数日前、ハープのリサイタルに行って来ました。
久しぶりのこちらのホール。
こんなオーラのないホールは初めて。
華も賑わいもありませんでした。
コロナ禍だから賑わってはいけないけれど、こんな味気ないロビーは初めてだな…。
日雇いの仕事にでも行くみたいに、観客にウキウキ感がなく、ただ目的地だからって足早にホールに入って行く感じ。
席は半分は埋まっていたのかな?
珍しく、サルヴィのイリスゴールド?って思ったら、ライオンヒーリーのStyle11だったらしい。
後の席だったから、良く見えませんでした。
音はふくよかで、たっぷりしていて、800席のホールでも耐えうる音量。
良い楽器ですが、癖のあるモデルだから、余りコンサートでは見かけないのよね。
ハーピストさん、遠目だとそんなに身体は大きくない様に見えるけれど、あのじゃじゃ馬弾きこなしている。
ポスターの写真は、フランス人形みたいなお嬢さんに見えたけれど、実物はイメージ違いました。
サーカスの美人猛獣使いみたいな(笑)
Style11が猛獣です
彼女は日本の音大を卒業して海外に留学し、現在ウィーンフィルのアンネレーンに習っていて、場数はそれなりにこなしているだろうね。
演奏もまだまだ発展途上中だけれど、悪くないと思う。
このリサイタルは、彼女のデビューリサイタルになるそう。
で、プログラム。
この選曲、ご自身でしたとどこかに書いてありましたが、紀尾井ホールだもの!デビューだし!と、難曲選び過ぎたかも。
聴き馴染みのない曲も沢山弾いて、観客は疲れてしまったみたい。
隣のおじさんは、後半帰って来ませんでした。
プログラム構成って、大事ね。
難しい曲だけではなく、皆んながよく知っている曲もおり混ぜたら良かったのに。
自分はこれだけやれる!も大事だけれど、コンクールじゃないからね。
お客さん、楽しませないと。
そして、装いも大切。
ドレスは二着用意していて、最初は落ち着いた赤、後半は小豆色のドレス。
どうせなら、同系色じゃない方が良かったのに。
演奏会用にリーズナブルなドレス販売していますが、二着ともそんな感じなのも残念。
音楽を続けて海外留学にもお金かかるけれど、レンタルもあるから、それなりのドレスで演奏したらもっと場が華やいだし、これからのハープ人生に花を添える事になったのに。
まだ若いから自分プロデュースは難しいとして、誰かサポートしてくれなかったのかな?
こんな機会、滅多にないんだからね。
彼女は今、海外の先生に習っているから、今回のリサイタルにおける細かなアドバイスをしてくれる先生はいなかったのかな?
ハープを習い始めた頃、アスランの先生の一番弟子が同じホールでリサイタルを開きました。
海外の有名なコンクールで優勝し、有名なハーピストに師事していた彼女。
当時、この日のハーピストさんと同じ位の年齢だったと思うけれど、オーラが凄かったし、ホールの雰囲気もとても良かった。
彼女の知り合いも沢山来ていて、華やかな煌びやかな空間でした。
その場に居るだけで、こちらの気分も高揚しました
本人の実力も大切だけれど、ご両親、先生、周りの人達の力って、凄く大事よね。
ハーピストさんの先生、若き日のアンネレーンの演奏、貼りつけておきますね↓
今、日本の若きピアニスト達はコロナ禍でYouTubeが流行った事で、自分プロデュース始めたじゃない。
ショパコンレベルのコンクールで入賞しなければ、なかなか知名度は上がらなかったのに、YouTubeでその人の生活も垣間見れる様になり、親しみが湧いて。
コンサートあるなら、行ってみたいって思う人も増えたよね。
演奏以外に、色々出来る事ってあると思う。
YouTubeを観たファンが会場に来てくれたら、連帯感も生まれてワクワク感が増すよね。
コンサートの空気を一緒に作って貰える。
アスランがもしこのチャンスを掴んだら、弾くだけではなく、お客さんにどうしたら楽しんで貰えるか…そこにも重点置いたかな。
ハープはピアノに比べると、聴いていて飽きると思う。
昔ながらに綺麗なドレスを着て、与えられた場でハープを弾く。
それだけだと、これからの時代、難しいのではないかな?
若きハーピスト達もピアニストを見習って、自分の売りこみ方を開拓したら良いのに。
ハープ?
珍しいから一度くらい聴いてみようか…で、終わってしまいそう。
珍しいだけじゃ、お客さんリピートしないよね。
アンコールは、一回。
余韻なくリサイタルは終了し、皆さん凄い勢いでホールを後にしました
ハープの世界にも、新たな風を吹かせて欲しい!
そんな思いで、駅のホームで電車を待ちました。
九月はこちらで、ピアノリサイタル。
吉見さんに期待しましょう
たくちゃんは、登録者数19万人突破したらしい。
アスランも買いたいなって思っていたピアノを購入して、先行投資ね。
自分の為に、そして応援してくれるファンの為に最高のものを届けたい。
そんな気持ち、大切よね。