『ブラッドハーレーの馬車』に続く、なんちゃってエログロコンセプト先行漫画。
中二病満開だけど、つぼは抑えてて、でも突っ込みどころ満載、みたいな。
■
春風のスネグラチカ (F COMICS)/太田出版

¥842
Amazon.co.jp
■
ネタばれですが。
ユスポフ公は私の憧れでした。
貴族の中の貴族。
そんなモチーフを出されると、彼の秀麗な顔とその現実離れした人生に思いを馳せずにはいられません。
グイン・サーガのアルド・ナリスやアンジェリクのフィリップも彼の前では影が薄くなりそうな。
彼との出会いは世界史人名辞典でしたが、彼がモデルの人物や、彼自身が登場する物語もそれはもうたくさんあります。
忘れられないのがこれ。
■
冬の日の幻想 (コバルト文庫)/集英社

¥494
Amazon.co.jp
■
もう25年も経つのねー
びっくり。
感動してファンレター出してお返事頂いたのもいい思い出です。
■
「春風のスネグラチカ」では突っ込まれてなかったけど。
フェリックス大公は両性愛者で、ドミトリーとラブラブで、だからイリナも浮気しちゃったんだよ的な伏線にした方が、話がしっくりきた気がします。
いや、そういえば、突っ込みどころが多々ありまして・・・
■
ネタばれなんですけど。
いくらなんでも不義の子とはいえ一才の赤子を窓から落とすか?!
雪が積もってるから死なないと思ったの?
いくらなんでも歩けるようになった少女の足を切り落とすか?!
まさにココ、ブラッドハーレー臭ぷんぷん。
ムナクソワルイとはこのこと。
血友病が暗示で寛解するとか、ホントかよー
そりゃストレスはよくないだろうし、人間の意志の強さは思い込みだけで実際に皮膚にやけどを起こすくらいだけどさ。
でもって、窓から投げ落しておいて、義娘扱い・・・
なんだか、この作品のフェリックスは本当に変人でした。
でも、彼は現代では考えられないくらいの富の集積の頂点にいた人なので、こういうキャラなんですと言われれば抗う術はありません。
国家予算の規模が違うとはいえ、租税の全てが、皇帝の思うままだった時代。
福祉なんてほぼないに等しいので、軍事費に相応分を割いた後は、遣いたい放題。
今の日本で言えば何十兆という金額が一部の支配階級の生活に投じられていたわけで・・・
そしてその国の皇室よりも裕福だったといわれるユスポフ家の家長。
一人の人間がそこまでの富を与えられて自然にふるまうとき、その人間は、現代の感覚での「人間」ではないような。
まさに、その時代、その世界においてかなわないことのない、「神」のような存在ではないでしょうかね。
■
突っ込みといえば、王女殿下にあこがれていたからって、似た顔の孫のような年の不具の処女に突っ込む老人・・・
ここもブラッドハーレーのかほり。
雑誌がエログロっぽいからしょうがないんだろうけど。(違ったらごめんなさい)
あれだけの推察力があって、気づいてるはずなのに、皇室ゆかりの(てか皇帝の姪の娘だよ!)世が世なら姫君を3年ももてあそぶってなんなの・・・
なんか目が点でしたよ。
■
実際、いまに残る欧州大陸の観光資源のほとんどが、おおいなる罪の偏りによって作られたものなんだよね・・・
革命前のフランスしかり、ドイツしかり、そしてこのロシアしかり・・・
なんでしょうね。
今「21世紀の富」が話題で、資本主義と民主主義のバランスがとか、富裕層の資産への課税が、とか議論されてるみたいですけど。
うーん。
偏りがあった方が、ドラマはあるし、生み出されるものもあると思うんですよね。
そこに階級があるから、「身分違いの恋」とか「下剋上」とかあるわけで。
「人は平等」なんて、事実じゃない幻想を振りかざす社会よりよっぽどマシなんじゃないかなって。
誰もが努力すれば幸せになれるとしたら、誰もが努力し続けなきゃならない。
「努力しても手に入らないものがある」方が、生きるのが楽なんじゃないかなって。
そう思います。
昔は、第一にそれは血統だったから、出自のいいお嫁さんをもらったり、嫁に差し出して縁続きになったりして、家格をあげたもんでした。
今は、そういう流れも残ってはいるだろうけど、「欲しいものが手に入らないのは努力しないからだ」という風潮になっている気がする。
たとえば、美人じゃなきゃ玉の輿に乗れない、と諦めていた人たちまで、整形して美人になって玉の輿を目指し始める。
うーん。それって幸せなのかな。
■
そもそも、人間が100年も生きる必要があるのかな?
何かを残せる人間はいいとして、消費するだけの人間は、せいぜい50か60くらいでいいような。
医療費の状況とか見ると特にそう思う。
だって、年金生活でなにするの?
第二の人生を楽しむ?
でも、その人がいなくても、世界は変わらない。
百歩譲って、消費活動ができるうちはいいとして。
もう「消費」が医療行為のみになってしまったら、それでも生きる必要あるのかな。
お金もなく、家族もなく、何もないじゃん、その人生。
終わらせちゃだめなの?
危険な思想だってわかってるけど・・・
■
もちろん、あまりにも大きな富の偏在は歓迎できないけど。
資本主義の経済成長のモデルが機能不全となっている今、世界はどのように形作られるべきなのか、というあまりにも大きな命題、しかも普段目を背けているようなテーマに直面させられて、ちょっとフリーズ。
経済成長がずっと続くのであれば、中流階級が分厚いバンドで社会を安定させてくれるのであれば、富裕層が贅沢してようが問題ないし、その贅沢からイノベーションが起こる、とかプラスもあるんだろうけど。
こうも経済の見通しが立たなくて、未来が見通せないと、社会を共同体の意志で支えるのは難しい。
かといって共産主義の実験を繰り返す気にもなれないし。
行き過ぎた社会主義も社会を停滞させるだけだろうし。
■
だいたい、富裕層の資産をガラス張りに、なんて、絶対に無理だと思う。
だって政治家のほとんどが「富裕層」のくくりだから。
ガラス張りになんかしたら、課税されて富を次代に引き継げないとかそれ以前に、政治資金規制法の類に引っかかりまくりの死活問題だもんね。
もちろん、そんな政治家に影響力のある富裕層のみなさんも圧力かけるだろうし。
高級官僚のみなさんだって、親族だの愛人だのにキャピタルゲイン稼がせまくってるのがばれたら困るから、本気で法案なんて作らなそう。
ITの黎明期なら導入できたかもしれないけど、いまさらじゃね・・・
■
とりあえず5000円くらいしたことよりも、重さにうんざりした「21世紀の富」。
日本語訳が出るまでに読み終わるとはとても思えないんだけど、ちょっと読んでみます。
■
ちなみに、私は何も相続しないと思います。
パパはどんどん弟に名義を書き換えているので、私が貰う分は死亡時にはなくなってそう。
遺留分とか別にいいので、ただ、弟にたかるようになりそうなので、その前に寄生できる旦那様みつけなきゃって感じです。
寄生は大げさか。
働く気はあるんですけどね。
でも、つまんない仕事でかつお金にならないなら、のんびり部屋で飼って欲しいってだけです。
それが男の甲斐性って時代に育ったはずなのに・・・
家が自営でお母さんも働いてると「専業主婦は存在価値がない」とかいう偏見をもつようになっちゃうのかしら?
そんな人とはこのまま付き合い続けてもどーせ結婚できないし、会うのやめようかな・・・
中二病満開だけど、つぼは抑えてて、でも突っ込みどころ満載、みたいな。
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ネタばれですが。
ユスポフ公は私の憧れでした。
貴族の中の貴族。
そんなモチーフを出されると、彼の秀麗な顔とその現実離れした人生に思いを馳せずにはいられません。
グイン・サーガのアルド・ナリスやアンジェリクのフィリップも彼の前では影が薄くなりそうな。
彼との出会いは世界史人名辞典でしたが、彼がモデルの人物や、彼自身が登場する物語もそれはもうたくさんあります。
忘れられないのがこれ。
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びっくり。
感動してファンレター出してお返事頂いたのもいい思い出です。
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「春風のスネグラチカ」では突っ込まれてなかったけど。
フェリックス大公は両性愛者で、ドミトリーとラブラブで、だからイリナも浮気しちゃったんだよ的な伏線にした方が、話がしっくりきた気がします。
いや、そういえば、突っ込みどころが多々ありまして・・・
■
ネタばれなんですけど。
いくらなんでも不義の子とはいえ一才の赤子を窓から落とすか?!
雪が積もってるから死なないと思ったの?
いくらなんでも歩けるようになった少女の足を切り落とすか?!
まさにココ、ブラッドハーレー臭ぷんぷん。
ムナクソワルイとはこのこと。
血友病が暗示で寛解するとか、ホントかよー
そりゃストレスはよくないだろうし、人間の意志の強さは思い込みだけで実際に皮膚にやけどを起こすくらいだけどさ。
でもって、窓から投げ落しておいて、義娘扱い・・・
なんだか、この作品のフェリックスは本当に変人でした。
でも、彼は現代では考えられないくらいの富の集積の頂点にいた人なので、こういうキャラなんですと言われれば抗う術はありません。
国家予算の規模が違うとはいえ、租税の全てが、皇帝の思うままだった時代。
福祉なんてほぼないに等しいので、軍事費に相応分を割いた後は、遣いたい放題。
今の日本で言えば何十兆という金額が一部の支配階級の生活に投じられていたわけで・・・
そしてその国の皇室よりも裕福だったといわれるユスポフ家の家長。
一人の人間がそこまでの富を与えられて自然にふるまうとき、その人間は、現代の感覚での「人間」ではないような。
まさに、その時代、その世界においてかなわないことのない、「神」のような存在ではないでしょうかね。
■
突っ込みといえば、王女殿下にあこがれていたからって、似た顔の孫のような年の不具の処女に突っ込む老人・・・
ここもブラッドハーレーのかほり。
雑誌がエログロっぽいからしょうがないんだろうけど。(違ったらごめんなさい)
あれだけの推察力があって、気づいてるはずなのに、皇室ゆかりの(てか皇帝の姪の娘だよ!)世が世なら姫君を3年ももてあそぶってなんなの・・・
なんか目が点でしたよ。
■
実際、いまに残る欧州大陸の観光資源のほとんどが、おおいなる罪の偏りによって作られたものなんだよね・・・
革命前のフランスしかり、ドイツしかり、そしてこのロシアしかり・・・
なんでしょうね。
今「21世紀の富」が話題で、資本主義と民主主義のバランスがとか、富裕層の資産への課税が、とか議論されてるみたいですけど。
うーん。
偏りがあった方が、ドラマはあるし、生み出されるものもあると思うんですよね。
そこに階級があるから、「身分違いの恋」とか「下剋上」とかあるわけで。
「人は平等」なんて、事実じゃない幻想を振りかざす社会よりよっぽどマシなんじゃないかなって。
誰もが努力すれば幸せになれるとしたら、誰もが努力し続けなきゃならない。
「努力しても手に入らないものがある」方が、生きるのが楽なんじゃないかなって。
そう思います。
昔は、第一にそれは血統だったから、出自のいいお嫁さんをもらったり、嫁に差し出して縁続きになったりして、家格をあげたもんでした。
今は、そういう流れも残ってはいるだろうけど、「欲しいものが手に入らないのは努力しないからだ」という風潮になっている気がする。
たとえば、美人じゃなきゃ玉の輿に乗れない、と諦めていた人たちまで、整形して美人になって玉の輿を目指し始める。
うーん。それって幸せなのかな。
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そもそも、人間が100年も生きる必要があるのかな?
何かを残せる人間はいいとして、消費するだけの人間は、せいぜい50か60くらいでいいような。
医療費の状況とか見ると特にそう思う。
だって、年金生活でなにするの?
第二の人生を楽しむ?
でも、その人がいなくても、世界は変わらない。
百歩譲って、消費活動ができるうちはいいとして。
もう「消費」が医療行為のみになってしまったら、それでも生きる必要あるのかな。
お金もなく、家族もなく、何もないじゃん、その人生。
終わらせちゃだめなの?
危険な思想だってわかってるけど・・・
■
もちろん、あまりにも大きな富の偏在は歓迎できないけど。
資本主義の経済成長のモデルが機能不全となっている今、世界はどのように形作られるべきなのか、というあまりにも大きな命題、しかも普段目を背けているようなテーマに直面させられて、ちょっとフリーズ。
経済成長がずっと続くのであれば、中流階級が分厚いバンドで社会を安定させてくれるのであれば、富裕層が贅沢してようが問題ないし、その贅沢からイノベーションが起こる、とかプラスもあるんだろうけど。
こうも経済の見通しが立たなくて、未来が見通せないと、社会を共同体の意志で支えるのは難しい。
かといって共産主義の実験を繰り返す気にもなれないし。
行き過ぎた社会主義も社会を停滞させるだけだろうし。
■
だいたい、富裕層の資産をガラス張りに、なんて、絶対に無理だと思う。
だって政治家のほとんどが「富裕層」のくくりだから。
ガラス張りになんかしたら、課税されて富を次代に引き継げないとかそれ以前に、政治資金規制法の類に引っかかりまくりの死活問題だもんね。
もちろん、そんな政治家に影響力のある富裕層のみなさんも圧力かけるだろうし。
高級官僚のみなさんだって、親族だの愛人だのにキャピタルゲイン稼がせまくってるのがばれたら困るから、本気で法案なんて作らなそう。
ITの黎明期なら導入できたかもしれないけど、いまさらじゃね・・・
■
とりあえず5000円くらいしたことよりも、重さにうんざりした「21世紀の富」。
日本語訳が出るまでに読み終わるとはとても思えないんだけど、ちょっと読んでみます。
■
ちなみに、私は何も相続しないと思います。
パパはどんどん弟に名義を書き換えているので、私が貰う分は死亡時にはなくなってそう。
遺留分とか別にいいので、ただ、弟にたかるようになりそうなので、その前に寄生できる旦那様みつけなきゃって感じです。
寄生は大げさか。
働く気はあるんですけどね。
でも、つまんない仕事でかつお金にならないなら、のんびり部屋で飼って欲しいってだけです。
それが男の甲斐性って時代に育ったはずなのに・・・
家が自営でお母さんも働いてると「専業主婦は存在価値がない」とかいう偏見をもつようになっちゃうのかしら?
そんな人とはこのまま付き合い続けてもどーせ結婚できないし、会うのやめようかな・・・