やっと半分まできました~。
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな 藤原義孝
とても分かりやすい歌だと思います。
「君がため」で始まる歌は二つありますが、先出の「春の野に~」の歌ともう一つがこれです。
特に注釈をつけるような単語もないかな~と思うので、そのまま意味をとると、
あなたへの思いが叶うのだったら、どうなっても惜しくはなかったこの命なのだけれど、あなたに逢うことができた今となっては、長く生きたいと思うのですよ・・・。
というような意味です。結構意訳しちゃってますが。
よくあるタイプの話というか、気持ちと言えば身もふたもないですけど、一生懸命恋愛している最中って今も昔もこんな感じなんでしょうね。
どうやらこの歌も後朝の文だったみたいですから、もう恋しくて恋しくて…という相手と逢えた、一夜を過ごせた!という翌朝なら、盛り上がってこんな気持ちになるかもなって思います。σ(^_^;)
若いな~と思ったら、この作者、とっても早死にしております…。![]()
なんと、21歳で亡くなっているんですね。天然痘だそうです・・・。
血筋で行くと、先出の謙徳公藤原伊尹の三男。それでもって、藤原行成(書道三蹟の一人)の父だそうです・・・。
ん?21で亡くなって、息子はちゃんといる…。昔はいろいろ早いですね…。(;^_^A
それはともかく、この方容姿端麗で何でもできた人だったんだそうです。
おまけに仏教の信仰も厚く、浮ついたところもなかったとか…凄い人ですね。![]()
仏様があまりにも可愛がり過ぎて早世した、とも言われかねない感じです。
男性に対してこの言葉が正しいかどうかはわかりませんが、佳人薄命だったのかなと思います。
そう思って改めてこの歌を詠むと、なんだか若い青年の一途で切ない感じが伝わってくるような気もします。
なんとなく、命・・・から彼岸花。…ちょっと怖いような感じもありますが・・。
でもこの写真、実はディズニーシーで撮ったんです。σ(^_^;)
っていうと、一気に怖さが無くなりますよね。(苦笑)
本当に、うきわまんを売っているワゴンの近くで撮りました。
最初見つけて、「うわ~ディズニーに彼岸花って微妙な取り合わせだ~」って思いましたから。(;^_^A
でも、実は彼岸花(曼珠沙華)っていろいろな色があるんですね。
もう枯れちゃっていたので撮らなかったんですけど、脇にオレンジの曼珠沙華もありました。
カラフルならディズニーっぽいかもって思った自分がいます…。σ(^_^;)
…ずいぶん話が脱線してしまいましたが、あくまでも写真はこの歌のイメージってことで。
