メメントモリの曲をすべて録り終わった時に(MIXはまだ)
なにか、頭のSEと途中でインタールード的なものがあるといいねって話になり
俺がSEを、山下君がインタールードを作ることになった。
それでできたのがメメントとraindrops
raindropsは最初、ギターだけのものをワンフレーズ送ってきた。
風呂場で録音したらしい。
今は山下君、いいマイクやスタンドや
ウインドスクリーンまで持ってるけど
今みたいに機材がなかった頃で
リハスタの練習を録音するレコーダーで録ったそう。
でも逆にそのちょっとチープな
ラジオっぽい音の感じが良かった。
で、山下君これ歌もあった方がいいよ、と。
え?歌っすか?マジっすか?俺歌うんすか?
え?インタールードってこんなもんじゃないすか?
と、山下君はシブってきた。
けども
いやいやこれすごくいいから歌つけた方が絶対いいよ!とゴリ押ししてたら
山下君は渋々歌詞を考えて歌をのせてきた。
そしたらやっぱりめちゃくちゃ良かったので
山下君!これ2番もあった方がいいよ!
と言ったら
え?マジっすか?2番すか?
それもうインタールードじゃなくないっすか?
とシブってきたので
いやいやこれもうちゃんと曲にした方が絶対いいよ!とゴリ押しして
またもや渋々山下君に2番も作ってもらった。
そしたらやはりとても良かった。
だけども山下君ミックスだと
山下君の声がめちゃくちゃ小さい。
スクールガールバイバイの向井秀徳の声よりも小さい。
何度やり直してもらっても
小さい。
なので、ミックス俺にやらせてもらえない?
と言ってデータを送ってもらった。
そして声をがっつりあげた。
ベタかな?と思ったけど
最後に雨の音を足したら
さらに良くなった(と俺は思ってる)

ボブ・ディランやニール・ヤングみたいな
鬱屈とした寂しさがあって
この曲ばかり聴いていた時がある。
歌詞は山下君なりのメメントモリの世界観を歌っているのだと聞いた。
山下君こそ身の回りの大事な人を何人も亡くしている。
そういう山下君の想いが
言葉にならない言葉が
声にならない声が
詞にも声にもギターにも
滲み出ているように思う。

ある意味、山下君のソロ曲なので
LUNKHEADで演奏することはないけど
(バンドアレンジすればできるんだけど、他の音を入れる余地がないほど今の状態で完成されていると思う)
とてもいい曲だなあ。
メメントモリのツアーでは
毎回アンコールで山下君が一人で出ていって歌ってたんだよな。
またいつかどこかで聴きたいなあ。