











旧東海道お散歩の旅、10日目の始まりです。
「一日で箱根峠越えの伝説」を達成した我ら夫婦は、もはや敵無し、です(笑)。
歩きたくて、うずうずしていました。
先週は雨で、断念。
この週末は、土日とも「曇り」の予報です。
だったら、今日行ってしまいましょう!
溝の口7:00の電車でスタート。東急、小田急と乗り継いで、小田原駅経由で三島駅に着いたのは9:15です。(このルートが一番安いのです)
三島駅に行くのであれば、柿田川湧水群にも行きたいです。
また、沼津を通る予定なので、お昼は美味しい寿司が食べたい!、という注文も奥さんから入りました。
行く途中、小田急沿線では小雨がパラつきます。失敗したかな?
でも、熱海から丹那トンネルを抜けると・・・、青空です!良かった。
(富士山が見えないのがちょっと残念)
(三島駅)
うまい具合に、三島駅前に無料レンタサイクルがあります。利用しましょう。
旧東海道お散歩の旅は、諸国漫遊の旅です。
近くにいきたいところがあれば、平気で寄り道しちゃいます。
寄り道しても、もどればイイのですから。
その日の歩く距離が稼げなくたって、カマイマセン(仕事じゃありません)。
もちろん、レンタサイクルで旧東海道は歩きません。
だって、お散歩にならなくなってしまいます(笑)。
あくまでも、レンタサイクルは三島市内観光のみです。
それでも、三島観光は長くても午前中のみ、午後には旧東海道お散歩が開始できると思っていました・・・。
(楽寿園)写真1、2
駅前で無料レンタサイクルを借りて、柿田川湧水群に向かって、さあ出発。
と思ったら、駅前に楽寿園という庭園があり、入園料300円が今日に限り無料らしいです。
三島駅南口側、本当に駅前の、大きな庭園です。
「本日無料」に、二人ともたいへん弱いのです(笑)。
自転車をとめて、ちょっと中を覗いてみましょう。
駅前にあるのに無名です。別に期待していませんでしたが、中は素晴らしかったです。
富士山の溶岩を使った庭園、富士山の湧水を利用した池があります。
その池に面した楽寿館という邸宅は、10:30と13:00の二回、中を見学できます。
どうしても見学したくなりました。
楽寿館の中は撮影禁止なので、写真がありません。
でも、とにかく素晴らしいの一言です。
私は屏風絵とかほとんど興味ないのですが、ここのは本当にイイです。
これだけの邸宅が世にあまり知られていないのが、疑問です。
たぶん、三島駅の本当に真前にあって、かえって皆さん敬遠しているのではないでしょうか?私もはじめ、全く期待しておりませんでした。
残念なのは、富士山の湧水が、工場のくみ上げのため、ここ数年涸れてしまっていることです。
でも、全く干上がってしまったかと思うと、そうでもなくて、時々復活するそうです。
もし、池が満水になったら、絶対にもう一回行きます!(そのくらい気に入りました)
(水の町、三島)写真3
やっと、三島観光の本来の目的地、柿田川に向かいます。
ここはバスなら15分くらい、だから自転車が丁度いい距離です。
ところが、そこに向かう途中にも、きれいな川を利用した遊歩道がたくさんあるのです。
自転車を降りて、歩いてしまいます。
だめです。なかなか先に進めません(泣)。
おまけに、小さな園芸店の軒先で自転車型風車を奥さんが見つけてしまいました。
本日の自転車の旅の記念にお買い上げ~。
旅が始る前から、お土産と荷物だけ増えていきます(笑)。
三島に住みたいなぁ、という奥さんの無責任な発言まで飛び出しました。どうするの?。
(柿田川湧水群)写真4、5
三島駅から少し離れた国道1号線沿いにあります。
実は、結婚前に二人で来たことのある、記念すべき場所なのです。
再訪できて、感激。
相変わらず、砂の下から富士山の湧水がぶくぶくと湧き出しております。
青い池なんか、有名な白神山地麓の青池より、青いと思います。
以前と変わったのは、あまりに観光客が増えたということでしょうか。
いい加減にもどりましょう。
でも、他にも丸池という湧水池もあって、楽しくてなかなかもどれません。
(三島広小路駅)写真6
伊豆箱根鉄道駿豆線の三島広小路駅。
駅前に踏切があり、旧東海道はここを横切ります。
レンタサイクルは、ここでも返却することができるのです。
だから、三島駅~三島広小路駅の一駅区間の切符代、浮いちゃいました。
なんか、とっても得した気分です(笑)。
でも、もう13:45です。未だ全然歩いていません。何しに来たんでしょう。
お腹も空いてきました。
三島は水が美味しいから、ウナギも有名です。
駅前に有名店があるのです。
迷いました。
でも、今日のお昼は沼津で寿司!と決めてあるので、ここは泣く泣く諦めます。
ここで食べちゃったら、本当に何時旅立てるか分かりません(店は混んでましたし)。
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はい、旧東海道お散歩の旅、ようやく出発です。
13:50、たぶん今までで一番遅いスタート時間ではないでしょうか(泣)。
(境川)写真7
歩きだして、すぐに気になるものが現れました。
境川です。
これが、伊豆国と駿河国の国境なのです。
さぞかし立派な河と思いきや、なんだこりゃ?
小さい川です。さきほど見学した丸池という湧水池につながっています。
昔の人は、何でこんなに小さな川を国境にしたのでしょうか?
近くにもっと大きな川がたくさんあるんですけど・・・。
橋のそばに千貫樋という水路が流れます。
歴史の勉強です。
戦国時代の雄、北条、今川、武田の三氏の和睦が成ったときの話。
そのお祝い?に相模国を領有する北条氏が、隣国の駿河を領有する今川氏に、自国内の富士山の湧水を灌漑用に分けてあげました。そのときに作った水路(千貫樋)がここに残っているとのことです。
つまり、昔の有名な戦国大名でさえ、この小さな境川を国境として認めていたということですね。
越えようと思えば、すぐに渡れてしまいそうです。
最近、旧国に凝っている私の謎は、ますます深まります。
(旧国といっても、旧国電じゃありませんよ(笑))
(清水町)
疑惑の境川を越えると、三島市から清水町に入ります。
清水町?
あの次郎長で有名な清水市とは違います。
同じ静岡県で、清水市と清水町がバラバラに存在して、面倒くさくないのかな?
左手(海側)から来た国道1号線とクロスします。
この交差点のすぐそばに、さきほど自転車で来た柿田川湧水群があったのです。
わざわざ、律儀にもどってきたわけですね。ごくろうさまです
(対面石)写真8
さらに歩くと、長沢八幡宮というのがあります。黄瀬川の手前です。
打倒平家のために兵を挙げた源頼朝のもとに駆けつけた源義経が、ここで初めて対面したのだとか。
座るのにちょうどイイ、平らな石が二つ置いてあります。
私たちも、この石に座って、対面してみました(笑)。
(沼津市)
黄瀬川は大きい川。でも橋が酷いんです。歩道がないのです。危ない危ない。
沼津市に入ったらしいのですが、ここから○○市という標識がありません。
手抜きです。
どんどん歩きます。
左手は狩野川が流れますが、堤防が高くて見えません。
ちょいと登ってみます。これもでかい川です。
沼津の町の中心へ。
ビルだらけ。右手に沼津駅があるのですが、見えません。
ここに三枚橋城という沼津藩の城がありました。
狩野川を自然の堀としていたそうです(川廓というそうです)。
でも、城はおろか、跡もありません。
城があったあたりで、旧東海道は城下町をカギ状に曲がります。
(蛇松緑道、沼津港貨物線跡)写真9
もう16時です。
沼津駅には寄らず、その先に進みますが、お昼のお寿司はどうするのでしょう?
何故か二人とも、沼津の美味しい寿司というのは沼津港にあるもの、と思い込んでいました。
旧東海道は蛇松緑道とクロスします。
これは沼津駅と沼津港駅を結んだ旧貨物線の廃線跡なのです。
これに沿って歩けば沼津港に着きます。美味しいお寿司を食べることが出来ます!(笑)
実はこの廃線跡、ここも結婚前に二人で歩いたことがあるのです。柿田川湧水群を見たときです。
もう一度、結婚前の気分で?歩いてみましょう(実は、廃線跡が見たい)。
ところが、これが遠かったんです。
歩いても歩いても沼津港に着きません。
三島でウナギを食べておけば、こんな寄り道しなくて済んだかもしれない(泣)
途中、レールが残っているところがあったのが唯一の救い?。
(沼津港)
やっと着きました。
昔はすし屋が数件あるだけだったのに、大型バスも来る観光地になっていました。
それでも、目指す老舗の「双葉寿司」へ。
幸い、営業中でした。
上寿司二人前!
そばに、懐かしい魚市場の上屋がありました。
昔は、ここまで貨物線が伸びていたのですよね、しみじみ。
(千本浜公園)
もう17時です。
旧東海道沼津宿から、2キロ以上南に来てしまっています。
沼津駅にもどるのは悔しいので、今日の一応の予定だった原駅を目指します。
海岸沿いに北上します。
寄り道したおかげ?で有名な千本浜公園の松林を抜けて歩きます。
海岸に出ると、夕陽が沈みかけています。急がねば。
適当に北上して、旧東海道の方にもどると、なんと先ほど歩いた蛇松緑道に出てしまいました。
というわけで、すごい寄り道をしたけど、ほとんど旧東海道を逃すことなく、復帰してしまいました。
逃げることは出来ないみたいです(笑)。
沼津港のお寿司と廃線レールのために、約5キロ、余計に歩いてしまいました。
(奥さん、足を痛める!)写真10
旧東海道は、ずっと県道163号線でした。
これが山側からきた千本街道とクロスします。
この千本街道は、旧国一街道とも呼ばれています。
ちなみに、現在の国道1号線は、ずっと山側の方を走っています。
海岸に沿って、海側から松並木、千本街道、旧東海道、そして東海道本線が平行して、まっすぐに伸びています。
右手に富士山が見えるはずなんですけど、見えないなぁ。
ひたすら歩きます。
たいへんです。奥さんが足を痛めてしまいました。
でも、引き返すわけには行かないし、とにかく歩いてもらうしかありません。スパルタ?
原駅までは到底もう無理、一駅手前の片浜駅を目指します。
並行して走る電車の音は聞こえるのですが、なかなか駅は見えてきません。
真っ赤な夕陽が沈んでしまいそうです。
いっそうのこと、奥さんを背負って歩こうかと思いましたが、三歩あゆむのも無理みたい(泣)。
国道1号線ではないのでキロポストがありません。
どのくらい歩いているのか、分からないのです。
(片浜駅)写真11
やっと、片浜駅前に着きました。19時です。
この時、なんと夕暮れの中に富士山がハッキリと見えたのです。
感激です。今日初めてのご対面です。
駅前の西友で発泡酒を買い込みます。
アサヒビールの新製品「ぐびなま。」に初挑戦。
東海道線で車窓を眺めながら、今日はこんなに歩いたんだぁ、と感嘆してゴクゴク大宴会をしてしまいました。
今日は三島市内観光もしたんです。長い一日でした。
足は痛いし、時間がかかるし、お金もかかるし(笑)、次回はどうしようかなぁ?
でも、この企画は、何故か奥さんには好評なのです。
車内では、いつ京都に着くの?という恐ろしい話で持ちきりです。
家に着いたのは22時でした。
まさか、明日も歩くなんて、言わないよね?