今後ますます避けて通れない問題、なにかと困難でつまびらかにできない介護事情に切り込んだあさイチは公共放送だからできる、いやすべき放送であったことは評価できます。
でも、あまりに走りすぎではないですか?
(NHK+で5/15朝まで再生できる)
自宅で看取り。
前回もそうだけど、出演の専門家は「一人で抱え込まないでプロに任せる、みんなで介護するから大丈夫」というけど、実態は。
プロはどこでも人手不足、訪問医師も24時間対応してくれるなんてかなりレア。
そう、万一の際、24時間対応してくれるのは葬儀屋さんくらいです。
自宅で看取りを選ぶ前提条件として
ガンなど疾患で余命がほぼ見えている人向けかと思います。
なお、ガン末期の緩和ケアが必要ならばホスピスで看取りをしてもらうのが本人も家族も安心では?!
反面、
最終的に老衰で「いったいいつお迎え来るの?」と本人も家族もダルダルになってしまうケースや
いつ心臓発作を起こすか分からない人を自宅で家族が看取るのはあまりにリスキー。
番組でも「自宅看取りを始めてすぐにいきなり亡くなってしまった。救急車に遺体は乗せられないと拒否された、警察の事情聴取もあった」という例が紹介されていた。
つまり、
自宅介護(施設介護)の延長線の「看取りをどこでするか」を考えるのは今じゃない!