家、というアルバムタイトルが浮かんだ時
自分でも、い、家か…
と思ったし
メンバーに家ってタイトルにしたいと伝えた時も
い、家か…みたいな反応が返ってきた。
そりゃそうだろうな…
家ってなんじゃい。
でもどう考えてもこのアルバムのタイトルは
俺の中で「家」以外に無いと思ってしまった。
家って場所は
帰るべき場所だったり
羽を休める場所だったり
守ってくれる場所だったり
温かいイメージがあるけれど
でもそこは逆に
逃れられない場所であったり
縛られる場所であったり
呪いたい場所であったりもする。
家に収録されてる曲たちは
本当に小さい世界を歌っている曲が多い。
そしてその小さな世界の中の
嬉しいことも悲しいことも
文字通り悲喜こもごもを歌っていて
この世界観を一言で表すなら
これはもう「家」しかないと
猛烈にメンバーにプレゼンして
みんなに納得はしてもらったんだけど
でももうちょっと言いようがないか探そうって話になって
HOMEじゃちょっとLUNKHEADっぽくないし
ていうか沢山そのタイトルのアルバムあるし
HOUSEってんでもないしなあ、と
で、いろんな国の言葉で家を翻訳してみたら
ハイムだの、ハイツだの、メゾンだの、コーポだのってでてきて
そ、そういうことか~!!
と打ちひしがれ
でも…まあ…パンチがあるしいいんじゃない?家で
ってことになって。
で、また収録曲が出揃った時に
頭にSEをつけたいってことで
俺らの1stアルバムが「地図」で
10枚目のアルバムが「家」ってのも何かの縁だなと思って
それで思いついたのが
『地図→家』
のアプローチだったというわけです。
これは一応、地図から家へ
って読む、と自分の中では想定してるんだけど
あんまり明言はしてないかな?
聴いてもらう通り
地図の一曲目の「音」から始まり
白い声やシンドロームや体温やカナリアや闇を暴けや
俺らの代表曲のリフが走馬灯のようにフラッシュバックして
最後にチャイムが鳴るっていう。
これ作ってる時
いろんなチャイムの音を検証してみたんだけど
俺が検証したすべてのチャイムが
ラ#ーファ#ー
だったんですよね。
古いのから最近のまで。
意外とびっくりして。
何か理由があるのかな?
他の音階のチャイムあるのかな?

このチャイムから家というアルバムは始まります。
ようこそお越しくださいました。
さあさあいらっしゃい。