖いな・・・。1から次の彼を探すのは果てしなく大変そうだ。)

 

元夫のことは好きだった。

しかし、今になって思えば、読んで伝わるとおり(ここで元夫と落ち合え

なかったら潔く別れよう)と思えた時点で、当時の自分はただ「結婚」というものに

憧れていただけだった事に気づく。

 

このイベントは、表示物どおりにたどって行動する事がとても長く感じられた。

途中で疲れてしまった私は、元夫に電話して提案した。

 

「ねぇ、もう疲れちゃった。最後のところだけ参加して帰ろうよ。」

 

元夫も合意してくれた。

 

私が選択した場所は、もちろん「結婚したい」の場所だった。

(もうどっちでもいいや。)

そう思いながら、元夫の姿を待つ。

 

そして…、元夫はすぐに現れた。

 

「Lapホプのことだから、絶対ここにいると思ったから。」

 

正直、元夫が来ると思っていなかったので、とても嬉しかった。

 

「結婚願望低いんじゃないの?」

 

「もういいんだ。結婚しよう。」

 

私らしい?!半強制的な夢の叶え方だった。

 

***

しばらくストーリーがつづきます