W中殺に立地反剋、天剋地冲!潰れた月干支の読み方 | 占い師いづみの独り言

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こんにちは。

占いカフェバーのいづみですニコニコ

久しぶりの投稿です気づき

たまには著名人の鑑定をしていきたいと思うのですが、長いので「#命式編」と「#運勢編」と2回にわけたいと思います。


占いのお勉強のヒントになれば幸いです音譜ちなみに使用する占術は算命学です。




今回取り上げるのは念写発見の第一人者と言われている「福来友吉」氏です。(以下Wikipedia参考)映画「リング」おばけの元ネタとなった「千里眼事件」の火付け役です。



福来氏は1869年12月5日岐阜県の商家の生まれで、見習い奉公に出されましたが商人になることを嫌い学問に志を立て、東京大学助教授になるも、念写や透視の実験研究でマスコミからイカサマペテン師とバッシングされ、スキャンダルで東京大学を追放されてしまいます。その後高野山大学の教授として活動しながら「千里眼」について独自に研究をし続け83歳の時に肺炎で死去されました。



東京大学を追放されるまでに3人の女性超能力者が福来氏の研究対象になっています。



「御船千鶴子」(生年月日がわかるので後に記事にします)「長尾郁子」(生年月日不明)「高橋貞子」(生年月日不明)御船千鶴子は実験後に服毒自殺、長尾郁子も実験の2ヶ月後に病死、高橋貞子は消息不明となりました。ちなみに高橋貞子は映画「リング」の山村貞子のモデルになった人物です。


そして色んな人が念写や透視ができると登場し世の中は空前の千里眼ブームとなり日本各地で研究がはじまります。しかしそのほとんどがお金目当てのイカサマにすぎず、中には逮捕者が出たり、裁判にまでなったケースもありましたが、結局「念写や透視はない」と世の中は結論づけ、千里眼ブームは終焉を迎えます。



福来氏と関わった後すぐに亡くなった被験者たち・・・。


バッシング、追放、死者が出ても尚、生涯かけて千里眼について追い求めた福来氏。


彼は一体どんな人物だったのか、なぜそこまで千里眼にこだわったのか?



追っていきたいと思います。




【命式解析】


福来友吉1869年12月5日生まれ






①本人の気質を日干支でみていきます。


日干支は庚午です。庚は金性、午は火性ですから「火剋金」でドロドロに溶けた金という意味があります。これは答えがなかなか出せないという特徴があります。また午の蔵干には丁、己があります。庚からみた丁は牽牛星、名誉を求めるところがあります。庚からみた己は玉堂星、学問という意味があります。また庚からみた午の十二大従星は天恍星、理想を追い求めるところがあります。



教授になったのちに生涯かけて千里眼について研究し続けたのは、まさにこの日干支の表すところです。牽牛星の名誉欲と玉堂星の知識欲で理想を追い続けのだと推測できます。また牽牛星は長いスパンでの目的を持つことで名誉を得ることができる星なので、亡くなっても尚名を馳せているのはこういった星の恩恵なのかもしれません。”




②天中殺で苦悩をみる


日干支が庚午ですから天中殺は戌亥天中殺です。戌亥天中殺は中央天中殺、現実の虚ですので高い精神性を求める反面、地に足をつけて生きるのが苦手なグループです。



また月干支は乙亥なので生月中殺、更に生月日座中殺です。月干支は家系の流れや自分の歩む人生、所属している居場所などをみますから、家系の流れを継がず異業種に向かう傾向があるのと、自分が所属している場所(家や職場など)が不安定であるとか、次元を上げたり下げたりするなどの影響力があります。



そして月支亥の蔵干、甲(禄存星)と壬(鳳閣星)が中殺されていることになりますから、本来なら「信用」として消化すべき禄存星が「信用をなくす」という形で現れる可能性や「伝えること」として消化すべき鳳閣星も陰転していた可能性があります。



商人の家系が嫌で学問の道を志したという家系からはみ出す行為や、現実的な方向より学問という精神的な方向に意識が向いたこと、実験がイカサマだとバッシングされたことや名誉剥奪という居場所を失うような出来事もこの生月中殺&日座中殺が影響を与えています。そもそも「念写」や「透視」というテーマの非現実的世界に興味が向かうこと自体、鳳閣星中殺らしいです。鳳閣星の基本的役目は「伝達」ですから念写というちょっと変わった伝達の世界に、中殺の作用で無限の追求となったのではないでしょうか?また鳳閣星中殺は「未来中殺」でもありますから答えがわからない実験や研究をずっと追い続けることができたのは、この星が成せる技なのかもしれません。




③位相法で生き方の特殊性と周囲への影響力をみる 


月支の亥は年支巳と日支午を剋しているという立地反剋の型です。亥の鳳閣星と禄存星が年支という社交の人間関係と日支というパートナーや協力者を剋す命式です。



また年干支と月干支は宿命天剋地冲ですから自分の価値観と社会の価値観は真逆であると判断できます。



月干支は自分の歩む人生そのものですから、仕事や人生観、価値観や立場といったものが周りを巻き込み、そして周りから認められない、バッシングされるなどの現象が起こったと考えられます。また被験者たちが亡くなったり失踪したのも、この立地反剋と宿命天剋地冲という強烈な星の渦に巻き込まれた為かもしれません。”




④干合で二面性の有無をみる


日干庚と月干乙は干合の関係で乙が辛に化します。



干合はその性質を変化させる作用がありますがそれが吉と出るか凶と出るかが重要になります。



更に干合は陰転すると憑依されたかのようになります。思い込みが激しかったり、取り憑かれたような行動に出ます。庚と乙の干合は岩に苔がこびりつくイメージですので、なかなか憑依が取れないのです。



“月干支はWで中殺されているので凶と出た可能性が高いです。乙は司禄星を表出させますから、注目されたい、信用されたい、お金が欲しい、という念に憑依されていた可能性が高いです。また月干は子供や部下の立場の人たちを見る場所なので、教え子たちにとか国民にとか、そういう対象の人たちに向けてそのような気持ちがあったと推測もできます。「千里眼は絶対にある!」と生涯信じてやまなかったのは、恐らくこの干合が関係していたと思われます。”




⑤守護神と忌神で味方と敵を見極める


亥月11月生まれの庚ですから調候の守護神は第一守護神「丁」第二守護神「甲」第三守護神「丙」となります。忌神は第一守護神を弱める水性「壬」と「癸」です。



調和の守護神は木性→乙火性→巳午土性→己金性→庚水性→亥と五行揃っていますのでなしです。



格も入格しませんので格の守護神もなしです。



命式内に守護神は日支蔵干の丁、月支蔵干の甲、年支蔵干の甲、とあります。



また月干乙も甲が陰陽で透干しています。



守護神は良くも悪くも「評価」してくる星です。丁は牽牛星、甲は禄存星、丙は車騎星です。この庚が良い方向に評価されるには「時間をかけて(牽牛)人の役に立つことに取り組み(禄存)使命感と責任感をもつこと(車騎)、が必要なんだと守護神は教えてくれています。天干にある守護神は国家資格を取るなどオーソドックスな方法で評価されようとしますが守護神が蔵干にある場合は、遠回りをして評価されようとします。



生涯かけて念写について取り組んだことは牽牛星を使っていますし、教授になるという人の役にたつこともしました。もちろんそこには責任感や使命感もあったはずですから、守護神をしっかり活用したのだと思います。また守護神がほとんど蔵干にあるので評価されるまで努力や時間を要しますし、遠回りの人生を選びがちです”



また忌神は月支蔵干の壬が中殺されながら一つありますが「月支元命」といいますから、この壬は一つながら影響力は強いとみます。壬は鳳閣星です。亥月生まれの庚にとって壬の鳳閣星は忌神ということなります。何度もいいますが中殺されています。



この中殺された忌神の鳳閣星的に生きるということは、人生の難易度を上げるようなものです。(良い子はまねしないように)”また月支元命の場所に守護神や忌神がある人は、他人の助言を聞き入れないという特徴があります。


バッシングされても、案外へこたれなかったのかもしれませんね”




⑥結論


福来氏の命式を解析して参りましたが、この命式の最大の特長は、宿命生月中殺、生月日座中殺、年干支との天剋地冲、立地反剋、そして守護神と忌神共存と、いくつもの条件が重なった「月干支」にあります。



月干支はその人の価値観や人生観が現れたり、職場や家や家系のことなど、とにかくいろんなところに現象がでます。



また次回配信しますが、自分が歩む道「大運」にも大きく影響を与えます。



いくつもの条件が重なり潰れた月干支。その「虚」の人生の中で、念写や千里眼といった「虚」を「実」に変えようと奮闘した人生でした。



それがいいのか悪いのかではなく、自分の宿命をふんだんに使いこなすことが大事なのです。



次回は「大運」を考察して彼が歩んだ運勢を見ていきたいと思いますびっくりマーク





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