http://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/140804/ecn14080421560044-n3.html


女性支援効果には疑問も、とあるが、疑問だらけ、というよりも、効果はないと思う。



だって、お手伝いさんを雇えるような富裕層は既に雇っているわけで。

むしろ、家事代行業に従事している日本人のパート主婦の職を奪う結果をもたらすのでは・・・


シンガポールやマレーシア、インドネシアなどに駐在すると貨幣価値の違いから、家政婦を雇う日本人駐在員の家庭も多いけれど、そこには明らかな「経済的階級」の違いが存在し、切ない。


日本もこのまま格差が広がれば、昔のような「厳然たる身分差の存在する社会」に逆戻りしてしまうのだろうね。


悲しいけれど・・・


たいして稼ぎのないサラリーマン家庭の主婦に、家事代行を雇って社会に出ろと言われても、その家事代行代にもならないようなパートしか職がないのが現実。

そこまでして主婦を社会に押し出して何がしたいのだろう・・・


結婚や出産を機に退職させないということであれば、ポスト自体が減っている以上、新卒どころか中途採用さえ進まないわけで、非正規は非正規のままになる。

家事代行を頼んでも出産はしなければならないわけで、その思考回路で言えば、代理「出産」を促進しなければならなくなるだろうに。

(オージー夫婦の騒動を政府は黙殺か?閣僚たちは、自分の子供がダウンでも育てられるのか?著名人の子供が障害児である場合、関係者が必死に隠すのはなぜなのか、考えたことがあるのか?)



センチメンタリズムは措いても、まぢめな話、日本人の意識が変わらない限り、人口減に対する根本的な対応は難しいと思う。


昔は、高等教育を受けられる人間は限られていたから、ホワイトカラーの椅子は適度に配分されていた。

中卒で働くのも珍しいことではなかったから、人々は手に職を付けて、一生食べられるようにどんなにきつい仕事でも懸命に働いた。


今は、誰もかれもが借金してまで大学を出ようとするが、まともなホワイトカラーの職の数はもともと限られている上に、IT化が進み、その数は減る一方。

三流大学を出て何もスキルがないのに、日本を代表する大企業に入りたいと希望するような身の程知らずはいったい誰が産んだのだろう。

楽で、楽しくて、華やかな仕事なんて昔からごくわずか。それを求めるなら、もっと努力しなきゃ。

「分不相応の生活」をするように躾けられなかった両親の責任だと思う。


マスゴミもいけない。

電子上にしか存在しない数字を左右するだけで巨万の富を得て、商業的価値のある「美女」とされる女性と派手な生活を送るような実業家を喧伝しすぎ。

そんな人間をみていたら、生涯賃金がその千分の一、万分の一もないような仕事について社会の片隅でささやかに生きることに価値を見いだせなくなる人間が増えるのも無理はない。

(自分の美意識を育てず、「美人」でなければ抱く価値がない、というような表層的な異性観を促進するのもよくない)


「ただ生きるために働くことに意味があるのか」などと高尚な理屈をこねて自分の人生に責任を持たず、ドラッグに逃げて、楽しいことだけをして生きて行こうなどと考える愚かな人間が増えた。


自分らしく、ではなく、自分ができることで社会に貢献し、生きて行けばいいだけなのに。


その諦めが欠けている。


豊かな家に生まれ、能力と容姿に恵まれたなら、華やかな上層社会で生きればいい。

貧しい家に生まれ、能力も容姿にも恵まれないなら、社会の最下層で生きればいい。


どうしてこんな簡単なことに納得できないのだろう。


多くの人が、自分にも無数の選択肢があるように勘違いして、自分に与えられた人生の選択肢に容易に納得できなくなったのが最大の問題だと思う。


これは、元首相を祖父に持ち、日本有数のエスタブリッシュメントとして今日に至るまで下層社会の実情を目の当たりにしたことのない現在の首相を含め、大多数の国会議員、高級官僚にはわかるはずもない感覚だと思う。


なぜなら、彼らは恵まれていて、恵まれていることにすら気付かないほど恵まれた人間たちだから。



インドのカースト制度を、他国の人間は批判する。


しかし、自国の文化しか知らない人間にとっては、カーストは生まれる前から与えられた運命。


大多数は、自分のカーストの中で幸せを見出して平穏な人生を送る。


上をみたらきりがなく、下をみてもきりのない資本主義社会の中で無様に足掻くよりもよほど有意義な人生に思えるのは私だけだろうか?


(もちろん、能力があるのに機会に恵まれない下層カーストは気の毒だが、IT産業など抜け道もあるし、容姿でいえばアーリア系の飛びぬけた美貌を活用すれば他国で成功することは容易)



社会主義国家の壮大な破綻をみるまでもなく、「平等な社会」など古今東西、はるか未来まで、ありえない。

社会の安定に、社会階級制度は必要。

問題は、その流動性を担保することであって、階級をなくすことではない。


努力した人が報われる社会こそが健全な社会であると思う。



不妊治療のような無駄な医療は一部の特権階級のものとするべきで、公費で援助などとんでもない。


子供ができないのであれば、10代で妊娠して中絶する代わりに産ませて引き取ればいい。


産める人がどんどん産んで、親類縁者から養子に取ればいい。



人口が減るのであれば、すべての職種の所要人数も減るわけだ。


「日本人がやりたくない仕事を外国人にやらせる」


のではなく、


「日本人がやりたくない仕事を、日本人にやらせる」


そのための解決策を考えるべき。



簡単なこと。


きれいで、楽で、給料の多い仕事と、


汚くて、大変で、給料の安い仕事を


交換すればいいだけ。



これだけIT技術が進めば、普通の事務職なんてどんどん減らせる。


それらの職は、給料を安くする。

安くても、楽で、楽しいんだから、いくらでもやりたい人はいるだろう。問題なし。


そして、介護職などのいわゆる肉体労働の現業職の給与を増やす。

体力がいる分、年を取ったら働けないかもしれないので、社会保障を手厚くする。

けがをして働けなくなった場合の年金を充実させるなど。


問題は高度な専門職だが、これは高給を維持。



聖域である医療にもいい加減手を付けるべき。


今のように、すべての医師が診療科を自由に選び、開業できる時代は終わらせる。


学部時代の成績と、国家試験の成績、それと適性試験、実技試験によって診療科は国家が決定する。


たとえば小児科や産婦人科が不足しているのであれば、その科の定員を増やす。


医師の不足地域があるのであれば、就職も国家が決定する。


国から億の補助金を得ておきながら美容形成や不妊治療専門の産婦人科でぼろもうけするような腐った人間は、その補助金を全額返却させる。


ここまですれば、本当に患者のために人生を捧げる人間以外は医師になろうとは思わないだろう。

本来、医師とはそういう職業であるべきだと思う。

それゆえの高給であり、社会的尊崇である。



あーもういいたいことはやまほどあるけど、とにかく、メイドがいるからお前働けよ、と言われて、メイドの給与分を労働で得られるような主婦はほとんどいないわけで、あまりの現実味のなさに発狂しそうですよ。


だいたい、こういう法案を通す議員も官僚も、じゃあ日本に金のためだけに来る若いフィリピン人に家のこと全部任せられるのか?と聞きたい。


子育ても?


え?庶民ならできるだろって?庶民にも意見はあるし。


だいたい、庶民にはそんな金はないって言ってるのよ!



いつもいつも、何かあるたびに、これ以上絶望することはできまいと思うけど、政治への絶望って果てがないです。


古代ローマや歴代中国王朝を引くまでもなく、経済的に発展し文化が退廃した国家の進む道は同じ。


どうして人類は歴史から学べないのだろう?


自分も含めて、日本人の、そして先進国すべての愚かさに反吐が出る。


西欧の文化に触れ、近代国家たる日本をデザインしたかつての政治家たちが現代によみがえったら、どんな風に対応するのだろう。


ちなみに、そんなこと考え始めたら思考停止の英雄願望ってやつで、末期症状だったりします・・・


宗教に走るよりはいいのかもね・・・



こんなに思考が散漫で非論理的な自分が、結婚して子供の親になっていいのだろうか?

子供がかわいそうな気がする。


(夫になる人は、私を選んだ自己責任というものだが、子供に親は選べないのだから・・・)