絶望

 

玄関に辿り着き、なんとかカギをあけ

救急車が来るのじっと待っていました

するとサイレンが聞こえたと思ったら

マンションを通り過ぎていきます

 

私は、たまたま他の所でも救急要請があって

そっちが先だったんだろうと思い

次に来るのを待ちました

でも、次の救急車も通り過ぎて行ったのです

 

思わず泣き崩れてしまいました

仮にもう一度119番しても

来てくれないだろうと思ったのです

 

そして、這うようにして部屋に戻り

仕方なく相方に電話しました

本当は一番にかけたかったのですが

夜遅かったので寝てるだろうし

まず、今起きてる状況を説明したところで

分かってもらえるとは思えなかったからです

 

案の定、なかなか出てくれません

ようやく出てくれた相方の声は

当然のことながら不機嫌丸出しでした

 

私の第一声

「助けて欲しいねん」

 

すると相方

「明日じゃあかんのか?

こっちはコロナのワクチン打って熱あるねん」

 

私「じゃ、いいわ。ごめんな。」

 

つらくて涙も出ませんでした

 

そして、あまり気が進まなかったのですが

実家に電話することにしたのです

 

こちらも、時間が時間だっただけに

なかなか出てくれません

 

同じく「助けて欲しい」と言いました

 

すると弟「遠慮せんでええから救急車呼び」

 

単に身体の調子が悪いと思われたようです

『ちゃうねん、呼んだけど来てくれんねん』

と心の中で叫びました

 

もう、誰も助けてくれないと諦めました

 

仕方なく電話を切り

私はある行動に出ることになります

 

 

*** つづく ***