2014年の秋かなあ
The SALVERSのライブを
渋谷のクアトロに見に行って
サラバーズの曲って本当に
なんだかわかんないけど叫ばずにはいられなかった的な
湧き出る衝動をそのまま叫んでるような曲が多くて
純粋なロックの在り方みたいですごくかっこよかった。
最近凝った曲ばっかり作ってた気がして
こういうギャンギャンコードを掻き鳴らす
奇をてらわない曲をまた作りたいと思って
それで出来たのが神様なんていないだった。
で、確かに入りは俺がコードをギャンギャン掻き鳴らしてるんだけど
結局アレンジめっちゃ凝ってる…
悟は5弦だし…
これ千葉かな?どこだ?水戸?
水戸か。
水戸で神様なんていないをやった時に
MCで話したんだけど
悟がリハスタに5弦ベース持ってきた時に
5弦もってきちゃったよ…
と思った。
5弦の曲ってライブであまりやらなくなるから。
持ち代えとかあるしね。
悟は「世界の主流は5弦だよ?」
というので
「主流が5弦って言うならじゃあ全部5弦で弾けばいいじゃん」
と返したら
「それはまあ…それはそれ…」
って返ってきて
なんじゃい!
でも5弦の効果は抜群で
この曲のずしんと思い重心を支えてくれてる。
特に間奏のE5とE-5を繰り返す
不穏でダークになるところとかめちゃくちゃかっこいい。
ドラムの音もめちゃくちゃかっこいいんだよな
スネアがちょっと歪んでて。
悟が5弦ベースでローを蠢いてる分桜井さんのバスドラムは
アタックがバチバチ出てくるセッティングで
リズム隊がめちゃくちゃ攻撃的な音作りになってる
あとAメロのギターのアンサンブルもとてもかっこいい。
俺大したことしてないんだけど
山下君のフレーズに見事にハマって
熟練夫婦の餅つきを見てるようだ。
でもこれ、まぐれ。
申し合わせたわけではなく
各々好き勝手弾いてたらたまたま上手くハマった。

ギターリフがちょっと不思議で
シンプルなフレーズなんだけど
これ全部自分で弾ききることは全然できると思うんだけど
実は八分のディレイを使ってて
ディレイレベルマックスのフィードバックゼロで
チャ  チャ  チャ  チャ
と弾いたのにこのディレイをかけると
チャチャチャチャチャチャチャチャ
と聴こえるというわけ。
人力で弾いたのとはやっぱり少し響きが違って
不思議な感じに聴こえる。と、思う、俺は。
人力で全部弾くとそれなりに忙しいフレーズなので
もうちょっと頑張ってる感じが出ちゃうと思うんだけど
この方法で弾く方がスマートな響きになるので
リズム隊のスピード感に上手く乗るんだと思う。
わからんけど。山下君は。
普通に弾いてもスマートに弾けるのかもしれない。
でもそうやって弾いてもらった。

曲の展開と歌詞の親和性がこれまた
抜群に上手くいった曲だと思う。
感情を抑え込んだAメロ
ふつふつと怒りが湧き上がるBメロ
感情が爆発するサビ
言葉と音が渾然一体となってる感じ。
これね、歌詞を書いた出来事は
話したくないから書かないけど
多分俺はものすごい理不尽に対して怒り狂ってた。
殴りつけるように30分ぐらいで書いた。
どうせ俺が全部悪いんだろ!みたいな気分で。
世界のすべてを呪うみたいに書いた。
こういう書き方はあんまり良い書き方ではないとわかってるけど
たまにやってしまう。
一応、俺らは音楽という芸術作品を作ってるわけで
自分の捌け口として音楽を使うのは良くない。
けどあんまり作品作品と意識しすぎても
つまらないものしか出てこない。
LUNKHEADを好きな人は
俺から出てくる生々しい言葉が好きだという人が多いと思うから。
けどこないだの水戸もめちゃくちゃ盛り上がってたし
神様なんていないを好きという人は多い。
大本命ではないけど
実は好き、みたいな。
アス企画で
あなたのスーパーベストなLUNKHEADとして
神様なんていないを挙げてくる人がいたら
おいおい大丈夫か?と心配してしまうだろう。
(おったかも知れんけど)

この曲を歌う時は
歌詞を書いた時の呪いが降りてくるかのように
邪悪な気持ちになって
邪悪な声になってしまう。
目つきも大層邪悪なんだろう。
まったく楽しい曲ではないけれど
歌ってるとなんかいろんなものから解き放たれたような
独特のトランス感があって
ライブでやるのは好きな曲です。