見ました!良かったですよ、面白かったです!
映像的な派手さはそんなでもないかもしれませんが、ストーリーは良かったと思います。
以下、どうしてもネタバレになるので、まだ見ていない方、知りたくない方はスルーでお願いします。
とりあえず、すみれさんのバス、ほかの乗客はどこへ…??が一番の謎だったり…。(苦笑)
笑いどころ、ツッコミどころが沢山あるんですけど、少しずつ繋がっているところが流石ですね。
一番笑ったのはビールの件ですが。(苦笑)
ワンさんを入れたことで、かなりのスパイスになった気がしました。
で、ストーリー本筋のほうは、相変わらずなかなかシビアでシリアス。
今作品、青島と室井は確かに大骨でいるんですけど、もう一人大きな核になっているのは鳥飼。
彼がいないと今作は成立しませんね、最後まで。
結局、多少の邪魔は入ったものの、彼は最終的には自分の目的を果たしたという感じですが、この後どうするのか、彼だけは謎です…。
先手先手で手を打っていますからね、鳥飼だけは。
最後の最後も、鳥飼の手のほうが先です。告発文はあの時点で送られていましたから。
大杉漣さんのセリフ、あれはトップが変わらなければの話ですから、最終的にトップ二人に辞職勧告が出た時点で、鳥飼のその後は謎です。
あの頭があれば、大杉漣さんの(役名が出てこないんです…)人事院の人と、取引をするくらいのことはしそうですが、本人が室井に「いつまでいるつもりですか?」と言っていますし、
何より告発文を送った時点で、自分は組織から抜ける気でいるだろうと思います。
その後…なんだか一筋縄ではいかないところに再び居そうですが…。σ(^_^;)
多分青島・室井両名も鳥飼にとっては駒だったんでしょうね。最終的に勝ったのは鳥飼な気がしました。
ラスト、青島とすれ違った後の鳥飼の表情が、ちょっと満足そうでしたからね。
彼は彼の正義を貫き通したんだと思います。不思議と悪く思えなかった…なんともやるせない感じがありました。久瀬にしても、小池にしても。
上があまりに酷すぎる…。内部犯罪と内部告発によって、内側から組織を壊すという方法を、それこそ誰かがやらなければ、変わらなかったでしょうね、あれでは。
でも鳥飼たちが投じた一石によって、少しずつ組織が変わり始めるのかな・・・と。
確かにここで終わるのがいいんだろうな、と思わせるエンディングでした。
捜査については、結構ツッコミどころが…。![]()
青島の体力と、すみれさんのバスについては、この際「映画だから!!」という超特殊例で片づけるにしても、二人とも久瀬逮捕のときは、「警察官じゃない」んですよね。
元警察官の市民二人の活躍によって(まあ和久くんもいましたけど…)、警察官が捕まったという、皮肉な状況。
これも演出で狙ったことなのかなと思いましたが。
改めて思ったのは、規則とか上の命令ってなんなんだろうなあ…と。
もっと風通しのいい組織になったら、本当の意味で組織が組織として機能するんでしょうね。
でも、ツッコミどころは満載でしたけど、久しぶりに青島と室井の掛け合いがとても面白かったです。
やっぱりね、この二人が捜査にかかわっていてくれないと面白くないです。
しかめっ面で「バナナだ!」という室井が最高でした。(笑)
それにしても真下君、雪乃さんと本当に夫婦だったのねぇ…。(苦笑)
今回、鳥飼役の小栗旬さんの演技がとてもいい!というのは評判で聞いていたんですけど、確かに良かったです。
こういう複雑な役、本当に上手いですね、小栗旬。
不思議な存在感がありますし、本当にぴったりはまったなあと思いました。
そして、今回小泉孝太郎さんも新たな一面が…。
小池課長、良かったです、表情とか。こんな役もできるんですね~。
明るい好青年か、ちょっと頼りなげな若者というイメージしかなかったので、今回の役は新鮮でした。
見ていて、うん、君の言うとおりだ!真下のバカ~!って思いましたし。(苦笑)
そして、久瀬。実行犯ですけど、宣伝で見るほど強烈ではなく。ラスト青島との緊迫の拳銃を持ったシーン以外は、それほど強烈な感じもなかったです。
あえて、そうしていたのかもしれませんが。
でも、鳥飼・小池・久瀬全員に言えるのは、イケメンがクールにすごむと本当に怖い!(苦笑)
穏やかだからなおさら怖い!(苦笑)いや~見事なダークサイドでした。
言い出したらきりがないですが…。
面白かったです!ほんとに。![]()
レイトショーなのに、とっても混んでいた理由がわかります。
確かにこれでラストって言われると、ちょっとさびしい気もありますが、でもいいラストだったと思います。