ちょっとだけ知る人ぞ知る…みたいなパッサージュかもしれません。
というのも、ジュフロワやパノラマ、ギャルリ・ヴィヴィエンヌなどはわりと近くというか、歩いて回ろうと思えば行けるかな、という感じなのですが、ここはちょっとだけ離れているんです。
エチエンヌ・マルセルというところがメトロの最寄駅なんですが、そこから地図を頼りにしてよく見て歩いて行かないと、ちょっとわかりづらいところにあります…。![]()
入り口もシンプルでさりげないので、うっかりすると通り過ぎてしまうかも…。(;^_^A
でも中はとても天井が高くて、綺麗なパッサージュなんです。![]()
グラン・セールというのは「大鹿」という意味なんですが、昔ここら辺にあった宿屋さんが名前の由来らしいです。
でも今は宿屋さんらしきお店は無く…。
アクセサリー屋さんや雑貨屋さん等、デザイナーのお店が多いとても綺麗なパッサージュです。
この日はお休みのお店も多かったせいか、とても静かで落ち着いた感じでした。
パッサージュそのものの長さはそれほどでもなく、本当にうっかりしていると通り過ぎてしまいそうな感じですが、とても天井は高く、パリで一番背の高いパッサージュだそうです。
ここで入ってみたかったお店はここ。
エリック・エ・リディ(Eric et Lydie)というアクセサリー屋さん。![]()
その名の通りエリックさんとリディさんがデザインして作っている、オリジナルアクセサリーのお店です。
モチーフはエマイユ(七宝)の小花、ミツバチ、パール等、ちょっとアンティークな感じでとても繊細で可愛らしいつくりのものです。
実はこのお店、日本の輸入雑貨販売店で扱っているところもあって、通販などでも見られるんですが、そこで初めて見つけて一目ぼれ。![]()
しかもそこでアップされていた店内の写真がとてもおしゃれで、パリに行ったら絶対直に行って見て買い物したい!と思っていたお店なんです。
念願叶って店内をじっくり見てきました!
こじんまりしたお店なんですが、ディスプレイがまた素敵で、とてもアンティークな落ち着いた雰囲気があって、繊細で可愛らしいアクセサリーが沢山。![]()
とても落ち着いた感じの小さなお店なので、店内を撮るのは憚られまして写真は撮りませんでしたが、とーっても素敵なお店!
散々迷って、白いエマイユの小花とハートがモチーフのネックレスを買いました。![]()
写真だとわかりづらいですけど…![]()
繊細でチェーンもアンティークっぽく凝っていて、可愛らしくて気に入りました。![]()
やっぱり通販でみるより、品数からして違うせいもありますが、実際に実物をみて買うといいです。
特にアクセサリーは、つけてみると印象が違ったりしますし。
これを買う時も、お店の方が試着しますか?と聞いてくれて、試着したらとてもいい感じだったので即買い。
それまでつけていたペンダントの方を、綺麗にお店のパッケージで包みなおして下さって恐縮でした。
折角なので、着けていない時はその箱にこのネックレスをしまっています。![]()
お会計をしているときに、お店の方に(もしかしたらお写真で見た方と似ていたのでリディさんだったのかもしれません…)「日本でネットでこのお店を観て知っていたんです」と話したら、「今作っているパッケージは日本向けのものなのよ」と仰っていました。
なるほど、通販で扱われる裏にはお店の方の地道な作業があるわけですね…。
有難いです。
このネックレス、とっても気に入って、結局この後パリにいる間ずーっとつけていました。![]()
勿論今も時々出してつけています。
念願のお店で買い物をして、そのあともゆっくりこの静かで綺麗なパッサージュを眺めて、ついでに周辺の街を散策してオペラ座周辺までメトロで戻ってきました。
ちなみにこのパッサージュ・デュ・グラン・セール、1960年のフランス映画 『地下鉄のザジ』でも撮影に使われているらしいです。
私はまだこの映画は未見なので知らなかったのですが、昔からあるパッサージュだからこそそういう撮影地にもなるんですよね。
こんどこの映画を観てみようと思います。



