かなり期待して見たんですけど...。

せっかくいいテーマの映画なのに、ツッコミどころ満載で...。リアルさをほとんど感じなくなってしまう内容でした。
「え、いや、そこ、わざわざ紐ほどこうとしなくても、ビニールなんだから、すぐに破いて開けようよ」みたいなツッコミを入れたくなるシーンが全編に渡って繰り広げられています。

時々ネットで映画批評とか見るけど、この映画を手放しで高く評価している人が理解できない...。

これは映画の中だけの話ではなく、「あなた」の問題でもあるのですよ、というメッセージがこの映画には込められているようですが、映画を見ただけでは伝わらないです。映画の稚拙な表現が、所詮作り話という印象を与えてしまうと思います。

難しいテーマをひとつの映画にまとめあげた、という点は評価できますが...。

テーマを伝えているのは、映画そのものではなく、プロモーションなんですよね。プロモーションの予備知識がなければ、気持ちの悪い表現の多い、実際にあるのかもしれないけど、自分とは関係のないよその国の話、としか伝わらないのではないでしょうか。

本気で伝えたなら、タイまでドキュメンタリー撮りに行けよ、と思ってしまいました。ドキュメンタリーなんて撮れないから、フィクションの映画にするんでしょうけど...。

...と酷評したところで...。

まあ、いいところもありましたよ。
虐待の連鎖。必要以上に踏み込まず、さらっと物語の中に組み込んで、きれいに描けていたと思います。
「気持ちの悪い表現」もいい効果を出していたと思います。インパクト抜群です。これだけでよかったんですよね。後半のひとつの山場のような暴力的シーンとか、全然いらない。
ラストは原作にはない設定らしいですが、よくこの設定を入れたな、という点では評価できます。でも、それが全然生きていないんですよね。もっとうまく表現できなかったのかなー。

何がダメだったんだろう。脚本?演出?それとも原作?

原作、読んで、もう一度この映画を評価したいと思います。
闇の子供たち (幻冬舎文庫)/梁 石日

¥720
Amazon.co.jp

闇の子供たち/梁 石日

¥1,890
Amazon.co.jp

あ、でも、面白かったですよ。
テーマ  ★★★★★
面白さ  ★★★★☆
お薦め度 ★★★★★

あれ?高評価じゃん...。

このブログが気に入った?役に立った?みんなに教えたい?そんなあなたはバナーをクリック!!→人気ブログランキングへ

Macintosh中古パーツ ルナアイランド lunaisland
Macintosh中古パーツ ルナアイランド lunaisland