珈琲を一口飲んで
気づく。
角砂糖を貰い忘れたことに。
キミは
いいものがある、
と、小さな包み紙を鞄から取り出した。
「なに?」
ボクの問いに言葉で答えず、
キミはいつもの
ちょっと大人びた微笑みを浮かべ、
その小さなパリパリとしたグラシン紙を手際よく外す。
現れたのは、
小さな翠色の欠片。
キミがその欠片を僕の珈琲に入れると、
静かに静かに溶けていく。
そして、
ボクの珈琲に
小さな白い花が、
咲いた。
六花糖四重奏
月ノ咲夜
珈琲を一口飲んで
気づく。
角砂糖を貰い忘れたことに。
キミは
いいものがある、
と、小さな包み紙を鞄から取り出した。
「なに?」
ボクの問いに言葉で答えず、
キミはいつもの
ちょっと大人びた微笑みを浮かべ、
その小さなパリパリとしたグラシン紙を手際よく外す。
現れたのは、
小さな翠色の欠片。
キミがその欠片を僕の珈琲に入れると、
静かに静かに溶けていく。
そして、
ボクの珈琲に
小さな白い花が、
咲いた。
「今日は大晦日だね」
静かに瞬く星空を見上げ、
冷たい冬の空気に、
ボクのさみしさと
白い息が
滲んだ。
でも、
「ああ、今日は新しい年の前日だ」
ワクワクするな、
そう言って、
キミは楽しそうに笑った。
☆。・:*:・゚'★
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