五重塔を見終えてこれからさぁ石段を登っていこうかな、とも思うのですが、
実は下調べが足りず、2446もの石段を登るのにどれだけの時間がかかるのかわかりませんでした。
五重塔を見終えた段階で既に14:30。
神社は15時以降は参拝しない方がいいっていうしなぁ・・・
う~ん。
悩みながらも足を進めると、”さぁここからですぞ、石段は!”
と言わんばかりの長い長い階段が待ち受けておりました。
ふふふふふー。
すごいー。
登る気なくすー
せめて所要時間がわかれば判断ができるけど、絶対にまだ2000段くらいは残ってそうだ・・・。
まずは携帯で所要時間でも調べようとスマホをポケットから取り出すと、
そこに素敵な親子風の男性二人がちょうど下から上がってきました。
私「すみません・・・!一番上までここから何分かかるかご存知ですか?」
男性1「いやぁ私たちも初めて登るのでわからないんですが、きっとすぐそこですよ」
私「あ、そうなんですか?あんまり着くのが遅くなると暗くなるのでどうしようか悩んでるんです」
男性2「それなら全然大丈夫ですよ。私たちもこれから上がるので一緒に登りましょう!」
と、ひょんなことから3人で一緒にこれから続くであろう石段を登ることとなりました。
ちなみに、知らない男性と知らない山道を登るとは!となんとも危険に思えるかもしれないのですが、
見える範囲に比較的人がいることと、この親子風の男性2人がとてもやさしそうなお顔立ちだったのです。
お話を伺うと宮城県からはるばる山形県の西にあるこの出羽三山神社に出向いたそうで、義理のお父様と婿さんで親子関係とのこと。奥様とお嫁さんは宮城において、二人で旅をしているとのこと。
義理のお父様と婿さんで旅行とは・・・!
なんて仲の良い家族関係なんだ!と思いながら楽しく会話をするもキツイ急こう配の石段は私たち3人を苦しめます。
しばらく行くと夫婦杉なるものが見え、二つの大きな杉が根っこを共有しながら成長したとの事。
支え合う二つの杉
なんだかいちいち素敵だなぁ。
この女夫杉を見ながら一息ついていると、お父さんの方が息バテでダウン。
しかもちょうど上から降りて来た人に話を聞くと、実はまだまだ全体の1/5も進んでいないことが分かりました。
お父さん「うーん。僕はきっとこのままのペースでは登れないから下山して、車で頂上まで上がるよ。一緒に来るかい?」
私「お誘いありがとうございます。まだ入り口付近ではありますが、せっかくここまで来たので自分の足で登ってみようと思います。」
婿さん「一人で大丈夫ですか?」
私「気にかけて下さってありがとうございます。ではもし、万が一頂上で私を見かけて、私が疲れ果てていたら車で一緒に下まで乗せていって下さい」
そんな会話をしながら親子二人は下山の途へ。私は上へ上へと足を運ぶことに。
こんな階段をひたすらもくもくと一人で進み、
振り返ってみてもやっぱりすごい勾配だなぁと思いつつ、
杉の木の香りや土の香り、落ち葉を踏むときのかさかさとした音がなんとも私を楽しませてくれます。
はぁぁぁ
空気が美味しい
私は空気があまり綺麗とは言えない都会に住んでいるので、本当に山の中の少しひんやりとした空気がとても美味しく感じるのです。
石段のせいで息は少し上がり気味なものの、それでも肺いっぱいに入り込んでくる空気が体の中を綺麗にしてくれる感じすらします。
折れかけの倒木や
目に入りこんでくる色も優しく
息は上がり気味だけど、登るにつれ私の気分も上がります。
本当に、素敵な場所・・・
不思議な事にこのキツイ勾配の階段すらなんだか心地よく感じてきます。
さらに足を進めると
絵画のように美しい並木道にたどり着きました。
光が入りにくいこの影に包まれた深い森で、ここだけ太陽光が直接木や黄葉した葉を照らします。
突然視界に広がる真っ青な雲一つない空と、黄葉のコントラストがなんとも言えない美しさで。
思わずここで立ち止まってしまいました。
なんて綺麗なんだろう・・・
息をのむ美しさに思わずため息も。
一段一段上がるたびに景色が姿を変え、
ただただ、ここにこれて良かったと心から思うのでした。
ようやく最後の石段にたどり着きました。
あの門をくぐると頂上の神社にようやく参拝できそうです。
【出羽三山神社】
観光所要時間: 約3~4時間
値段: 無料
公式HP:













