先日ツイッターでつぶやいたら
少しレスポンスがあったので
新型コロナワクチンについて
自分なりに勉強してみて思うことを書いてみます。
と言っても、付け焼き刃の知識なので
ああ、こう思う人もいるんだなーくらいに思ってくれれば
とにかく、テレビやSNSで
こうだこうだと決めつけてかかってくる情報が多すぎて
みんな何が正解かわからず参っていると思います。
これは、ひとつの見解として
みんながそれぞれ考えて理解して納得して答えを出す一助として
捉えてもらいたいんだけど。
調べるとめちゃくちゃ専門用語ばっかりでとても大変なので
簡潔に書いてこうと思います。

そもそもウイルスとは
細菌なんかよりもはるかに小さく
生物の定義に当てはまるのかどうかも未だに確立されていません。
自分たちで増殖することができないからです。

そのウイルスはどうやって増殖するかというと
他の生物の細胞内に入り込み
その細胞の増殖機能を乗っ取ってコピーを作り増殖します。

そうしてコピーを作りまくった細胞はやがて
ウイルスで溢れて死んでしまい、細胞の外にウイルスが大量に飛び出します。
そのウイルスたちが新しい細胞に入り込み
同じように細胞を乗っ取ってコピーを作ります。

こうしてウイルスは増殖し
細胞は破壊され
生物に影響を及ぼします。

かと言って生物も黙ってやられまくってはいません。
そのためにあるのが「免疫」です。
免疫は、膨大な量の各個体それぞれの遺伝情報の上で
自己、非自己をより分け
非自己である異質が体内に入ってきた時にそれを攻撃するシステムです。

この自己、非自己を精密に選別する高度な機能のために
骨髄移植や内臓移植等の適合が難しいのです。
適合しない他者の臓器だと「非自己」と体が判断してしまうためです。

話を戻すと、免疫には大きく二つあります。
「自然免疫」と「獲得免疫」です。
自然免疫は生まれ持って得られた免疫機能
お母さんのおっぱいなどから得られると知っている人も多いと思います。
獲得免疫は後天的に得られる免疫
はしか、日本脳炎、BCGなど
日本人ならほとんどが予防接種を受けていると思います。

この「免疫」を獲得するのがワクチンの目的なのは
誰でも分かっている話です。
じゃあ免疫ってなんなのか?

獲得免疫にはさらに「細胞性免疫」と「液性免疫」があります。

そしてワクチンにもそれぞれ違いがあります。
「生ワクチン」
「不活性化ワクチン」
そして今回コロナのために開発された
「mRNAワクチン」

正直、今までワクチンの違いなんて考えたことありませんでした。
けども、ワクチンによって仕組み、効果
まるで違うということを知りました。

生ワクチンは微弱、無毒化した生きたウイルスを筋肉注射します。
微弱、無毒とはいえ生きたウイルスなので
前述の通り、細胞内に入り込み増殖をします。

そこで活躍するのがT細胞
敵の情報を管理し指令を出すヘルパーT細胞
実際に敵を攻撃するキラーT細胞
健康な細胞まで攻撃しないように防御する制御性T細胞
とありますが
その中でもキラーT細胞は「殺し屋」と呼ばれるほどガチマッチョ細胞です。

ウイルスに侵入された細胞は
マクロファージ(番長)から
ヘルパーT細胞(参謀)を経て
キラーT細胞(突撃隊)に指令が行き攻撃することができます。
そうして敵の(遺伝子)情報を得て
非自己、っていうか「あのクソ野郎」っていう確固たる情報がインプットされ
次にそのウイルスが侵入してきた時、直ちに
「このクソ野郎が!!」って攻撃してくれます。
こうして得られるのが細胞性免疫です。

これが生ワクチンの特筆する効果です。
感染自体を防ぐ効果があります。
(100%ではありませんが)

比べて不活性化ワクチンですが
不活性化ワクチンは言ってみれば「死んだ」ウイルスを注射します。
なので体内に入ったウイルスは細胞に侵入して増殖することができません。
そうすると単純に「異物」として認識されます。

ここで出てくるのがB細胞というやつです。
B細胞もマクロファージ(番長)
→ヘルパーT細胞(参謀)からの指令を受けて
形質細胞というトランスフォームの後に
ウイルスや細菌、それぞれの異物にあった抗体を作りあげて攻撃します。
このB細胞が作って敵を攻撃するタンパク質のことを「抗体」と呼びます。
これで得られるのが液性免疫です。

ただ、抗体は細胞自体を攻撃することができないため
ウイルスの細胞への侵入、増殖は防げません。

インフルエンザのワクチンは不活性化ワクチンのため
インフルエンザのワクチンを受けたのに感染してしまった、という例があるのはこのせいです。
細胞内で増殖して細胞外に出てきたウイルスを撃墜することで
重症化を防ぐ、というのが
不活性化ワクチンの主たる目的です。


長すぎたようなので続きます…
次からむしろ本題です