欧米だけでなく、
日本でもマオウ成分の研究が
進められました。
なんと!!
明治20(1887)年には長井長義が
純粋結晶を取り出し、
マオウの学名エフエドラシニカから
「エフェドリン」と名付けました。
その後、構造式も明らかにされました。
これは、日本人の手によって
漢方薬の成分が最初に解明された快挙
といえましょう。
エフェドリンの薬理作用は
少量投与で瞳孔散大、
大量では全身麻痺、
血圧上昇作用があると判明し、
そのうちの散瞳作用は、
眼科領域における新薬の開発に
用いられました。