それでもってアルバムを作ろうと思って
4月に入ってもまだ
未来とモグラと中途半端なルービロポッサのデモしかなくて
それでそこから最初に出来たのが
まず「それでも」だった、と思う。
この曲は最後だなあ、と
出来た時から思ってた。
この曲が作れたから
逆にトリスや蜘蛛の糸みたいな曲が歌えたというか。
それでもが出来た途端ドバッと曲が出来ていった。
やっぱりなんでもゴールが見えると楽になるなあ。
ゴールが見えんとずーっとしんどいもんなあ。
そんなわけで
それでもってアルバムは
それでもっていうゴールが出来て
そのゴールに向かって突き進んでいったのです。
でも曲は結局
ゴールが見えんでしんどい
ということを歌っているんだけど…笑
ずーっとバンドをやってきて
いつまでやるんだろ
いつまでやれるんだろ
ってしんどくなってしまう時がある。
不安になってしまう時がある。
全部捨ててしまいたくなる時がある。
やけっぱちな気持ちになる時もある。
いろんなことがうまくいかなくて
こんなはずじゃなかったのにとか
もっとうまくやれてたらなあとか
もっと売れてたかったなあとか
もっと違う人生があったかもなあとか

それでも
俺らの音楽を必要としてくれる人がいる。
俺らの音楽で笑ってくれる人がいる。
泣いてくれる人がいる。
本当に
それだけが俺らを歩かせてると思う。
それだけが俺らの背中を押してくれてる。

歌詞カードの装丁
最後に向けて文字がだんだん青くなっていく。
次のページを開くと青空が。
(自分で撮った写真やけど)
これは勝手に
青さんから俺へのプレゼントだと思ってる。
真っ暗なトンネルを歩き続けたら
そこにゴールがあったじゃん、っていう。

iTunesで聴いてるとそれでもが終わると次に
眠る前の「僕と君が不完全な理由」が始まるんですよね。
タイトルがアルファベット、ひらがな、カタカナ、漢字
の順番に並ぶのでそうなっちゃうんだけど
それでもからの僕と君が不完全な理由って
なんか流れが良いのよね。
ストリングスとピアノのせいなのかなあ?
変な話だけど
なんか「それでも」から「眠る前」に続いていく感じ
あるんすよねえ。不思議と。

俺の人生設計では
一応もうソロアルバムは作らない予定なので
これで完結です。
わからんけど。
でももうしんどいなあ笑
思い出すだけでしんどい。
よく頑張って作ったなあ我ながら。

それでものお披露目会&先行即売会を
シネマ・チュプキ・タバタでやったんだけど
チュプキ・タバタは
日本で唯一?当時
完全バリアフリーの映画館で
(駅から映画館まですら段差がひとつもない!)
聴覚障害者用に全部字幕あるし
(これは耳が聞こえる人にもありがたい!)
視覚障害者用に音声ガイドを作ってたり
(俺も一回やらせてもらった!大変だった…!)
そういうこともあって
チュプキ・タバタのものすごいサウンドシステムで
逆に完全に何も見えない状態で爆音で聴いてもらったら
っていうのを思いついて
目が見えると情報って結構目に頼るから
そういうのが突然シャットされて
耳だけに集中した時にどんな聴こえ方するんだろと思って。
あれは、なんかすごかったなあ。
ああいうイベントまたやりたいなあ。
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