人間いつだって何をするにも初めてを通過して経験を重ねていくものである。


何かの広告で、「ママも1歳」なんていうキャッチコピーを見たことがあるが、

どんなに多様な経験のある人間でも、新しく何かを始めるときは、初体験を経て1年2年と経験を踏むものである。


しかし世の中には初々しいことが良いとされることと、一見さんお断りなどと、高級なイメージやサービスが維持できないというリスクのために煙たがられる場合がある。


今日、ヌレネズミが話題に上げるのは、もちろん後者である。


就職する直前、同級生の友人にこう言われた。



「社会人になったら輝きそうだね」


ヌレネズミはそのとき思った。

なんと悪意のある言葉だろうと。


「社会人になったら輝きそうだね」

「今ぱっとしないもんね」

「はいはい、社会人デビュー社会人デビュー」


高校デビューならまだしも、大学デビューならぎり、

しゃしゃしゃ社会人デビューとは。


いわゆる華やかな世界のイメージが社会人デビューしたやつらのせいで維持できないといわれていると同義である。


このときヌレネズミは社会人デビュー人として、お断りされたのだった。