絵本を作る視点② | 絵本作家 ふじもとのりこの「絵本がもっと楽しめる!絵本製作裏話」

絵本作家 ふじもとのりこの「絵本がもっと楽しめる!絵本製作裏話」

絵本に関わり、早や40年。
ママと子が一緒に楽しめる絵本を4冊、工作本も出版!
絵本作家しか知らない、絵本の創り方、絵の技法、親子で作るキッズアート大公開
描いて、読んで、親子で絵本を10倍楽しもう♪

こんにちは

絵本作家ふじもとのりこです。

 

絵本ナビおすすめの初めての絵本

ナンバー2!

「じゃあじゃあ びりびり」

 

作・絵: まつい のりこ 出版社: 偕成社

定番中の定番絵本です。

 

擬音語だけで絵本がすすみます。

単純な絵とシンプルな 擬音語。

 

これが出たとき、正直???でした。

だって、それまで、

絵本ってストーリー絵本だと思ってましたから。

 

でも、乳幼児、01歳児の絵本を調べると、

必ず出てくるのがこの絵本。人気もすごくあります。

赤ちゃんの反応がいいので、大人も嬉しくなるのですね。

 

この絵本から学ぶこと

子どもたちが初めて言葉を話すのは、オノマトペのような

単純な音であること。 だから、1歳までの赤ちゃんが

興味をしめしやすい。

大人には耳慣れた音でも、子どもたちには斬新な様子だという。

 

絵と文の関係もシンプルにできている。

ひとつの見開きにひとつの言葉。

そして、文も絵として入っているところがある。

この形は、「どこから始まっても どこで終わってもいい」という

特徴がある。

 

色がはっきりしているのに、きつくない絶妙の色味。

これは案外ポイントかと思う

 

絵本の最初に

「これは○○ちゃんの絵本です」と書くところがあり

そこで自分の名前を読んでもらえるのが楽しみな子もいる

 

絵本の最後の「おしまいまたね。」

これが赤ちゃんたちにはとてもいいのだという。

区切りを きちんと示すこと。

これは、確か自閉症の子どもたちにも大事なことだった。

 

乳幼児向け絵本なので、角が丸くボードブックなのは評価が高い。

 

5.6か月ごろの赤ちゃんから人気が出ている。

このころ、「ぶーぶー」「ぱちぱち」などの擬音語、擬態語に

興味が出てくるからかとおもう。

 

赤ちゃんによって、お気に入りの擬音語が違っているようだ

 

絵本サイズが、赤ちゃんの手に合うサイズになっている。

持ち運びやすいので、外出時にも持っていく人が結構いる。

 

指差して南湖でおしゃべりする子もいる。

 

音をまねて発語する子もいる。同じ場面を生活の中で発見して

発語する子もいる。

そのため、身近な物から音をとっている。

 

ふたつ音を重ねて繰り返すのもポイント

 

実際に紙をビリビリさせたり、水をジャージャー出したりと

絵本と生活を結びつけることができる絵本

 

ページごとに背景色が違う。

これが視覚的に違うものだと感じさせてくれる。

 

読む大人が楽しくなかったりはするようだ

 

赤ちゃんの頃読んだ絵本は、耳の奥頭の中に染みついている。

大人になってそれを話した子がいる。

 

お話がない分、自分でストーリーを考えて読んでいる。

 

おすすめポイントは、色や形がはっきりしていること。
赤ちゃんには、それが一番大切。
次に、
赤ちゃんの身近なものであること。
そして、音。
リズミカルな音
は、赤ちゃんにとって楽しい。

物と音とがつながって、理解をする。
「いぬ」って、「わんわん」鳴くんだ~って感じ。

だから余分なものはいらない。
シンプルが、一番わかりやすい。

 

良く目にするものの形~ これも隠されたポイントかと思います。

切り絵でシンプルに作っている

また、文字が手書きです。

 

読み聞かせが不慣れなパパでも読みやすい。

ファーストブックとしてプレゼントにしたり、

市や区でもらえる絵本のひとつになっている。

 

小さ目の本なのは、手に持ちやすいこと以外に、子どもの視野で

全体が見通せる、というメリットが考えられる

 

テンポ  大人にとって読みやすさも考えられている。

 

どれをきにいるかが、月例や年齢によって変わってくるケースも。

うけなかったという人の分析

あまり受けなかった理由を大人の視点で分析すると、
(1)登場の順番が無生物と生物と
  ほぼ交互に出てきて、イマイチまとまりがない、
(2)特にネコや赤ちゃんの絵がイマイチ可愛くない、
(3)細かいところでは、飛行機の絵が
  日の丸を翼に描いたゼロ戦(ぽい絵)というのも
  時代にはそぐわないような気が…。
 

カラフルだけど気持ち薄めの色使い。

 

ストーリーがない絵本だけど、子どもの頭の中で

世界が広がっているのでは?

 

カンカンカン アーンアーン じゃあじゃあ 人気ある

 

まだ娘が2ヶ月だった頃。
視力はあまりないと聞かされていたけど
聴力はちゃんとあると育児ブックに書いてあった

 

泣いている時など泣き止むと言う例も

 

音の書き方が、その音にぴったりのかきかたで、上の方だったり、下の方だったり、真ん中だったり、ななめだったり、バラバラだったり・・・見てるだけでも楽しいのですが、読み方を工夫すると、あかちゃんがノリノリになります。

 

暗記しやすい。上の子が下の子に読み聞かせる

 

ふー。やはり名作は違うなあ。レビューもたくさんだった。

 

世界中の子供には無理でも、日本の子どもに

大好きになってくれる絵本を作りたいなあ