共犯は2012年の4月にできたんだった、と思う。
ソロアルバムに向けて曲を作っていたんだけど
共犯は歌詞もすぐに書けて
この曲はソロじゃなくLUNKHEADだなと思った。
実は頭の俺のバッキングが最初にできたんだけど
このバッキング、ただコードを弾いているようでそうではない。
なんで思いついたのか自分でもよくわからないんだけど
なんとなくギターを弾いてたら思いついて
そこから膨らんで曲ができていった。
コード的には
FM7→G→Aadd9→Cadd9
FM7→G→A7sus4→C
って感じなんだけど
A7sus4ってなんじゃ?表記あっとんか?
独学なのでよくわからん。
Aの3弦開放、2弦3フレット押さえ
下からラミソレの和音てことになって
7度のソ、4度のレが入ってるんだけど
これは4度じゃなく11度のレって解釈な気もする。
そうするとコードネーム的にはどう表記するんだろ?
susてのは化学で言う前駆体みたいな扱いらしいから
sus4ではないな?
A7,11??
セブンイレブンやないか。
まあいいや。
俺のバッキングに悟のベースのルート音が足されて
二人で一つの和音を演奏してる感じ。
なのでこのコード進行、オープンコードで弾いてても
共犯のイントロっぽくなる。
で、Aメロの俺と壮のハーフミュートのところも
二人のフレーズが合わさって
オリエンタルな感じになってるのが気に入ってる。
オリエンタルってどんな感じか知らんけど。
サビはサビで
前半と後半のコード進行が違ってて
これも結構凝ってるんだよなあ。
割とよくやる手法だけども
C→G/B→Am7→G→F→C→ A#→G
C→G→G#dim→Am7→A#→
F→G→Am7→C→Dm→Em→F→G
っていう、後半のG#dimから展開が変わっていく流れ。
前半も後半もA#がかなりフックになっていて
ここですごいドラマチックに曲が開けていく感じ。

メロディもアレンジも歌詞も
頭からつま先まで全部好きな曲で
バンドでも弾き語りでも
歌う時はいつもエモい心持ちになる。
俺らとファンのみんなのことを歌ってるんだけど
これは本当に、もうこの通りだな、と。

去年のリキッドのアンコールでやった共犯
この日のためにこの曲が生まれたんじゃないかと思った。
そう思った人多かったんじゃないかなあ。

何度も何度も間違えながら迷いながら疑いながら
僕らはそれでも何かを探そうとした
繋いだ手の温もりだけを信じた

うわあ…なんていい歌詞だ…(自画自賛)

現実や限界や諦めが
これからも僕らを飼い馴らそうとしてくるだろう

去年の俺らは気付かぬうちに
現実や限界や諦めに飼い馴らされそうになってた。
それをみんなが引き戻してくれた。
気付かせてくれた。
本当に感謝しかないや。

これはある種の共犯めいた僕らの誓いの歌

って歌詞もすごく気に入ってるんだけど
最初曲のタイトルを共犯にしたいって言ったら
ちょっと言葉が強すぎるってメンバーに言われて
なので、初披露は2012年の
青に染まる白のファイナルのリキッドだったんだけど
その時のタイトルは「君となら」だった。
そしてそのままDVDに君とならで収録されてる。
でもやっぱ共犯がいいなあってずっと思ってて
明けた2013年の下北沢タウンホールでの
俺のソロリサイタルの時にMCで
君とならってタイトルでDVDになっちゃってるけど
やっぱ共犯がいい、って言って歌って。
メンバー全員見に来てくれてて
そのあと打ち上げも全員来てくれて
タイトルの話になったんだけど
壮や悟はなんか色々言ってたけど
桜井さんの
「作ったやつが共犯って言ってんだからそれはもう共犯なんだよ」
っていう鶴の一声で全員黙り
晴れて共犯は共犯になったという話。

共犯共犯って打ってたらだんだんゲシュタルト崩壊してきた…

なのでオリジナルアルバムに入る前にすでにDVDに収録されてて
そしてオリジナルアルバムに収録される時には
タイトルが変わっているという珍しいパターン。
どういうこと?ってなった人もいたかもしれない。
でもやっぱり
君とならから共犯になってよかった!!