少し前になりますが、5月の初め上賀茂神社の境外摂社 大田神社を参拝しました。
上賀茂神社より古い創祀と伝わる延喜式内社です。
ご祭神は天鈿女命。芸能の神さまとして有名ですね。
拝殿
以前寒い12月にお詣りした時はひっそりとした境内が静謐な空気に包まれていました。厳かな雰囲気の中落ち葉を踏み締めて参道を歩いたのを覚えています。
京都ではあまり見かけない割拝殿が、長い歴史を持つ古社であることを物語っています。
本殿
本殿
今回お詣りしたのは境内東側にある国の天然記念物 大田の沢のカキツバタの開花時期。素朴で美しいその紫色にすっかり見入ってしまいました。
かつて平安時代末期の歌人藤原俊成が「神山の 大田の沢のかきつばた ふかきたのみは 色にみゆらん」と歌に詠んだこのカキツバタ。
尾形光琳の『燕子花図』のモチーフになったとも言われているそうです。
大田神社の後は上賀茂神社に向かいました。
大田神社から上賀茂神社へはゆっくり歩いて15分ほど。明神川沿いにかつての社家が並び、伝統的建造物群保存地区に指定されています。
上賀茂の社家町
大田神社
上賀茂神社境外摂社
京都市北区上賀茂本山鎮座
京都市営地下鉄北山駅より徒歩18分