間が空きすぎるとまずいので、フィガロの続きです。
えー、フィガロとスザンナが部屋を出て行ったあと、入ってくるのはバルトロとマルチェリーナの二人。
マルチェリーナは女中頭で、結構な年齢になっているんですが、フィガロにお金を貸していて、
しかもフィガロが好きなので、借金のかたに、結婚したいって思っているんです。。![]()
・・・実は後でマルチェリーナがフィガロの実の母親だってことが判明するので、
それを考えると、どれだけ年の差があるんだ!?って突っ込みたくなるんですが・・・。
で、スザンナが邪魔なので、そこらへんの力添えを、医師であるバルトロに頼んでいるんです。
その話をしながら入ってくるんですね。
バルトロはこの話の前段の「セビリアの理髪師」でフィガロにまんまとしてやられて、
ロジーナを伯爵に奪われているので、マルチェリーナの味方をして、復習してやろう、というんです。
このバルトロの決意表明も、長いアリアになってます。
それをマルチェリーナが聞いて、喜んでこれでうまくいく!と思うわけです。
で、歌い終わるとバルトロが去り、代わりにスザンナが入ってきます。
ここでマルチェリーナとスザンナが同じ部屋で顔を合わせるわけですが、
どっちもお互いに、嫌な奴!って思っています。・・・そりゃね、どっちもフィガロが好きなので・・・。(;^_^A
長く顔を合わせていたくないわけで、お互いに部屋を出ていこうとするわけですが、
そのときに、お互いに「お先にどうぞ!」と褒め殺しながら歌いあうんです。
この歌が面白い!
最初はお互い互角で、交互に主旋律を歌っていくんですけど、
お互いに「伯爵のお気に入り」だの、「スペインの憧れ」、だのと相手を褒め殺していくうちに、
スザンナが年のことを引き合いに出して「レタ!(おばさん!)」っていうんですね。
これがマルチェリーナにグサッと致命傷を与えます・・・。(苦笑)
「レタ!(おばさん!)」ってスザンナが歌ったとたんに、地団太を踏むような歌になります。
そして、そのあとは同じように繰り返していくんですけど、終始スザンナがたたみ掛けるように入って、
最後まで優位を保って歌い切ります。
この二重唱は本当によくできていて、見ていても聞いていてもとても面白いです!
で、結局この場はスザンナの勝利で、マルチェリーナは悔しそうに部屋を出て行きます。
ここは一幕の最初の方の見どころの一つでもあるので、
是非楽しんで見てほしいところです!
・・・また長くなったんで、ここで区切りますね・・・。
すーすーまーなーいー・・・。こうなったら、細かく書いていこうと思います。(;^_^A
次は、いよいよこのオペラのもう一人の重要人物、ケルビーノが出てきます。