図書館でふと目があったのが「アンジェリク」の完全版とやら。


復刊ドットコムで出してくれてるみたいです。


つい懐かしくて手に取って、すごい勢いで読んでしまったw


わたしは、これに出てくるフィリップという男の子がとても好きでした。


憧れていたと言ってもいい。



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木原敏江センセイの漫画で初めて出会ったプレシ・ベリエールのフィリップ。


ヒロインであるアンジェリクの従兄にしてルイ14世の寵愛厚き、貴族の中の貴族。


彼という人格に出会ったことは、私の中二病を増進したのか、別の方向に進ませたのか、よくわからないけれど、強烈な印象を受けたことは確か。


フィリップと、「グイン・サーガ」のアルド・ナリスは、私の中でブルーブラッドの双璧。



フィリップの何がそんなに魅力的だったのか。


強烈な身分社会のほぼ頂点近くに生を受けながらも、悲惨な幼年時代を送る。


長じては退廃的な貴族社会で弄ばれて、心と体は乖離している。


幸せを知らない男。


生きている実感を得られるのは、命をかける戦場のみ。


あまりにも複雑で、誰にもコントロールできない、グロテスクなその内面とは裏腹に、宮廷一の美男、若き神とたたえられるその美貌。


彼が、アンジェリクを愛するまでの過程が、そして最後の切ない選択が好きだった。


表向き華やかに見えても、内実は腐りきった屈辱的な日々の中、胸に大切にしまっていた思い出の少女。


彼がその胸の封印を解き、愛を学んだからこそ、宮廷の悪習には耐えられなかったのだろうと。



木原版はとてもよくまとまっていて、フィリップは繊細な夢の王子様、オリジナルキャラとして登場する最大の理解者ボーフォール侯も素敵で、ああ読み直したくなってきたー


もし読んでしまうと、きっと摩利と新吾も読みたくなってしまうんだよな・・・

これの摩利が、全然性的な嗜好は違うのに、孤独で孤高なところがフィリップにそっくりで。



物心付いたときから、この手の話を読んできたから、自分の貞操観念がねじ曲がってるのかなと思う。


良家(ということにしておくが)の女性の「結婚するまで処女でいる」という価値観を一般的な貞操観念としてよいのなら、まあ自分もあてはまるだろう。


抑圧される分、そこで歪んだ価値観が付帯されるのだが。


「男性は自由でいいな」と。


年長者が若年者を導くという大義名分のもと、男色行為には寛容で、正当化されてさえいる。


「私も男だったら、こうやって理解者に巡り合って、セックス含めて大切に育ててもらえるのかな」とか。


そういう妄想の要素が、今でいうBL、昔でいう耽美小説、少年愛、やおいの精神にはあったんじゃないかなーと思うわけです。


女だと、やっぱりいろいろ生臭い・・・


たとえば中学生に手を出す成人男子ってなかなかきれいごとにはしにくい。

年の差が一回り、12歳以上ってやっぱりそこまでありふれているわけではないし。

中学生同士の恋愛だのも、深刻であればあるほど、現代日本ではある意味滑稽。

セックスには妊娠のリスクが付いて回るし。


いや、中高はともかく、大学になってからは、セックスしたら楽なのになーって思いましたよ、何度も。

だってセックスすればやりたい盛りの男なんて言いなりだから。

そうやって彼氏を奴隷みたいにこき使う女もいたし、社会人に貢がせる女もいたし、教授と寝てハイスコアを取るPG(ポイントがール)もいましたねー


女を使うと、世の中、本当に楽ですよ。


社会に出たらそんな例が周りにあふれてた。びっくり。


医学部なんてぬるま湯でしたね。少なくとも、金のために寝る女は身近にはいなかった。

病院に勤めてる女は金目当て、医師目当ても多いけど、女医はそうでもない。

(実家を継がせるために男を探している子はいるけどね)


しかし外に出たら、まず、目的が金の女が多い多い。

しかも露骨。


男はバカなのか?


バカと知りつつ、性欲解消のために騙されてるのか?


金のために寝る女という点では、風俗の女と変わらないと思うのだが・・・


体を売る相手を自分で選ぶ権利を維持しているという点では、風俗に行く女よりは賢いと言えるだろうが、それは賢さというよりは卑しさであるという気もする。


はー自分たちだけは本当に愛し合っているカップルだとでも思いこんでいるのだろうか?


金にしか見えていないのに。


というか金を出してくれる男ならだれでもいいのに。


謎でした。


なんで男は女にそんなに夢をみるんだろう?


性は生物学的な相違よりも、むしろ社会的に作られているというのに。


独りで生きて行けない生き物が、金目当て以外で男に寄生するわけないじゃん。


低所得の非正規雇用の男たちが結婚できなくなっているデータがそれを証明している。


専業主婦だろうが共働きだろうが、結局は金目当て。


よしんばそこに多少の好き嫌いが加わったところで、何の意味があるんだろう?


頭が悪すぎ。


(こういう思考のドツボにハマることなく素直にさっさと結婚して子供作っちゃうのが勝ち組なんだろうなとは思うんですけどね。年を取ると何もかもがばかばかしくて、演じるのはうまくなるけど、飽きるのも早くなる)



男性向けポルノの想像力の貧しさを思うと、女性でよかったと心底思うんですけどね。


表に出てこないのはどうしてかよくわからないけど、若い頃からむちゃくちゃアナル酷使して、年取って困ってるゲイの人もいっぱいいるんだけどな。

女性にも言えるけど。


そういうリアルな事情を知ってるからか、「愛しているからこそ、体に負担のかかる肛門性交はなるべく控える」というカップルが出てくると、キュンとする。

ガンガン掘るのはいいけど、普段はブロージョブと指でのくるみ刺激くらいにしてあげた方が・・・

過ぎた快感やそれの探求、依存はどこまでもエスカレートしていくので、おすすめしません。

余計なお世話ですが。


別にハードな描写も嫌いじゃないけど、将来が不安になるようなプレイには食傷気味・・・


どうでもいいシモ話でした。