この夏は困難続きだったと思い出しながら、すこし前のことを。

ジーンの入院手術がやっと落ち着いた初夏の晴れた日、3ヶ月おきに経過観察中だった子宮頸がんの検査へ。
どうせ、また3ヶ月後とか言われるのかな、と
昼休みに汐留のクリニックへ結果を聞きに行く。

「ちょっと進んでるね」

「luomaさんみたいに忙しい人は、早めに切除手術した方がいいかもしれない」

「2泊くらい入院できる?お子さん小さいから日帰りがいい?」

トントン拍子に、子宮頸部の円錐切除手術を受けることに。

都内で唯一日帰りで手術してもらえる大学病院をすぐ予約してもらって、
やや呆然としながら、きつい日射しのなかを歩く。

帰社予定時間は過ぎてたけど
ちょっと考えごとしよ、と道すがらにあったカフェに目を移すと
ドア付近にいた外国人男性が微笑みながら重いドアを開けて待っててくれる。
外のじめっとした空気から、爽やかな涼しい店内に入ると
なぜかほっとして無性にお腹が減ってコーヒーだけじゃなくて大きいチーズケーキも平らげながら医師の説明を思い返す。

「そんなに大変な手術じゃないから、翌日から普通に仕事もできるから」

「三人目のことは考えてない?手術すると産道が短くなるから、どうしても早産のリスクがあるよ」

うんうん、なんとかなる。
むしろ、切除しちゃえばもう通院も頻繁にしなくて良くなるし、良いことじゃないか。

そう考えると、手術に対する不安は消えてしまって、俄然力が湧いてきた。

まさか、手術後大変な日を過ごすことになるなんて少しも思わずに。