オレの名前は

まぁちゃんだ。




昨日の朝、




首を掻いてたら




首輪がはずれた。




そこへ、

いまいましいルンバが、

ガーガーやってきて



オレの首輪を、

食った。




ルンバは、

ギャルンギャルンと変な音を出しながら、ガックンガックン動いてった。



おかーさんが

歯ブラシを持ったまますっ飛んできて、ルンバの息の根を止めた。




そしてルンバをゴロンとひっくり返して、引っかかっていた首輪を取った。





ヤバい。

なんかヤバいかも。






オレはそんな気がして、


慌てて隠れた。





なんでそうしたのか、

よくわからない。





おかーさんが

仕事に行く時に、



まぁちゃん、まぁちゃんどこ?

まぁちゃん、まぁちゃん




って何回もオレの名前を呼んだけど、



オレはずっと隠れていた。




名前を呼ばれても

出て行かなかったのは、初めてだ。





そのあと、

ちょこざいなチョコが、




おまえ、おかーさんガン無視したな。




って言った。





すまないと思ってる。





夜、おかーさんが帰ってきて、




まぁちゃんいたの!

よかった!




と嬉しそうに言って、


オレをいっぱいなでなでしてくれた。



そしてまた、

ルンバに食われた首輪をつけて、




ちゅーるをくれた。





どうしてちゅーるをくれたのか、わからない。








オレは、

ぜったい見つからない隠れ場所を知ってる。




ちよこざいなチョコにも、



小ざかしいミキにも、



教えない。














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