あの日、竹下文子先生が旅立ってから、すでに2ヶ月が経ちました。

そのニュースを初めて読んだとき、頭が真っ白になり、到底信じられなかった。まるで、ほんの数行の言葉が、大切な人を奪い去ってしまったかのようだった。

今の気持ちはどうでしょうか?楽しい時や面白い話を聞いた時は笑えるけど、竹下文子先生の本を開くと、思わず涙がこぼれてしまう。

竹下先生のことを初めて知ったのは、あの木苺谷だった。竹下先生と初めて言葉を交わしたのは、このブログだった。先生がもうあの木苺谷に戻ったのだから、私もこのブログで別れを告げようか。

 

昨年の3月、Xで好きなイラストレーター初見寧さんがシェアしてた閑猫堂のブログを見かけた。それは「おてつだいねこ」シリーズ中国版を紹介する記事だった。

 

https://ameblo.jp/islaluna/entry-12896266461.html

 

私はこの「いつもこまかいところまでしつこく見てしまう著者」に非常に好感を抱いたので、このシリーズの本を買って読んでみた。

以前、竹下文子(文)と初見寧(絵)がコラボした「木苺通信」を読んだことがあり、その優しい物語の数々が、多くの静かな午後を彩ってくれた。その後、「星とトランペット」も読みました。もともと竹下先生の本が好きだよ。

昨年5月になって、ふと「先生に感想をシェアしてみようか」と思いついて、「中国人のLuna」という名で竹下先生のブログ(閑猫堂)にコメントした。まさか、先生が私のコメントに真剣に返信してくださると思いもしませんでした。

 

 

それ以来、私は竹下先生のブログ記事を読み始め、特に彼女のどの本が中国版として出版されたかを知ると、すぐに購入して読み、メールで感想を伝えています。「大発掘シリーズ」(閑猫の命名)のおかげで、竹下先生といろいろな面白い話を交わすことができました。

 

 

https://ameblo.jp/islaluna/entry-12933317416.html

 

何度かやり取りを重ねるうちに、竹下先生は花や草、猫や鳥、いろいろ生き物を愛する優しい人であり、穏やかに日々を過ごしているのだと感じた。彼女の田舎暮らしを、少し羨ましくさえ思った。(笑)

 

昨年の夏は例年より長く感じられた。私たちは植物、セミの鳴き声、キノコなどについて語り合った…竹下先生の本と閑猫堂のブログは、まるで昨年の一年分の夏の思い出であるかのようだ。

 

秋の思い出といえば、竹下先生の名作「黒ねこサンゴロウ」(サイン本ですよ)を読みながら、日本へ旅行に行ったことですね。旅行っていうより、コンサートツアーに参戦かな(笑)もちろん、先生にコンサートに行ったことなど一度も話したことがなかった。まさか、北海道旅の時に先生に挨拶をしたところ、先生は「コンサートと観光、いいですね!」って返信をくれた。

 

えっ、なぜコンサートのことを知ったんだ(笑)

 

昨年の終わり頃、先生と「黒ねこサンゴロウ」の感想について話し合った。実は、先生に伝えたいことがもう一つあったのだが、どう切り出せばいいのかその場ではわからず、また機会があるだろうと思って、とりあえず言わずにいた。

楽しい一年だったのに、なぜか、昨年最後に送ったそのコメントには、どこか物悲しさがにじんでいたようだ。(絶対あたし個パンダ的な問題)それでも先生は、前向きに「たいていいいことのほうが多いんですよ」って返信してくれた。

 

あの時の竹下先生がすでに末期がんで毎日病魔と闘っているとは、一度も考えたことがなかった。先生の優しい言葉で、私はずっとおとぎ話の中にいるような気分だった。そんな優しい彼女が、私の元を去ってしまうなんて、思わなかった。

3月の頃、私はいつものように「ちょうど来月日本に行くので、本屋を通りかかったら(新刊「たんぽぽてんし」を)探してみようと思います!」ってコメントした。実は、もう日本に住んでいる友達にこの絵本を予約してもらっていたんですよ!そうコメントしておくのは、絵本を手に入れるときに「見つけたよ!」なんてかっこいいセリフを言いたくてのことかな…バカだよね私

結局、このコメントが先生への最後の言葉となり、また、唯一返信のなかったコメントとなった。やはりバカだよね私

何を言っても結末は変わらないけれど、「この絵本は必ず手に入れます」「読み終わったら感想をお伝えします」といったことを伝えれば、先生はもう少し喜ぶだろうか?

 

先日、夢の中で、竹下先生はたんぽぽてんしのように、あたたかい光を浴びて、湿った土で芽を出し、金色の花を咲かせているのを見た。私は夢の中で泣きながら目を覚ました。

 

 

竹下先生、

私の「たんぽぽてんし」の感想文はまだご覧になれますか?こんなにあたたかくて癒される絵本なのに、なぜ読むたびに泣いてしまうのでしょうか…

あなたのような優しい人なら、行きたいところならどこへでも行けるでしょう?

空でも森でも、木苺谷でも風町でも。

また雨が降ってきた。

この間で、木苺谷暦では「水の月」だろうか