去年の夏

海の帰り道

田舎道を走る


前の車に

何処から来たのか

鳩くらいの鳥がゆっくり近づいた


まるで

飛行機が墜落するみたいに

ゆっくり

音もなく

藻掻く事もなく

すーっと

タイヤの下に吸い込まれていった




一つの命が消えた瞬間なのに

綺麗だと思ってしまった

自分がいた