1820年 アメリカ南部の奴隷だった女性の自伝
奴隷の少女リンダの幸せな子供時代から
奴隷としてのつらい日々と逃亡生活
南部から脱出しても続く苦労や自由を手に入れるまでの物語
主人公のリンダは、教育を受けた聡明で強い女性です
奴隷制や奴隷の持ち主の夫人についての視点に聡明さを感じます
奴隷として扱われるつらい日々の中でも
リンダはくじけず、誇り高く自分に価値を感じているのが
とても大事なことだったと思う
現在でも DVに慣れてしまう女性がいるのに
本当にたくましくはげまされます
小説『風と共に去りぬ』では奴隷制の中にも
良識とルールがあって奴隷と主人の間に人間的な思いやりがあったのかと思っていた
そういう家庭もあったのだろう
でも、リンダが見聞きし体験したような、つらく人間扱いされず
殴られたり、女性としての尊厳を奪うできごとや
子供を奪われて売られたり
自由になるためには自分で自分を買ったり
涙がでます。。。。
今でも続く差別の根っこを知ることができる素晴らしい本です