今日もうんざりして仕事は定時であがってやったさ!
企画書は仕上がってないさ!
でも金曜のプレゼンは延期になりそうだから大丈夫さ!

といつものシネコンに向かって。

気になっていた「黄金のアデーレ」を観ましたよ。

正直、そこまで期待してなかったんだけど。

すごくよかった。



観終わって思ったことはいくつかあって。

こういうことを仕事にできたらなあ・・・って。

それこそが意義のある仕事なんじゃないかなあ・・・って。

でもね、全員がそんなことしてたら前には進めないかも。

というわけで、残りは人類の進化のための仕事をして。

残り半分は過去を正しい姿に戻すための仕事をしたらいいんじゃないかな?って。

ま、無理だけど。

99.99999999%はただの消費者から生まれて、ただの消費者として死んでいく。

古代との違いは、生きた証をデジタルな世界に残せるというだけ。

ホント、あと20年もしたら、死んだ人のブログだのFBのアカウントだのが積もり積もってどうなってるのか。

怖すぎるわ。



次に思ったのが、ナチを指示した人たちの、ユダヤの民に対する償いは、
これはもう一生、世界が終るまで続くのかなあ・・・?ってこと。

確かに、民族ごと葬ろうとされたっていうのはすごすぎるけど。

いや、もちろん、その姿勢は素晴らしいんだけど。

歴史と、「今」の線引きってどこなのかな?って。




アラビアのロレンスを思い出した。

彼は、というか彼を通じた英国の二枚舌のおかげで
現在の中東の混乱があるわけで。

リビアとかISの問題で影が薄くなってますけど、
別にイスラエルと中東諸国が仲良しになったわけでもなんでもない。

このことに英国が責任を持つかというとそんなこともない。



列強の植民地支配ってなんだったんだろうか?とも思う。

英国はインドの藩王による支配を破壊した・・・
といってもカーストともどもしぶとく残ってるみたいだけど。

じゃインドはともかく、清ですよ。
アヘン戦争とか、あきらか侵略戦争だろうに。

英国が清を揺るがしたために、没落して美術品を手放した富裕層は数知れないと思うのだが。
そういう家族に、雲散霧消した美術工芸品を返却する運動を英国がやってるかというと、
たぶんやっていない。

もっとさかのぼって、スペインはインカ帝国を滅ぼした。
つぐないを何かしたのか?

そう考えていくと、被害者が生きているかどうか、が線引きなのか???

フランスだってアルジェリアで結構ひどいことやってたしなあ・・・

それを言えばアメリカもアフリカ大陸からめっちゃ奴隷として拉致してたよね。
アフリカの国々に謝罪とかしてる?
してないよなあ・・・



でもどんな事例も、「民族として弾圧する」っていうのとは違うんだよねえ・・・

ユダヤ人問題が特別なのは、西暦以前からの長すぎる歴史もだけど、
本当に、唯一無二の、(弾圧の対象として)選ばれた民だから、なんだろうなあ・・・



日本が中国や韓国、またアジアの国々を侵略したのはよくないことだけれど、
開き直ってしまえば、列強がやっていたことと大きくは違わない。

単なる植民地支配に過ぎない。

ちょっと違うのは、海を隔てて隣接していたこと、その時点で国力が逆転していたこと、かな。

たとえばフランスとドイツが、そこまで国力に差が出ることは考えにくい。

そういう意味ではフランスと英国の関係性の方が対比にはふさわしいのか。

とにかく、別に日本は「中国人をこの世界から消そう」とか思ってたわけじゃない。
(だいたい、国土広すぎて無理だし)

食糧難と資源難から移住移植の延長での満州獲得・・・

保存料とか太陽発電とかが当時あれば、
あとコンドームが普及していれば、
女性解放が進んでいれば、
あんな侵略戦争を繰り広げなかった気がするんだけど。


それはともかく。

韓国に対しても、「韓国人をこの世界から消そう」とか思ってたわけじゃない。
そもそも、当時の一般人にそこまで外国人に対する考えがあったとは思えない。

ただ、国の施策として、「後進国韓国を導いてやろう」とか言い出して
侵略というか占領というか併合を正当化したせいで、
また伊藤さんがとても応援してあげたせいで、
内地では不満もあって、韓国人蔑視の風潮が生まれたんじゃないかなあ・・・

だって江戸時代までは朝鮮との交流って大切にされてたでしょう。

急にそんなのおかしいもの。

というわけで、別に民族対民族の構図で争ったり弾圧したりしていたわけでもなく。
単なる地政学上のターゲットというだけだったわけで。

戦争に負けたからしょうがないんだけど。

償いはいつまでしなきゃいかんのかなーという感じ。

同じ場所に違う宗教の聖地が密集してるから、
敬虔なキリスト教徒とユダヤ人と狂信的なイスラム教徒は殺しあわなきゃならないのは
わからなくもない、というかしょうがない。

でもさー

別に日本と中国、日本と韓国は、宗教対立もないわけで。

長い歴史の中で、何度も侵攻とか繰り返してるわけd。

お互い様なわけで。

たまたま、近代化の過程で、
巨体だけにそれが遅れた清、中国と、
完全に乗り遅れていた韓国が、
いち早く近代化できた日本に、その時代では負けたというだけで。

たまたまじゃん、ホントにたまたま。

もし清が末期に名君が誕生して、見事に近代化して、
清帝国としてあのまま大陸に覇権を維持していたら、
韓国はフツーに属国化してただろうし、(ある意味併合はしないかもしれないけど)
日本だって侵略しただろうと思う。

李氏朝鮮は腐敗しすぎていて名君とか出ても暗殺されて終わりだったろうから、
どっちにしても、日本か清か、先に近代化した方に支配される運命だったろう。

そのとき、清が日本のような精緻な統治をできたかは・・・
属人的すぎてなんともいえないw
有能な地方官吏が派遣されるかもしれないし、
無能な縁故官僚がおしつけられるかもしれないし。
運次第だ。

でも、最悪のケースだったら、日本なんか目じゃないくらいひどい支配をしたんじゃないかなと思うんだけど。

だから、中国には感謝してほしい。

近代化なんぞ望むべくもなかった韓国を併合して投資して近代化してあげても恨まれて絡まれ続ける運命から救ってあげたんだから。

あーもう本当に、韓国=関わりたくない国ナンバーワン!

ナンバーツーは中国だけどね。

日本はアメリカには負けたけど、中国とソ連には負けてないぞ。

中国はちゃっかり勝ったことにしてるし、
(百歩譲って国民党はがんばったと思うけど、共産党なんて露骨に漁夫の利狙ってたじゃん)
ソ連なんて、条約破って知らん顔だからねー

それを言うなら、アメリカが一番ひどいけどね。

ハワイが結果として奇襲という体裁になっているけど、
情報なんて漏れてたでしょ。だから空母いなかったんだろうし。
市民はそんなに巻き込まれてないはず。

それなのに、ああそれなのに。

原爆を2都市に落とすわ、全国主要都市を空襲しまくるわ。
特に東京大空襲なんて、どこが「軍事施設だけを狙った」んですかね。

焼夷弾でよく燃えるように砂漠で実験していた密集木造家屋のどこが
軍事施設で、民間人はいないように見えたんですかね?!

つらの顔が厚すぎるでしょ。

ふざけんなよ。

無差別攻撃は国際法違反だっつーの。

卑怯なのはどっちだ。

そんな奴らに勝者の理論で裁かれなければならなかった戦犯には同情する。

まあ同情できない人もいるけどさ。

インド人の判事の記念碑が靖国神社の境内にあるけど、
彼が、心ある発言を残してくれてるのだけが、
唯一の救いだなと思う。

そしてそれを抹殺しなかったことが、
アメリカはともかく、英国の誇りだったのかもしれないなと。

イギリスも、ドーバーで民間の客船まで無差別に沈められて、
相当頭に来てたとは思うけど、
ドイツの都市に無差別な空爆は・・・

してたね。あはは。

お互い様だよね。

ロンドンの空襲もすごかったし。
ドイツもね。

連合軍の戦闘機はめちゃくちゃたくさん撃墜されたけど、
それでもドイツへの空襲は止めなかったと何かで読んだ。

といってもオーストリアは街並み結構残ってるし、
ドイツも古い建物とか結構残ってて、
廃墟になって生まれ変わったのはベルリンくらいじゃなかという気もするけど。



あとは富と相続について。

ユダヤ人が、歴史的経緯から、生きていくために必死で、
勤勉に仕事をするから、結果として無一文からでも富豪になれるのはよくわかったけど。

本当によくわからないんだけど。

仮に大富豪のお父さんがいたとして。
ユダヤ人だからと全財産を没収されたとして。
それを返してもらう権利が、果たしてその血族にあるのかと。

相続自体についての疑問なんだけどね。

話は映画に戻るけど、
クリムトはオーストリアを代表する画家で、
その絵があれば、観光客がばんばん訪れてお金落としてくれるわけで。

ナチが没収した時点での正式な所有者の相続人に返還したら国外に出てしまうことがわかっているとき。

公共の福祉と、個人の権利ってどっちが優先するのかなあって。

もちろん、個人の財産権を保護しなかったら、社会は成立しないから答えはわかってるけど。

でも、個人的には再考の余地があるかなあ。

昔、日本のお金持ちが、何億かでゴッホを買ったとき、「死んだら棺桶に入れて焼いてもらう」とか発言して世界中から袋叩きになったけど、そんな感じ。

誰でも見れる状態で所有するならまあ許せるけど、
一人で死蔵しちゃうのってどうなのかなと。

そんな絵はごまんとあるんだろうな。

選ばれた人しか観ることができない絵。

ナチに没収された芸術品たち、見つかっていない10万点とやら。

7割は個人にこっそり愛でられているんじゃないか。

3割は海に沈んだか戦闘の惨禍の犠牲となって地球上にはないだろうと思うけど。



個人の財産権ねえ・・・

英国はエジプトから勝手に持って行った遺跡を返さない。

それどころか堂々と展示。世界中からみんなが観るために足を運ぶ。

・・・国には財産権はないのか?



金持ちの家に生まれたら金持ち、これはまあ後半で波乱もあるかもしれないが。

貧乏に生まれても、金持ちになれる。

その方が社会はわくわくする場所な気がするけど。

子供に苦労させたい親と、そうでない親がいるからねー

苦労なんて、しないで済めばそれに越したことはないと思うけどねー

貧乏な人と結婚して、自分まで貧乏になって、苦労した方が人として成長できるのかな?

でも、成長できなくていいから、他人の制作物に浸ったり、
好きなところに行って好きなことをして、って日々を過ごしたいなあ・・・

成長はお金がなくてもできるけど、
好きなように過ごすための選択肢の中にお金がある程度かかるものが入ってたら、
お金がなかったら、好きなように過ごせないってことだからね。



お金がなくても、問題ない。

欲しいものがなければ。

お金がなくても、問題ない。

欲しいものがそこまで高くなくて、身の丈相応で、買えるなら。

お金がなくても、問題ない。

愛さえあれば。

最後は嘘だ。



はーユーグレナは本当になんだったんだろう。

謎すぎる。

あー長期保有するつもりだったのに。

買いなおすには高いんだよなー

また暴落しないかしら?とりあえず指値入れておきます。



黄金のアデーレを観て、
こんなところまで話を広げて、
ほかにも話題とか視点とかくれる人と、
観たいなあ・・・

そういう人と付き合いたい。

でも
いざ付き合ったらメンドクサーですぐ終わるのが目に見えてるけどね。

頭悪いけどハンサムと、
頭いいけど不細工と、
どっちがいいんだろう・・・




最近洋画ばっかり観てるからスターウォーズの予告編にも慣れた。

たぶん空いてから観ると思うけど。

狙ってるのは、愛の3部作の再放送だったりする。

コモ湖畔の結婚式は壮大で、美しかったなあ・・

あの義手が特に。

異形の美。

ヘイデンの危うさ、ユダヤ美人かくありきなナタリー。

あのとき、確か付き合ってたんじゃなかったっけ。

本当に一生忘れられないカップル。

今でも、傍若無人な最強ジェダイマスター・アナキンと、
才色兼備なパドメのポリティカルラブの妄想は止まらない。

同人誌出したいくらいさ。



そういえばコードネームアンクルがおもしろすぎた。

もう一回、いや、何度でも観たい。

英国英語が気持ちいいのもあるけど、
いろんな英語が混ざっていて退屈しない。

ハリウッドムービーはテキトーだしスラングも多いし、
何言ってるか聞き取れなくてたまに疲れる。
聞き取れなくても話がわかるくらい内容が薄いのもあるけどね。

黄金のアデーレも、ネイティブじゃない設定だからか、
英語がシンプルでクリアで観やすかった、というか聴きやすかった。



ところで、一緒にアメリカに来た夫はどうなったのだろう・・・?

オペラ歌手なんて一番つぶしが効かないというか。

野垂れ死にしてそうだ。

でもウィーン脱出のとき追跡のSSを蹴り飛ばして追いついた彼はがんばってたw

彼をここで失うのかと思ってびっくりしたし、
無事に飛行機に乗るまで結構ワクトキした。

乗れなかった父子がかわいそうすぎた・・・



あと、邸宅で見張りしてたり、薬局についてくるところでの、
SSの制服姿がめっちゃかっこよくて、
ナチの悪魔の魅力を再確認。

認めたくないけど、やっぱりヒトラーは人のツボを押さえてる。

長身金髪碧眼、アーリア人種の美の粋を極めたエリートたちを
さらに引き立てる黒の衣装。制服というより、あれはもう衣装!

でもSS将校にしては間抜けだったけどねー



次にナチについて考えさせられる映画としたら、千畝さんですかね。

シンドラーのリストの二番煎じに映らなきゃいいけど、
それ以前に、とにかくアメリカは太平洋戦争から目をそむけようとするから、
オスカー外国映画賞は厳しいだろうなあ・・・

アメリカがユダヤ人を差別しなかったのは、
単に黒人奴隷がいたから蔑視の対象が不要だっただけじゃないかという気がする。

もちろん、新大陸に新天地を求めたユダヤ人がすでに入り込んでたというのもあるだろうけど。

でも千畝さんはすごいですよ。

誇りに思います。

彼は晩年、報われなかったと読んだ記憶が。

それでも、きっと彼は後悔はしなかったと思う。

それくらい、すごいことを彼はした。

というか、どうして彼しかできなかったのかな?という疑問はある。

そのとき、ナチスの勢力下にいた同盟国や中立国の外交官がいったいどれくらいいたのか。
有効な旅券を出せたのはそのうちどれくらいいたのか。

誰も、本国の指示に逆らえなかったのか。

どうして、千畝さんだけが、それも、ドイツの強力な同盟国である日本政府の指示に逆らってまで、旅券の発行を続けられたのか。

どうして?

昔から、それだけは不思議だった。

その答えが、映画にはあるのかな?

たぶん、ないだろうけど、でも、何かがあるといいなと思う。



ユダヤ人を虐殺したナチスの同盟国日本。

でも、ユダヤ人を救った外交官の国でもある。

イスラエルとの関係は悪くない。

そしてサウジはじめ中東にも散々援助や投資をしているので、
少なくとも親米派アラブ諸国との関係は悪くない。

だからどっちの過激派にも狙われない。はず。

でもISはねえ・・・

困ったもんです。

西欧文明の現代の中で、ちょっとタイムスリップしたみたいな、
古代史の中の国みたい。

北朝鮮とかもそうだけど。

人は何のために生きるのか。

ちょと考えたら、テロとかしないんじゃないかなと。

千年単位で昔に生まれて壮大なストーリーを語ったちょっと妄想壁のあるおっさんのために
どうして現代に生きるあなたが暴れるのか、人を殺すのか、
分析すると気の毒にしか思えない。

破壊衝動に理由付けてるだけですよね?みたいな。

そして若年層への洗脳が始まると、もはや無知蒙昧ゆえに暴力的衝動が快感になっちゃう?みたいな。

勘弁してくださいよ。

空爆とかしなくてよくない?

IS勢力下の人間ってどのくらいなんですかね。

関係ない人はみんないたん出国してみましょう。

だいじょぶだいじょぶ。

ユダヤ人も昔エジプトに脱出しましたからね。

みなさんにもできなくないでしょう。

そして、戦闘部隊しかいなくなったら、核でも落とせば?

アメリカは言ったよね。
核を落としたから戦争は早期に終わったし、戦死者も少なかったって。

ああそうですか。

じゃ、ISにも落としなさいよ。

正当化できるならね。

やれるもんならやってみろと思う。

できないなら日本に謝罪しろと思う。