高校一年の時の教科書に、「城の崎にて」が載っていた。
それまで、本を読むほうとはいえ、シャーロックホームズとか児童文庫?ですか、そんなのしか読んでいなかった私。これを読んで、初めて感動し、授業中に関わらず、泣きそうになった。
著者: 志賀 直哉
タイトル: 小僧の神様・城の崎にて
ジャンル:日本文学
主人公は、電車に跳ねられ、その療養をするために、城崎温泉を訪れる。
そこで、静かに自分の怪我の事を考える。もしかしたら死んで、隣に祖父や母と一緒に寝ていたかもしれないと。いつかはそうなる。それがいつかー。
また、彼はこの療養中、様々な生物の死を目撃する事となる。
蜂の死骸。殺されそうになるネズミ。殺してしまったイモリ。
それはいずれも静かだった。死ぬと言う事は?
死を題材とした、物語はたくさん在りますが、未だに死に対する完全な答えと言うものが提示されているとは思いません。
ただ、一時、何気なくそれを考える時に、この作品が頭に浮かびます。
生きている事と死んで了っている事と、それは両極ではなかった。それほどに
差はないような気がした。