新しい会社に就職して結構経ちましたけれども。

管理部門なもので。

単純作業で人手が足りないと、
そんなことで残業増やすわけにいかないので、
即派遣手配します。

それがすごくつらい・・・



社員を大切にする会社

それは事実なんだけど、

派遣のことはやっぱり「派遣さん」なんだよね。

自分のことのようにつらい・・・

「この単純作業だけやってくれたらいいから」

なのね。

どんだけ能力のない人でも終わる量しか与えてないから。

早く終わってもらう必要もないし、期待もしてない。

逆に早く終わってしまうと、別の作業を切りだして与えなきゃならないからメンドクサイ、みたいな空気が濃厚。

これって人間扱いじゃないよねえ・・・

方法の改善とか意見とかまったく求めてないし。

ただ本当に何も逆らわずに言われたままおとなしく時間だけ作業して帰ってくれればいい、みたいな。



そういう運用の部分はまだマシ(十分ひどいけどさ)

ひどいのは派遣会社。

頭にくる・・・

1日とか2日とかの、明らかに改正(改悪)派遣法に抵触しないような依頼にまで
「3年後に終了ですからー」って書類を添付させる。

これって必要か???

資源の無駄、時間の無駄、労力の無駄・・・

だいたい、逆だろ?

「3年後には直接雇用をお願いします」

ならわかるけど、

最初から

「3年経過する前に終了しますんで」

って書類を取り交わすって・・・

いったいなんなの?

制度の趣旨はどこにあんの?



社労士のHPとか見ると、もうそればっかり。

「いかに、改正(改悪)派遣法の網をくぐって
今まで通りにうまく派遣を使い捨てるか」

ってもうそればっかりですよ!

煽り文句も

「気をつけて!
直接雇用の罠!」


みたいな・・・

政府もさー取り締まれよなー

あと、公共機関こそ、非正規大量に使い捨ててるけど、
ちゃんと3年以上使い捨ててるポジションは直接雇用にするんだろうね?!

・・・するわけないかー

ハローワークとか厚労省のおひざ元機関でさえ、
どんだけがんばっても1年契約で、
それも2年で終了させてるらしいし。



ひどい話だよねえ・・・

人間が、同じ人間を、人間として見ない。

地獄だよ。

相手も自分も。

そうされている人間も、そうしなければならない人間も、

もう人間じゃない。

百歩譲って、そういう扱いを受けている人間、派遣で働く人間が
プライドを持つことはできるよ。

でも、固定費を減らすためにどんどん正社員を切って、
派遣や外注に出していく作業って、
ものすごい精神的負担だよ。

直接切るんじゃなくても、
誰かが辞めたらそこには正社員を移動させて、
どうでもいい誰でもできるようなタスクだけ切り出して非正規活用するわけで。

なんだかなあ・・・

どうやったらこの悪循環を断ち切れるんだろう?

果てがないというか、終わりがない。

産業構造を変えるような力はないし・・・



そういえば、大学を職業訓練学校に、とか真顔で議論されてると聞いた。

・・・末期だ・・・

半島と同じ末路をたどるのか・・・

日本がまだまともな社会でいられるのって、
逆説的にだけど、レジャーランドのおかげだと思うのね。

底辺大学なんて、卒業したら何もいいことないの、みんなわかってる。
だから4年間、思い出をたくさん作って、
残りの人生はどこかであきらめて、見切りをつけて、
凡百の消費者として大衆に埋もれて年老いていく。

遊んでるわけじゃなくて、残りの人生で振り返れる、
宝物のような記憶を作るためのたぶん貴重な時間なんだと思う。

・・青春っていうとまあ、ちょっとアレですけれども。

もちろん、自分のように、医学部という究極の職業訓練学校に入っちゃって
モラトリアム?なんですかそれ?状態の子も中にはいますけれどもw

というわけで、これがほんとに職業訓練学校になっちゃったら、
もう小さいころから延々とお金まみれの現実を生きるわけ。

どうなるかというと、韓国人や中国人のできあがりですよ。
あ、別に悪い意味じゃないですよ(棒読み)

人間として、どちらが豊かに生きられるか・・・

時間を自由に消費できるという最高のぜいたくを、
人生で一度も味わえないというのがどういうことなのか・・・

なんか想像するだけでつらい。

誰かの批判にもあったけど、
政府の教育審議会とか、
出身大学見たら東大始め旧帝大、ちょっと落ちても一橋くらい、
私立なら早慶くらい。

そんな彼らの母校だけはアカデミックな「大学」として存続して、
残りのカスな学校は全部職業訓練学校にって・・・


ちょっと横暴すぎない?!


みんな偏差値とかに惑わされすぎ。

バブル以降に金目当てで作られた大学は別として(もうなくなっていいと思うよ)

明治初期に作られた大学は、それなりの創立理念がある。

金儲けじゃなくね。

本当に、日本のこれからを案じて、未来に祈りを込めて作られた大学もたくさんある。

べつに福沢諭吉と大隈重信だけが偉いわけじゃない。
百歩譲って福沢先生はともかく、大隈氏は政策的には大失敗して隠居したおかげで命永らえて、教育者として名を残したようなもんだし。

学歴社会の弊害の中でも、これは一番ひどいと思う。

まあ本当に優れた人間であれば、母校を愛する気持ちがあれば、
他人の母校を尊重する気持ちを忘れるはずもなく、こんな提言出てくるはずもないのだけど。



あ、ちょっと泣けてきた。

日本は、どうなるのかなあ・・・

多様な価値観を尊重することがもう難しくなってしまうのかしら。

底辺に生まれた人は、底辺で単純作業に必要な技能だけを学んで、
小銭を稼ぎながら地球の片隅で生きて死ねと。

そんな傲慢なことを、どうやったら公言できるんだろう。

正気か疑うレベルだよ。

一見、人生ですぐに役に立たないように思われることこそが、人生で一番役に立つ。

いろんなことに関心を持つこと。

人との関わりの中で自分を見つめること。

この年になれば、自分の学生時代、どんなに恵まれていたかがわかるし、
もっとこうすればよかった、ああすればよかったという後悔もある。

でもそれすら成長の糧。

もし、高校卒業してすぐに職業訓練に入っていたら、
自分にはその技能を必要とする未来以外にはないと決めつけられていたら。

どうだったかなあ・・・

うーん。自分はまさに「そう」だったから、それがどんなに空虚なことかわかる。

医学部医学科に入るということは、実質それ以外のすべての選択肢を捨てることだから。

もちろん、中には、法学部の友達と仲良くしといて、
医師免許取ったあとに司法試験通った人とかもいますよ。

でもやっぱり、多くの医師はフツーに臨床医なわけですよ。
研究なんて、博士号取りに行くだけですよ。
(東大とかはまた別ですけどね。官僚の道もあるし)

もう、1年のときから金の話が付いて回る訳ですよ。

試験のたびに「あいつは金で点を買った」とか、
普通の学部でそんな話はフツー出回らないと思うんですけど、
またそれが事実だったりするんですよw

本当に点をお金で買うんです。
正確には寄付ですが・・・


そう、医学部というところは、入学から卒業まで、
すべてお金で何とかなってしまうんです。

何とかならないのは国家試験だけw

卒業試験に受からないと国家試験受験資格はもらえないので、
普通は成績悪いとここで水際作戦を取るんですが
(国試の合格率は補助金に直結するから、合格しそうにない子は卒業させない)

「絶対に受験しない」ことを条件に卒業させてあげたりします。
大学にしてみると、その子が留年して払う学費よりも大きな金額、
それどころか何倍も寄付してくれるわけで、大歓迎なわけです。

今はあるのかな・・・
「卒後何年以内の国試合格率」とかもありまして。
だれのためのデータだよ?っていうw
その期間を過ぎるまで受けてくれるな、という・・・

自閉症みたいな子の場合も、なんとか卒業はさせるけど、
国試は受けさせないことが多いと思います。
本当に医療行為されたら現場は大混乱だろうなあ・・・
(本人が患者なんだもの)

まあそれはともかく。

100人やそこらの狭いコミュニティで、
周りは全部特に何も考えずに医師になるために毎日を過ごしてる連中なわけで。

私は気が狂いそうでしたね。

だって、自分が医師になりたいかなんて、18歳でわかるわけないし。

成績は馬鹿みたいによかったし、
面接では、お涙ちょうだいの名演技をお披露目しましたし、
親族の母校だったので、受ければ受かるのはわかってました。

親の敷いてくれたレールと、後からなりたいと思ったときに医師が一番大変だと思ったから決めただけ。

本当は、毎日ピアノを弾いて過ごしたかった。
医学部を選んだら毎日5時間とか弾いてる暇ないし、
私は働かなくても許されるような家柄の娘でもなければ容姿でもないし、
何より才能がなかったので、あきらめるだけの理性はあったのだけど。

でも結局未練が断ち切れなくて、授業さぼって講堂でよく弾いてました。
5時間は無理だけど、3時間くらいは弾いてたんじゃないかなあ・・・

退学したのはそれが理由ではないけど、背景の一つではあるかも。

私の人生、非生産的な経験が多すぎて、
還暦を過ぎてから文筆業にでも転身するのでもなければ、
本当にこの世に何も残さず、何かに貢献することもなさそうだなあ・・・

いや、別にいいんですけどね。

私もその他大勢の一人でしかないので。

それを認められるようになるための、無為の時間なのではないかな、と思います
>底辺大学でのキャンパスライフ

むしろ、偏差値の高いまともな大学の学生の方が、
無為な時間を過ごせない気の毒な状況なのかも。

東大よく行きますけど、
駒場とかダブルスクールの看板すごいですもんね。

あんだけ勉強させて、まださせるのか!って驚きますよ。
ほかに大した能力がなく、継続こそ力なり!で無理やり東大入って、
最低限のコミュニケーションで単位だけ揃えて、
ダブルスクールで資格の勉強して、合格して、
国1(あ、今は上級でしたっけ?)も受かって・・・

そうやって内向き過ぎる使えない官僚や法曹を産みだした・・・

東大の文1からおかしくなっていった気がするなあ・・・

難関資格なんて、ダブルスクールなんて行かなくても、
自分で考えて記憶して答えを作れる学生が在学中に受かるもんだと思うんだけどなー

能力のある人もダブルスクールで時間を短縮できるとかいうけど、
短縮する必要あるか?

ちゃんと時間をかけて、試験に直接問われないところまで深く理解していくことが必要なんじゃないの?



まあ、金にならないことはどうでもいいという世相はそれこそどうにもならないので、
とりあえずこの辺でやめよう。うん。

あまりにネガティブでかつ非生産的で、書いてていやになってきた。

もし私が子供を持つことがあって(なさそうだけどねー)
底辺大学に行きたいって言われたら、
入試の前にまず、親に志望動機をプレゼンさせるわ。

それで私を説得できないなら、そこを卒業した後の自分を誰かに理解してもらうことは無理だと思うし。

世間の親御さんたちも、「そんな名ばかり大学に行かせる金はない」と嘆く前に、やることあるんじゃないかなーって思います。