「古い上着は悉く廃棄してしまつた」

大多数の日本人は、敗戦後の占領政策や虚無感により、「ふるい上着」は生地や仕立ての良し悪しに関わらず悉く廃棄した。 その「古い上着」の内ポケツトの中には、実は「信仰心」と「感謝の心」が入つていたのである。

内ポケツトの中、つまり潜在意識だつたからこそ、捨てたことにも気ずかずにいたのだ。現在、巻き起こつている「スピリチュアル」ブームとは、思いもよらず捨ててしまつた「大切なもの」を取り戻そうとして、闇雲に何かを求め探している現象のように、私には思えてならないのである。 日本人は今、自然な姿に戻ろうと試行錯誤しているのかもしれない。

   しかし、こうした潮流の中にあつて、日本人がどうしても一歩踏み出せずにいるのが「靖国神社」ではなかろうか。            K、Mさん 文のまま     ・・・・・続く・・・・・