シエナの聖カタリナをとおして 1 | マリア様への祈り

マリア様への祈り

霊的読書と祈りのメモ。

だれもわたしの手をのがれることができないことを知ってほしい。

なぜなら、わたしは「存在者」であるが、あなた方は、あなたがた自身で存在するのではないからである。

あなた方は、わたしによって造られた程度にしか存在しない。

わたしはすべてのものの創造主であって、これに存在を分つ。

しかし、罪の創造主ではない。

なぜなら、罪は存在ではないからである。

したがって、罪は「わたし」によって創造されたものではない。

罪は「わたし」の中にはないから、愛される価値がない。

被造物は「わたし」を愛する義理と義務とがある。

なぜなら、わたしは至高の善であり、しかも、きわめて熱烈な愛をもって、被造物に存在を与えたからである。

ところが、被造物はわたしを侮辱する。

なぜなら、愛してはならないもの、すなわち罪を愛するからである。

しかし、人間は、わたしからのがれることができない。

かれらの過失を罰するわたしの正義に捕えられて、わたしの中にいるか、あるいは、わたしの慈悲に守られて、わたしの中にいるか、どちらかである。

 

知性の目を開いて、わたしの手を眺めるがよい。

わたしが言っていることが真理であることが分かるであろう。

 

   『 「生活の中に降りられる神」より』

 

マリア様のご加護がありますように。