ざわついて、いる
ざわざわ…ざわ…ざ…わ…
なぜ、ざわついて、いるは句点がタイトルに入っているのか?気になった人も多いかと思う。実は、そんな理由かよ~!!という理由だったりするので、意味深なままでナイショにしといた方がいいのでは?とも思うんだけどどうだろう?このブログを最後まで読んだらあるいはゲロっているかもしれない。どうでしょうか。ざわついて、いるはスパイスと同じ2021年の秋にデモを作った。この曲は最初にリフができて、お?こりゃちょっと今までにない面白いリフができたぞ?って具合で。だけどそのリフをしっかり固めるのにまたもや結構時間がかかっていた。言葉で説明するのが難しいんだけど、敢えてリフを言葉にするなら、ンジャジャジャジャッッジャジャジャジャッッジャジャジャッジャジャジャジャッッジャジャジャジャジャードペドゥンジャジャジャジャッッジャジャジャジャジャージャジャジャッジャジャジャジャッッジャジャジャジャッッドペッ!的な?わかりづら!!ジャジャジャジャ見すぎて早くもゲシュタルト崩壊してきた。こりゃわからんな。とにかくふた通りのリフを思いついて、どっちも捨てがたく、なら混ぜてしまえ~と思ってうまい着地点を探して探してこれだっ!と出来上がったのがこのリフだったというわけです。ちなみに合いの手のように入るベースのドペッ!はデモの段階から入れてて、これは絶対に悟に弾いて欲しいゾ!と思ってたんだけど敢えてなんも言ってなくて、もし弾いてくれなかったらその時に言おうと思ってたんだけど、おそらく悟はデモを聴いた時に「これは絶対に弾いてね!」って解釈してくれたのだと思う。アレンジがデータで届いた段階から何も言わなくても弾いてくれてた。まるでおしどり夫婦のようだねっ!!そんなリフから始まったこの曲は順繰りに、AメロBメロサビって作っていった珍しいパターン。と言っても昔は結構あった。闇を暴けとかもリフから順繰りに作っていったなあ。そんなこんなで、おっ!おっ!おぉ~!??って感じでサビまでができていったのですが、サビがまたすごい気に入ってて、前半と後半でメロディが違って、後半の方がギアをひとつあげて加速する感じになって。ここはなんか強い言葉をリフレインするだろうな~と思って作ってたのが叫べ叫べ叫べのところです。いつも歌詞のこととか全然気にせず作って、いざ歌詞を書く時になってなんじゃこのメロディ!こんなのに言葉がハマるかぁ~!歌詞を書く身になってみい!あの日の俺ボケナス~!!みたいなことがデフォルトのように起こるのですが、ざわついて、いるに関しては結構リズムありきの曲だったので歌詞も書きやすかった、ような、気がしないでも、ない。で、デモを作る時は一応全体の構成までざっくり作って送るので(じゃないと確実に滞るので)間奏どうしようかな、と。で、これまたLUNKHEADあるあるなんですが、ここは山下君のすごいソロが入るな、と思いながらデモを作ると。そしてメンバーに送る際に、間奏は山下君のすごいソロが入ります(断言)と添えて送ると。これはだから2021年の秋にデモを送ったので、その時もそう添えて送って、山下君からは「なぬ??」と一言返信があったように思います。だけどこの時はそのまま放置になって、いざリノセントを制作する段階にきてから(だから今年の4月くらいか)あの曲のソロ、すごい変なソロにしてくれって改めてお願いしました。そして程なくして送られてきたデータをデモにはめて聴いてみると、これは思ってた斜め上をいく変なソロだ!!軽く2時間くらい聴き続けては一人で爆笑してしまった。こうきたか~!!と。後日、山下君にソロめちゃくちゃよかったよって言ったら、伝わってよかった~伝わらんかったら俺アホみたいやんと言っていました。ちなみにこのアホみたいなギターソロ、最初はリングモジュレーター的なエフェクターをかましているのだと思っていました。リングモジュレーターはペロペロペロ~って音が揺らぐエフェクトです。強めにかけたのが螺旋のリフ、弱めにかけてるのが閃光のリフですね。で、これもそうなんだろうと。そしたら、なんとこれ人力なのです。なんもエフェクターかましてない。半音ずらしの音を同時に鳴らして音の揺らぎを作ってこの効果を出しているのです!!色々説明すると科学の話になってとっても長くなるので割愛しますが、とにかくアナログでこれをやろうと思ったのがアホすぎる!!
このソロの部分はまた転調していて、メジャーCからメジャーAになってます。これはふわりの転調と同じ同主調という転調なんだけど、同じ転調も使い方を変えればこんなに雰囲気が変わる!!面白いですね~。ここは山下君の変なソロに合わせて悟のベースラインもフィルターをかけてウィヤオウィヤオと一丸となって変になっているのも美味しい。転調がいい具合に異世界に行った感じに作用してて、これもうまくいったなーと思います。で、ここはドラムは敢えてクールにビートを刻むことでギターソロを丸裸にして変なソロ感を強調できたんじゃないかと。そして後半は普通にギターソロな感じに変わったかと思いきや、ソロのお尻の切れ方がまた絶妙に中途半端でよい!なぜそこで終わる、みたいなアヘアヘアヘ~とした尻つぼみ感!最高です。
この曲はデモの段階ではリフもAメロも同じリズムパターンだったんだけど、マスター桜井がアイデアを出してくれて、スネア頭打ちバージョンをデータで送ってくれてものすごい良くなったと思う。ドラム始まりとかも全部桜井さんのアイデアです。これがまたちょっと可笑しいんだけど、マスターは自分からアイデア出しておいていざスタジオに集まった時にちょっと恥ずかしがるんです。ドラム始まりとかどぉなのよ!みたいな。いやいやいや自分でアイデアくれたんでしょ~?っていう。めっちゃいいじゃないですか!と、それを逆に説得するという謎現象。実際、ドラム始まりからのリフのリズムがスネア頭打ちになって、ああこの曲はこういう曲だったんだなあとストンと腑に落ちたものです。カッコイイ!!
歌詞に関して言えば、前述したようにリズム重視の曲だったので言葉のリズムを一番意識した、かな。サビは特に、あんまり重たい意味を持たないように気をつけたかも。これがまた難しくて、全然意味がないというわけにもいかず、そのさじ加減というか。とにかく演奏してても聴いてても前向きになれるような言葉にしたかったけど、なんでもかんでもイッツァオーライな感じはイヤなのでそこのさじ加減ですよね。そこは念頭に置いて言葉の海をダイブしていたように思う。この曲の言いたいことは全部Aメロに置いてきたのでサビはそこからグイッと一歩踏み出すような気構えというか。そういうのがうまく表現できたと思うのでこの曲の歌詞はすごい気にっております。Aメロなんかはもうすぐ書けた。やっぱり曲がカラッとしているので湿っぽい言葉じゃない方がいいな~と思ってたんだけど、思った以上に強気な言葉が出てきて、いいじゃんいいじゃんいけいけ~!って感じでした。オラオラオラ~!!
最初はタイトルは、「ざわついている」だったんです。なんで「ざわついて、いる」になったのか。う~ん、やっぱりナイショにしておこう。これは今はナイショにしておいたほうがいい気がする。いつかどこかで。とか言ってたらどんどん意味深になって結局話せなくなっちゃうパターンか??でもほんとにしょーもない理由なんですよ~。
リノセントのタイトルが出揃った時に、7文字のタイトルが多かったんですよね。スポットライト、ナハトムジーク、サンクチュアリ、そしてざわついている。曲タイトルを縦に並べた時にそれがどうにも気になって…文字の見た目の感じ、すごい気にするんですよ。歌詞書く時もね。そんなん気にしてるの俺だけなんだろうなあ、と思ってたけど、小高君の歌詞は目で見て綺麗ってロストインタイムの海北君が言ってくれた時すごい嬉しかったなあ。そこまで見てくれてる人もいるんだなあと思って。っていうわけで、見た目のバランスを取るために「ざわついて、いる」にしたってわけです。だからこのタイミングでこの曲たちじゃなかったら、単純に「ざわついている」のままだったかもしれない。ほら~、そんな理由か~い!だったでしょ?でも気に入っているんです。ざわついて、いる。結果、言葉が、より強く、なったと。きっかけは、そんなこと、かも、しれない、けど、後から、それが、すご、い、大事な、もの、にな、る、ってこと、ある、で、しょ?