マルティン・ガルシア・ガルシア♪オペラシティ | Lunasa

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Lunasaとはゲール語で八月。
8月、獅子座生まれの
AslanのBlogです♪

マルティン・ガルシア・ガルシア、オペラシティでのオールショパンプログラム。

 

実は正直なところ、そこまで期待しないで、リサイタルに行きました。

 

ブログでは褒めてきたけれどね。

 

お知らせが来たから、3位だし行ってみようか…って感じでキョロキョロ

 

ショパコンでの演奏はミスもあったし、前回優勝のチョ・ソンジンやアムランに比べると、完成度が低いと思っていたので。

 

 

何を基準に評価していたのかアスランには分かりませんでしたが、彼より上手い人はいたのに…なんて。

 

でも、ガルシアみたいなピアニストって他にはいないと思うし、何より聴いていて幸せな気持ちになれた

 

彼は愛されキャラですよね。

 

ショパコンでオケのコンマスの方も、他のコンテスタントには見せない表情を見せていて。

 

握手する時も子供同士みたいで、観ていて微笑ましかった爆笑

 

コンマスのガルシアへの愛を感じました♡

 

 

リサイタルは、ほぼ定刻に始まったと思います。

 

勿論、満席でした。


もったいぶる事なくガルシア登場で、気持ちを集中して演奏へ。

 

コンクールの時より、痩せましたね。

 

ピアノは、ショパコンと同じファツィオリキラキラ

 

丁度、音が一番良く聴こえる真ん中の席に、ファツィオリのアレックさんの姿も見えました。

 

西に東に、お疲れ様です。

 

 

プログラムは

 

一部

4つのワルツ

 第14番 ホ短調 Op.posth
 第3番 イ短調 Op.34-2
 第2番 変イ長調 Op.34-1
 第7番 嬰ハ単調 Op.64-2
ノクターン 第16番 変ホ長調 Op.55-2

スケルツォ 第2番 変ロ単調 Op.31
即興曲 第3番 変ト長調 Op.51
前奏曲 嬰ハ単調 Op.45
ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53「英雄」

 

二部

3つのマズルカ Op.50

 ト長調、変イ長調、嬰ハ短調

24の前奏曲 Op.28より

 第17番/第19番/第23番

ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58

 Ⅰ アレグロ・マエストーソ

 Ⅱ スケルツォ モルト・ヴィヴァーチェ

 Ⅲ ラルゴ

 Ⅳ フィナーレ プレスト・マ・ノン・タント

 

 

後方の席で、ステージからは大分遠く。

 

隣に80代のカップルが座っていて、おじいちゃんの杖が邪魔だったので、座る時に失礼しますと声をかけたら、ご丁寧に挨拶返されました。

 

このおじいちゃん、おばあちゃんがクラシックファンだから、連れて来てあげたみたい。

 

クラシックコンサートは初めてみたいで、オペラグラスでステージを観ているおばあちゃんに見える?って、何回か声をかけ。

 

演奏中なので、おばあちゃんに叩かれていましたチュー

 

その後、拍手でのフライングも乗り越え、大人しくなったおじいちゃん。

 

 

休憩時間に「奥様、もっとこっちに座って下さい」と言われましたが、通路側に乗り出して「オペラグラスでガルシア鑑賞しているので、大丈夫ですよ」と。

 

因みに、奥様な年代ですが、奥様じゃないんですけれどイヒ

 

普通なら、今日はハズレの席だな…と思いますが、おじいちゃん可愛いから和む(笑)

 

それより気になったのが、年配の着飾ったおばさん集団で、こちらもアンコールの時、喋る、喋る!

 

パンフレットがさごそするし、やはりもう少しブームが落ち着いてからコンサートに行くべきだったのか…。

 

クラシックに馴染みない人が、かなり来ておりました。

 

 

で、肝心のガルシアはどうしたの?

 

はい、アスラン、ビックリでしたびっくり

 

彼は…こんなに上手かったんだ!!!

 

大きな身体とは反対に、なんて繊細な感性とテクニック。

 

もっと激しい演奏するのかと思っていたけれど、柔らかい音色なのね。

 

ピアノは小学生でやめたので、細かい説明は出来ませんが、絵画の様な音楽なのですよ。

 

油絵ではなく、水彩画!

 

枠がなくて、水の波紋みたいに拡がり、混じりあって変化して行く音達。

 

彼はね、ショパンより、他の曲が素晴らし過ぎた!

 

 
特に、アンコール3番目に弾いたリストの小人の踊り。
 
弱音で上手く表現していて、小人の姿が目に浮かぶ。
 
思わず、聴き入ってしまった。
 
弾き終わる寸前、思わず隣のおじいちゃん、「いやーこれは凄い!!」って声出ちゃったけれど、皆んなも同じ気持ちだったので、お咎めなし。
 
録音していたみたいだから、もしアルバムが出たら、おじいちゃんの声も聴けるかもチュー
 
音楽に興味がなかったおじいちゃん、途中居眠りもした様ですが、終盤はエアーピアノに、最後は指揮までしていた!

 

 
恐るべし、ガルシア!!!
 
初心者のおじいちゃんを、ここまで引き込むなんて!!
 
すっかり、ご満悦のおじいちゃん。
 
良かった、良かった、最初は場に馴染めなさそうにしていたからね爆笑
 
こんな表現はフィツィオリはやや苦手かもって思っていたけれど、ガルシアが弾くと違和感ない。
 
ガルシアに合わせて丁寧に調律されていた様に感じ、ピアノに命が吹き込まれて、楽器もよく歌っていました。
 
ファツィオリの可能性が、また拡がりました

 

 

アンコール6曲も弾いてくれましたが、もっと聴いていたかった。

 

空気感のある音色で、聴いていてもすっと身体に浸透していくから、いくらでも聴けてしまう。

 

本人が何より、楽しんで弾いているから、そんな気持ちも客席に伝わりますね。

 

ピアノ演奏、ガルシア。

 

ハミング、ガルシア。

 

でしたから笑

 

ハミングしながらの演奏、賛否両論あるとは思いますが、アスラン的には良かった!

 

後ろの席でも、良く聴こえてきました。

 

 

やっぱり、生で聴かないと、その人の本当の実力、魅力は分かりませんね。

 

ショパコンの時は熱い人って思ったけれど、水をイメージする演奏をする人だったなんて。

 

曲の背景も深く理解し、それを自分のキャンバスに自分の色付けで描いて行くカラーパレット

 

日本人には、この表現は無理な気がしました。

 

完成度が低い?とんでもなかった!

 

上手いピアニストはいるけれど、そっか…これが芸術性が高いって事なんだ←今更?

 

 

芸術劇場のチケットはあげたので、満席で演奏も素晴らしかったと、コンサート終了後に写真が送られて来ました。

 

2000円でこの席で、ガルシア演奏のコンチェルト2曲とアンコール2曲。

 

良いよね〜♪

 

多分、今後、この値段で彼のチケットは取れないでしょう。

 

アスランも行きたかった気もしましたが、楽しめたみたいで良かったニコニコ

 

 

11月のリサイタルは、まだショパン弾くのよね?

 

もう少ししてから、行こうかな。

 

あと、席は重要ですね。

 

やっぱり、いつものステージ裏手や、ステージ真横の二階席の方が、集中して演奏聴ける。


本人の様子も良く分かるし。

 

後方の席は、観客の発する音も皆んな拾ってしまい、曲に集中出来ませでしたしょんぼり

 

次回は、古巣へ戻ろう。

 

安いしね(笑)

 

image

 

帰り道、駅のホームであの熟年カップルを又見かけました。

 

多分、結婚していないんじゃないかな?

 

おじいちゃんは杖をつきながらもおばあちゃんをエスコートし、ショールを直してあげていた。

 

恋する二人なのね照れ

 

おばあちゃん、年とっても女の子で幸せね

 

電車がやって来て、二人は笑顔で車中に消えて行きました。

 

余韻の残る、良いリサイタルでした。

 

皆様も機会があったら是非、ガルシア画伯の描く音の世界をご堪能あれ

 

 

※一部、写真お借りしました。