この記事の、
マシュウ。



我が家の庭に3年くらい住みついていた地域猫です。


今年の夏に体調を悪くしたのをきっかけに、室内で生活するようになりました。


マシュウは、
人懐こくて甘えん坊。

なでなでされるのとお尻ポンポンが大好き。



マシュウが元気になった頃、
知人が里親候補として名乗りをあげてくれました。



そのマシュウが、
トライアル先で起こした、小さな奇跡について、書いてみたいと思います。



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我が家ではスリスリゴロゴロ甘ったれのマシュウですが、

トライアル先の家でマシュウが見せたのは、まったく違う姿でした。



ひと気のない場所にあるドームハウスの中に入ったきり、出てこない。

ごはんをあまり食べない。

家人が触ろうとすると、
シャーッ!と鳴いて猫パンチが飛んでくる。

ドームハウスの中にいる時だけはなでなでさせてくれるけれど、他の場所で触れようとすると、シャーッ!パンチドンッ

昼夜を問わずミャーオミャーオと大きな声で鳴き続ける。




トライアル先のお母さんから週に数回送られてくるLINEからは、

マシュウに歩み寄ろう、寄り添おうとしてくれているご家族の懸命な様子と、

怖い逃げたい、と必死になっているマシュウの姿が、

手に取るようにわかりました。




あんなに人懐こいマシュウが…?

うちでは、一度もシャーッなんて言ったことないのに。




唖然としました。



マシュウは誰にでも懐くわけではなかった。
元々、人懐っこい性格ではなかったのかもしれない。



マシュウの真の姿が、
見えてきました。


私はあの子を誤解していたようです。





マシュウと先方のご家族の距離は日を重ねても縮まることはなく、また先住猫ちゃんとの相性も良くないため…


マシュウは1ヶ月という長いトライアルを終えて、我が家に戻ってくることになりました。



トライアル終了の前日、
先方のお母さんがマシュウに、こう話したそうです。



「まぁちゃん、明日おかーさんの家に帰ろうね。イブとチョコが待ってるよ。」





ミラクルが起きたのは、
トライアル最後の日でした。




その日の朝。

マシュウは引きこもっていたハウスを出て、自分からリビングに入ってきたそうです。


そして、
トライアル先のご家族がなでなでしようとすると、ゴロンと横になってお腹を見せ、喉をゴロゴロ鳴らし始めたというのです。


ご家族みんなが交代で、マシュウのお腹や首まわりなどをなでなでする間、マシュウはずっと喉を鳴らしてお腹を見せていた、とのこと。



先方のお母さんいわく、

「まぁちゃんは、イブとチョコの家に帰れることがわかったんだと思う。
この家もきょうが最後、ありがとう、っていう気持ちで、私たちになでなでさせてくれたとしか思えない。」


と、言いました。



マシュウが、
ひとの言葉を理解したって?


3ヶ月前までお外で暮らしていた、生粋の野良猫だったのに?



キツネにつままれたような思いで、トライアル先のお母さんの話しを聞きました。



いや、
もしかして、


マシュウはこの日、
ようやく先方の家に慣れたのかもしれない。


そうも思いました。





このあと起きた、
もうひとつのミラクルの話を聞くまでは。



(続きます)






 


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