夫の両親はとっっても優しい人たちです。
私は感謝しっぱなしです。
特にお義母さん。
嫁いで間もなくてまだぎこちない時期、義実家に行く度に色々とおしゃべりしてくれて、何気ない会話が嬉しかったです。
そんなお義母さんが、約3ヶ月前に
末期癌で余命1週間
と宣告されました。
ちょうど宣告される数日前に会っていたので、
余命1週間!?元気なお義母さんが!?
到底、信じられませんでした。
その後、お義父さんは色々と調べて癌に効くものをお義母さんに試させつつ、通院しつつの日々を過ごしていました。
先月、歩行困難になる程、具合が悪くなったお義母さんは一度入院。その後、退院してからは自宅でケアを受けるようになりました。
私達は毎週、顔を出していましたが、
今月、お義母さんは立つ事も難しくなり、再び入院。
入院から2週間ほどたった先日、
義妹さんからの連絡を受けて21時前にに家族みんなで病院に到着しました。
もう意識がない状態でした。
義妹さんから、ここ数日の話を聞きました。
4日前から毎日電話がかかってきていたこと。
昨日の電話では、呂律が回ってなくて言葉が聞き取れなかった事。
痛み止めも処方されていて、痛みを感じる事なく過ごせていた事。
今朝から容体が急変したこと。
看護師さんが言うには、耳は聞こえているから声を掛けてあげて欲しいこと。
夕方、お義父さんが来ていたけど、一旦、容体が安定したので、休ませたくて帰らせたそうですが、3時間ほどしか経ってないのにまた呼ぶ事に。近くに住んでいる義弟さんと来ることになりました。
夫はお義母さんの顔を見ながら手を握り何度も声を掛けていました。
私も息子も代わる代わる冷えた手をそっと握り、「お義母さん」と呼びかけました。
21時半、もうすぐお義父さんと義弟さんが到着するであろう頃、
お義母さんの呼吸に変化が。
何度も何度も夫と義妹さんが引き留めて、
「もうすぐだから!お父ちゃん来るから!!」
「もうちょっと頑張って!お父ちゃんもう着くから!もう少しだけ待ってあげて!」
と必死に伝えて、何度も何度もお義母さんの心臓に頑張ってもらって、
最後までお義父さんを待ちました。
そして、お義父さんの到着のほんの数十秒前にお義母さんの呼吸が止まりました。
到着したお義父さんは、
「まだ聞こえるか?」
と声をかけて、額をペチン!
夕方、ペチンとしたら瞼が瞬きの反応をしたから同じ事をしたのだと後で聞きましたが、私は驚きで涙が引っ込みました💦
「聞こえてる、まだ聞こえてるよ」
と義妹と夫に言われ、
「ご苦労さんやったなぁ・・・」
と頭をゆっくり撫でながらしみじみ話しかけていました。
頬に触れ、手に触れ・・・また頭を撫でて。
仲良し夫婦でいつも一緒だった2人。
ゆっくりお別れの時間を過ごしました。
私は、お義父さんの到着はギリッギリ間に合ったと思っています。
きっと身内のみんながそう感じているはずです。
私は初めて人の最期の時に立ち会う事が出来ました。沢山優しくしてくれた大好きで大切なお義母さんを看取る事が出来て良かったです。
あまり触れ合う事がなかったのですが、最期に手を握る事ができて良かったです。
夫も、「看取る事が出来て良かった。最後の親孝行が出来た。」と言っていました。