季節の変わり目は気圧の変化で気胸が多いですね。この一か月は気胸で大忙しでしたが、暖かくなってようやく落ち着いてきました。


気胸の中でも、最近は医原性気胸も増えてきた気がします。先週ドレーンを入れた方もマスク式人工呼吸器の患者さんでした。肺は陰圧で呼吸をしますが、人工呼吸というのは基本的に陽圧換気、つまり気道から圧力をかけて呼吸の補助をするということです。この圧力で肺が破れてしまうんですね。


喫煙者で肺に炎症のある方は動脈硬化になって心不全になってたりします。このようのタバコ病をもった心不全の患者さんが心不全、呼吸不全になって陽圧換気を受けると、肺が簡単に破れてしまい、診断が遅れると死んでしまうことさえあります。


ここ数年で心不全、呼吸不全にマスク式人工呼吸をするととが増えてきました。軽量化が進んで在宅でも気軽にできるようになってきて、睡眠時無呼吸症等でもずいぶんと普及してきています。


以前呼吸困難、心不全なし、ということで循環器内科の先生にに呼び出されたとき、マスク式人工呼吸が装着されてました。レントゲンをとってみると緊張性気胸になって危険な状態でした。このようなことはめったにありませんが、まれに遭遇することがあります。


人工呼吸の方が胸痛や呼吸困難を訴えたときは、まず気胸の除外をすることが大切です。