弾き語り曲は全部自分で護国寺のスタジオで録った
と、先のブログで書きましたが
家ではロジックというソフトを使っているので
プロツールス(っていう今ほぼそれがプロでも主流の録音ソフト)
使ったことないし
(簡単に言うと、録音ソフトもいろいろあって
ロジックは一応生録音もできる打ち込みが得意なソフト
プロツールスは一応打ち込みもできるけど生録音が得意なソフトってイメージ
俺みたいなデモ作りで宅録で打ち込みをよく使う人にはロジックの方が便利、だと思う
人それぞれですが
そして最近だんだんそれぞれ似たり寄ったりに改良されてきてる印象)
レコーディングスタジオの機材もちんぷんかんぷんなので
(家だとPCにオーディオインターフェイスを繋げておしまいだけど
ちゃんとしたレコーディングスタジオだとそうはいかない)
事前にエンジニアの白石さん(彼のことも先のブログで紹介しましたが)に
基本的なレクチャーを電話で受けて
全部ノートに書いて
夜中だったらスタジオもタダで使っていいよってことだったので
23時ぐらいに行ってひとりで
まずは機材を決まった順番に起動させていく
そしてプロツールスを立ち上げる
録音できるようにトラックを作る
回線を引いてマイクを立てる
ゲインを調整する
録る
決まったHDに保存する
プロツールスを閉じる
決まった順に機材をダウンさせていく
という練習日を作って
練習しに行ったのです。
(簡単に書いたけど、意外とややこしいのです)
いつだか忘れたけど
2012年の5月のどこか、かな?
わからないことがあったらその都度白石さんに電話して聞いて…
で、まあ夜中だったし一人だったし
ちびちびウイスキーを飲みながらやってたんです。
そして回線オッケー!!
録音ボタン押せば録れる!!
譜面台に歌詞も置いた!!
さあ!いよいよ録ってみよう!!
ってなって
録ってみました。
そしたら…録れてた!!
ちゃんと録れてた!!
よかった…
と、いうところで
次はいよいよ本番だ~と思って
ノートに従い、順番通りに機材をダウンさせて
しっかりと電源を確認し、鍵を閉めて
始発で家に帰ったのです。

で、後日、今度はシャキッとした状態で
他の弾き語り曲も含めてレコーディングに行きました。
で、ちゃんとこの曲も録り直したのです。
でも、なぜだろう?
ちゃんと歌い直しても
ベロベロで歌って
歌詞もギターもリズムもヨレヨレで
ピッチもひどい
ギターの弦も張り替えてないし
ゲイン調整も初めてだから声も張った時に割れちゃってる
なのにこのクソみたいなファーストテイクのなぜか異常な説得力を超えられない…
なぜだ…
悩みに悩んだ挙句
このクソのようなファーストテイクを採用することにしました。
だってなぜかこっちの方がいいんだもの。
レコーディングってそういうものかもしれない。
その瞬間の記録
スタジオ音源は
何度も何度も聴かれるものだから余計に
絶対にちゃんと作った方がいいし
でもなんでか、この曲だけは
このテイクがよかった。
というか、このテイクしかなかったと思う。
なんでか、今聴くとめっちゃよいんですよね。
正真正銘、俺が一人ですべてを録った
ファーストテイクです。
なので、まあ記念だ、と思って
よく聴かないとわからないかもだけど
歌い終わって俺がギターを置いて
譜面台から歌詞を取ってブースのドアを開けて
出ていく足音までを音源に入れてます。

いい曲かどうかはわからんけど
俺はまあそんな感じで
いろんな意味で特別な曲ではあります。

ライブで歌うときは
サビでいきなりバーンと声を張るので
自分コンプと呼んでるんですけど
サビ頭は少しマイクから距離を取って
お客さんが聴感的に耳にカーンとこないように歌ってます。一応。

新居浜あかがねミュージアムの壁に描いてあった
近藤勝也さんの海ちゃんとサイン…
新居浜の至宝…

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