私の干支、酉年も、もう2ヶ月で終わり。
何を隠そう、年女でしたから。36才。

年は立派。
でも、ここ10年くらい、自分の成長を感じることはなくなっており。
もちろん、20代のころよりは仕事をうまくこなせたり、
オバサンらしく振る舞うことにより、安定した対人関係を築けることは間違いないのだけれど、
失われていくものの方が多い。
瑞々しい感性とか、周りが見えなくなるほどの情熱とか睡眠に頼らない体力とかね。

先日、偶然に大学一年生のころに憧れていた人に再会。
どこぞの大統領のためにいつも通る道が封鎖されていて、
少し遠回りして会社に向かっていたら、道端で見つける。ポケモンGOかよ。やったことないけど。
趣味がベタで恥ずかしいけど、出会った当時、美大生で伊勢谷友介似で、
年上なのに甘え上手で、自由で伸びやかなアイデアをいつも持っていて。
そういうところに憧れていたものの、当時の私は恋愛初心者の、
口を開けば法律の話と政治の話しかしないような、勉強一直線の学生だったので、
最初から構えてしまって、インカレサークルのようなものの中で、
そこそこ長い付き合いだったはずだけど、会話らしい会話をしたこともないような。

最後に会ってからもう10年以上。
さすがに私も大人になっていたので、構えることなく、相手の目を見て話すことも簡単にできた。
でも、心中「むちゃくちゃカッコいいな、相変わらず」とドキドキしていて
自分のなかに、そういう感性がまだあったことに驚く。

その時は「じゃ、また」と別れて、仕事の打ち合わせ中にふとスマホをみると、
「ご飯いこう」と連絡がきていて、ぎこちない学生時代の自分に戻ってややパニック。
いや、久しぶりに会ったらメシくらい誘うだろうと三回目の年女に戻って冷静さを取り戻す。
しかし、過去の憧れの人に私の老け具合とか、どう映るんだろう。
などと、年を経てもおさまらない過剰な自意識に悶々としたり。
大統領の余韻に一人、取り残されていたけど、
風呂でおねいに、「すごいお腹ぽんぽこ!」と騒がれ、急に夢から醒めてしまった。

あのころから成長したもの、貫禄の腰回りと図太い神経。こういうものを我が誇りと思わないとね。