百日紅は真っ赤な花なんだけど
実はピンクや白もある。
けど、恩田陸さんのユージニアという小説での
百日紅の表現がとても鮮やかで
自分の中で百日紅は鮮烈な赤の印象になった。
百日紅でさるすべりって読ますって結構難しい…
読めない人もいるかもしれない。
歌詞の中でさるすべりって言ってないし。
俺もさるすべりを百日紅って書くって知ったのは
ユージニアのおかげだったかもしれない。
最近全然本読めてないから
落ち着いたらいっぱい読みたい。
本て、読み出すと中毒症状みたいになって
常に何か読んでないといてもたってもいられなくなってしまう。
今は変な話、自分で本を作っている真っ只中なので
読んでる暇なんかないし
逆に読む方の禁断症状が治まってしまっている。。

この曲、できた時からとても気に入っていて
メロディがとてもアンニュイで美しいと思っている。俺は。
M7大好きマンとしてはAメロの感じがすごく気持ち良い。
どれ~だけ~、かんじょ~を~
の、れ~、や、じょ~、が
DメジャースケールでDのM7のC#なんだけど
M7の憂い感たまらん。
ギターソロも憂いまくっている。
サビのガーンと歌い上げるのも歌ってて気持ち良い。
[vivo]ぐらいから本当にやっと
自分で納得できる歌が歌えるようになってきた。
こういう曲の声を張り上げるところで
声が歪むように自分でコントロールできるのも楽しい。

リフが
C#→D→E→F#
をオクターブで弾くのの繰り返しっていう
非常にシンプルだけど
やっぱりM7から入るこのフレーズが非常に効いている、と思う。俺は。
アウトロとかね
コード進行がよくできてて
これ、新宿タワレコのインストアライブとかでも無駄にめちゃくちゃ説明した記憶がある。
わかった人あんまおらんかったと思うけど。。

前半は
G→Bm7→A→E→A→F#
なんだけど、後半は
G→A→A→E→A→F#
になってて
前半はGからBm7を挟んでAに行くんだけど
Bm7を挟むとアンニュイな感じになる。
で、後半はBm7を挟まずGからAに行く。
すると、なんだか切迫感が増す。
ちょっとしたことなんだけど
全然違って聴こえる。
ここ俺としてはこの曲最大のODAKA’S POINTです。

歌詞はもう、
ほんと、百日紅っていうキーワードからイメージして書いた。
鮮やかなこの悲しみよ 鮮やかに赤く染まれ
ってサビから、わっと書けて
結構すらすら~っと書ききってしまった気がする。
青春時代の鬱屈とした日々のことを思い出しながら書いてた。
ある種の悲しみは
自分にとっての力になるんじゃないかと思っている。
忘れてはいけない悲しみもあるんじゃないかと思っている。
この悲しみを忘れないように
強く強く赤く染めて
百日、千日のその先で花咲けるように
自分の胸に刻みこんで
この悲しみすら栄養にしてやれ
そういうことを思いながら書いた。

机の内側に貼り付けたその言葉は
誰にも見せてはいけない
ここでまだ生きていたいなら

ってところがお気に入りだす。
机は、あの、学校の教室の机のイメージ。

皮一枚で笑える
って歌詞は、そして朝が来た、にも出てくるけど
日本橋ヨヲコ先生の漫画でも初期はよく
皮一枚剥がせば僕達はただの肉の塊
って表現が出てきて
完全にそれの影響です。

最近あんまやってない。
ALL TIME SUPER TOURだと入れどころが難しいなあ。
レア曲ってほどでもないし。。

この曲、年月が経てば経つほど
入りのギターを山下君が溜めるようになりました。

最近では、止まるかな…?と不安になる程、溜めます。