






1984年11月30日に巡礼しました。
和気駅13:38→柵原駅13:28
柵原駅13:38→片上駅15:59
和気駅から、川に沿って列車は北上します。
意外と風光明媚な路線です。川は、鉱石で少し濁っているそうです。
柵原駅(写真1-3)。
山側の終着駅の柵原駅は、鉱山に直結した駅です。
構内は、鉱石運搬用の貨車であふれていました。
ホームの向かいに、鉱石を貨車に搬入するホッパー?の大きな基地があります。
その少し先が、本当の線路の終点です。
赤い屋根の駅舎も、とってもかわいかったです。
和気駅(写真4)。
国鉄山陽本線との乗り換え駅です。
線路もきちんとつながっています。
当然、鉱石列車のやり取りがあったのでしょう。
和気駅から、一気に山の中を南下します。
赤穂線の下をくぐると、もう一方の終着駅の片上駅です。
すぐそばは、もう海です。
港があります。
片上駅(写真5-7)。
片上鉄道の海側の終点です。
赤穂線西片上駅がそばにあります(徒歩7分)。
この駅に、片上鉄道の検車区、車庫がありました。
線路は駅から、海側にさらに延びています。
岸壁に、鉱石運搬船に鉱石を積み込む装置があります。
柵原駅で積んだ鉱石を、片上線で一気に南に運んで、片上駅で運搬船に積み込んだのでしょう。
岩手開発鉄道と同じですね。
コンテナの取り扱いもあります。
岡山のブルートレインと呼ばれた、青い客車も留置されていました。
同和鉱業片上鉄道。
鉱山、山、海、貨物線、国鉄との接続、そして終着駅からのびる貨物線。
美しい線路に必要なものを全て満たした、日本の鉄道線路の最高傑作です、断言します(笑)。
おまけに、素晴らしい箱庭のような終着駅を、ふたつも持っています。
ついでに、同和鉱業は、秋田県大館駅から小坂駅と花岡駅にのびる路線も所有していました。
日本の西と東に、貨物と旅客の拠点を直営で持っていたのです。
これって、国鉄についで大きな版図ではないでしょう(笑)。
近鉄より範囲が広いです。
東急もアチコチに鉄道会社を所有していましたが、こちらは直営で持っていたのです。エライです。
同和鉱業は、日本で2番目に大きな鉄道会社だったのです。
新説でしょうか?
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こんな素晴らしい片上鉄道。
5年後の1989年11月に再訪しました。
すでに貨物取り扱いは廃止されていました。
頼みの柵原鉱山が閉山してしまったらしいです。
この時は、
片上駅11:27→柵原駅12:35
一気に北上しました。
柵原駅の一駅手前の吉ヶ原駅から津山駅までのバス便があります。
柵原駅から歩いて(走って)、このバスに乗り、津山駅まで抜けました。
陰陽連絡鉄道?に乗れた気分を味わえました。
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その後の片上鉄道。
廃止が検討される中、沿線にレジャー設備を作り、その輸送手段として鉄道を買い取る?というバブルな会社が現われました。日光江戸村をやっている会社です。
結局、計画は立ち消え。
そんな浮いた話に振り回された片上鉄道の末路が、あわれでした(泣)。
一方、同和鉱業の話。
片上鉄道廃止後、秋田の小坂線も旅客営業廃止。
細々と、貨物営業を続けています。
すでに同和鉱業という会社自体も、どうなったか分かりません・・・。
あの、日本で2番目の鉄道会社の栄光は、露と消えたのでありました。
でも、あの素晴らしき片上鉄道を線路巡礼した時の記憶は、私の脳裏にこびりついて離れません。
栄光の同和鉱業さんバンザイ!
片上鉄道さん、ありがとう!